黄昏てく街の中で |
雑踏に佇んで ひとりきりボクは 黄昏てく街の中に 君を探していた メディアが君の不在理由を作り上げて 本当の君に 少しずつ影を落としてゆく “また、どこかで会おう” そう約束して君は消えた ねぇ どこにいるの? 何を語ろうというの? すぐに照れ笑いを浮かべて ボクらの前に現れるんだろう どこまで信じていいの? 日常に埋もれそうな心抱え 唇かみしめてたあの頃 どこからか流れてくる音楽に はじめて泣いた 夢とか愛とか幸福とかさ 言葉にするとひどく恥ずかしいけれど 諦めないでほしいと 君は何度も叫ぶ 時にはやさしく 時には涙を浮かべて 君の言葉だけ信じられた 強く生きていける気がした 思い上がりの真実だとも知らずに “どんなに傷ついても、君を抱きしめてあげられるように この街の風の中で強く生きるから” ゴメンよ 自分ばかり傷ついたフリして 君の悲しみの半分も 解ってあげられなくて 優しくなりたい ボクから一度 ボクには何もできないけれど 何もできないから せめて 君が探し続けてた本当の愛って奴の正体を イミテーションなんかじゃなくて 本物の愛がなんなのか 探り当てたいと思う 破れるから夢なんじゃなくて 叶わないから夢なんじゃなくて 信じ続けるから夢なんだと 諦めないから夢なんだと証明してみせたい そしてなにより ボクはボクを簡単に捨てたりしないで 最後の最期まであがき続けてみせるよ いつか君の傷ついた心を 抱きしめてあげられるように この街の風にふかれて 強く生きていくから 君がくれた沢山のやさしさを この胸に抱いて 君を信じて 乗り越えていくから 雑踏に佇んで ひとりきりボクは 黄昏てく街の中で 君を探していた 君の痛みを 探していた |
陽炎
2016年04月08日(金) 16時39分13秒 公開 ■この作品の著作権は陽炎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
この作品の感想をお寄せください。 | |||||
---|---|---|---|---|---|
No.2 陽炎 評価:0点 ■2016-04-09 12:50 ID:BymBLCyvz/o | |||||
☆時雨ノ宮蜉蝣丸さんへ☆ いつもありがとうございます 私は優しい人間ではないので 余計そうなりたいと思うのかもしれません 表現が若いですね 10代の頃に描いたものを少し手直ししたものなので て言うのは言い訳かしら? ありがとうございました 心より感謝 |
|||||
No.1 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:30点 ■2016-04-09 06:02 ID:eFOY3cHRZZU | |||||
おはようございます。 なんか昔はこんなふうにして詩を書いていたなぁ、と思い出していました。 「優しい人が好き」「優しい人になりたい」そんなフレーズをよく耳にしますが、それってなろうと思ってなれるものなのかしら、とか思ってしまいます。 あくまでも「優しい」は他人につけてもらう形容詞であって、自己評価の項目には入れられないもの。でもだからこそ「他者からの評価のため」がいつしか「自分にとって自然なこと」になるように、少しずつ意識してみようか、なんて考えるのかもしれません。 『自分の痛みさえ手に余るのに、他人の痛みなんか受け取ってる場合か』 この理論が覆る時、自分にとって本当に大事にしたいものが見えてくるのかも。 好き勝手言っちゃってすみません。ありがとうございました。 |
|||||
総レス数 2 合計 30点 |
E-Mail(任意) | |
メッセージ | |
評価(必須) | 削除用パス Cookie |