世界


私の二枚の掌にはさまれている
うすっぺらな頭骸骨が
こぼれないように抱えているのは
この身に知らされるすべての世界

もっと世界が小さかった頃
真っ暗な宇宙にかこまれ
枕に押しつけられた世界が
ひとつこっそり光る星を背にして
消滅へとむかうトンネルをくぐり抜けた
その先
ブラックホール
あふれかえる海の
点になり果てた世界
無限に押しつぶされる

の手前で溺れていた

世界は
広がったり狭まったりをくりかえす
近くの星が宇宙そのものになるのを見ながら



游月 昭
2016年08月12日(金) 20時32分36秒 公開
■この作品の著作権は游月 昭さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
なぜ詩を書くのか
中にあるものを吐き出すためか
後から自分が読むためか
人に読んでもらうためか
あるいは、足元の位置を示すためなのか

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No.4  游月 昭  評価:--点  ■2016-08-21 23:37  ID:YsjZ.3o0GEo
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時雨ノ宮 蜉蝣丸さんこんばんは。

子供の頃からなんですよ。ずっと考えて意識の深みで溺れそうになってました。
私も詩を書き始めた頃は面白くて止められない止まらない〜
というのは
坂道を転がっていたから書かずにいられなかったんだ
と後で気づきました。
ある意味写経みたいなものなんだろうな、って思います
命をなぞる楽しみという感じですか?
俯瞰へ幽体離脱するともっと面白いのかもしれません
コメントありがとうございました
No.3  游月 昭  評価:--点  ■2016-08-21 23:25  ID:YsjZ.3o0GEo
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野良人さんこんばんは。
この詩は長年の私の意識を宇宙に当てはめて表現しています。
というか、私の詩は主に宇宙と命、死について。
考えれば考えるほど宇宙に包まれて
恐ろしくなります。
以前は毎日書いていましたが滅多に書かなくなりました
でもふと、詩が浮かぶ事がありまして
コメントありがとうございました
No.2  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:30点  ■2016-08-17 07:09  ID:3mSXxTMsmaU
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おはようございます。

まさに詩!って感じですね。
0と1の間でふよふよ漂ってる我らが世界、いつからどこから誰がなんのために? 知らなくてよい真実について、思い耽るのは鬱々しつつも楽しいものです。
なぜ詩を書くのか、俺としては「楽しいから」ですね。思いと言葉があれば。……決して軽い意味でなく、メッセージにあるようなすべての意味合いにおいて。

ありがとうございました。
No.1  野良人  評価:50点  ■2016-08-15 07:46  ID:/dxzQ0Wmf36
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詩は心情を書く物ならば、メッセージに共感を覚えます。
ブラックホールやビッグバーンは、詩の題材には…
あなたの詩に対するひた向きさ、素晴らしいものが有ります…書くなら頑張って!
   
総レス数 4  合計 80

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