銀 |
溢れていた 白銀の光に 聞こえていた 雑踏の合間に 解け 零れた 真綿色 それは たとえば 街路樹の 隙間 道行く誰かの 襟元 見上げた幾つもの 山肌 に 降り積もった 氷の砂 鮮烈に 瞼を射抜く 銀白色 静寂の脆さを知った 決して孤独でもなければ 幸福でもない 《冴え冴えと陽の明るさに 心臓の軋む音がした》 煌めく青空の 彼方に ふと 忘れ物を 思い出した |
時雨ノ宮 蜉蝣丸
2016年02月16日(火) 08時19分13秒 公開 ■この作品の著作権は時雨ノ宮 蜉蝣丸さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:0点 ■2016-02-21 22:01 ID:F1shcsQaF4o | |||||
菊池清美 様 コメント感謝致します。 力業、というか。 確かに後半、押しきった感じもありましたが、やっぱりそうなるのかなぁと思いました。 最近は、ちょっと迷走気味です。 別件で小説を書いているせいかもしれないです。俺の詩のスタンス(?)的には、そこらに落ちている好きな言葉を拾い集めるとか、浮かんでくる言葉をゆるゆる捕まえるみたいな感じなのですが、最近は強引な寄せ集めみたいなのが多くて。 なんか、色々言っていただいてすみません。 ありがとうございました。 |
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No.3 菊池清美 評価:30点 ■2016-02-21 11:24 ID:te6yfYFg2XA | |||||
時雨の宮さん今日は。 文豪詩人らしく、言葉で酔わせる力技でしょうね。 詩とは、自身を読ませるもの、本人不在と感じさせたんでしょうね。 でも詩に対する情熱は素晴らしい物が有ります。 有難う御座いました。 |
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No.2 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:0点 ■2016-02-20 21:49 ID:F1shcsQaF4o | |||||
陽炎 様 コメント感謝致します。 一面雪景色の朝は、新しい世界を見るような気持ちになります。 新しい世界に生まれ変わるなら、自分も生まれ変わればいいのに。あるいは、朝が来る前に静かに死んでいればいいのに。 夕焼けに焦がれて、ビルから堕ちたり。 深夜の月光に射ぬかれて、咳のつらさから解かれたり。 朝焼けに照らされて、雪とともに溶かされたり。 そんな最期なら、来世もさぞ美しかろうと。ただの幻想でしかないのに、懲りもせず。 ありがとうございました。 |
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No.1 陽炎 評価:30点 ■2016-02-19 03:51 ID:3MOjXOnubh. | |||||
すごく透明感のある詩ですね なんだかすべてが透けて見えている感じ だけど心臓は動いていて 自分は透明でないことを知る ときどき、みんな消えてなくなってしまえばいいのに と思うことがあります ラストの締め方も あ、生きてるんだ、と思わせるものがありました |
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総レス数 4 合計 60点 |
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