黄色に笑う |
眉と口角のゆがみで分かるもの 追い打ちをかけた私への非難を背後に感じた 傷つけたことが悲しくて 口を開けないと思った 本当は、傷ついたことが怖くて 鏡を見たくなかっただけで その人の触れてはいけないところが むき出しになって私を誘う 触れれば刻むだろうか 流れるものなら見送れるのに とどまりゆくものははるか遠く 足の中指に力をいれ 前に倒れてしまえばよい 金木犀の黄色が落ちた 私には忘れるチャンスさえない |
ちたる
2017年10月05日(木) 22時58分31秒 公開 ■この作品の著作権はちたるさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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