男と女 |
映画を観ていて こんな言葉で口説かれたい などと思っている女の心を読める男が 寸分違わぬ言い回しをこころみても 女は高温多湿に臭う空気を吸うはずもない と諦めようとするのだが 女は男の心を読むことは出来ないし 男は未来を知ることはありえないから 辺りに撒き餌をしながら 焦点に釣竿をたらし 物陰から当たりを見るほかはない さいわい、男は女の心が読める 女が餌に食らいつく頃合をみて 男はそばを通りかかり 顔を見合わせ爽やかに 愛を振りまいたところで竿を引く 釣り上げた と思った男の口には釣り針 女の手には竿 女には夢を見させる力があったのだ |
游月 昭
2016年08月22日(月) 10時47分13秒 公開 ■この作品の著作権は游月 昭さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 游月 昭 評価:--点 ■2016-09-08 20:55 ID:YsjZ.3o0GEo | |||||
葉っぱさん、こんばんは。 普通滑稽を避けて通りがちですが、滑稽を踏んで自分で笑ってる人って素敵なのかもしれません。 コメントありがとうございます。 |
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No.3 葉っぱ 評価:50点 ■2016-09-05 15:22 ID:T8Nt6W2aC/Q | |||||
読んでいて楽しくなる詩っていいですね。 滑稽さは知性と感じられる、醍醐味があります。 |
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No.2 游月 昭 評価:--点 ■2016-08-24 20:26 ID:YsjZ.3o0GEo | |||||
蟻さん今晩は。 楽しい話は風化しませんね。 男は女の前で滑稽であるべきって気がします。 |
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No.1 蟻 評価:50点 ■2016-08-22 23:39 ID:b1.gZ9yw5Ss | |||||
古代ギリシャの哲学者ディオゲネスは、オリンピアで優勝した闘技士が美しい女を振り返り見る様子を見て、「偉大な闘技士が小娘に首を捻じ上げられているよ」とからかったそうです(wikipedia:ディオゲネスより) そのことがよく現れている詩だと思います |
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総レス数 4 合計 100点 |
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