寒中水泳
僕のそばを泳いでいる子犬を抱きしめて

そっと川瀬においてやった

僕はまだ泳ぐから、と一言誰に言うでもなく注文をつけた

ぐんぐん ぐんぐん

泳ぐ

楽しいかと聞かれれば疑問符を返さざる終えないが


一日の終わりに水分を吸ってぐっしょりとなった手を見て

もうやめにするか、まだ続けるかを問い続ける。

まだ、やめてない、とだけ返せるが、惰性に近い。


繰り返し、苦い笑顔でまだ僕は泳ぐから、と誰に言うでもなく注文をつける
逃げ腰
2016年01月24日(日) 16時32分05秒 公開
■この作品の著作権は逃げ腰さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
No.3  流るる星  評価:50点  ■2016-03-23 20:58  ID:YsjZ.3o0GEo
PASS 編集 削除
「惰性に近い」というのがこの詩の説明になるんだと思いますが、いや、分かる。周りを見渡すと、日本ランキングに載るような人を何人か見てきて、「何でそこまでしよう(続けよう)と思うの?」て思ったりしますが、ふと自分を見て、ああ、俺もそうか、あら?あの主婦も、そうか、みんなそうか、何んて思ったり。
「ざる終えない」はわざと?じゃないよね。指摘せざるを得ない。
どうも。
No.2  逃げ腰  評価:--点  ■2016-01-25 10:44  ID:bHR.bO2ZlnM
PASS 編集 削除
ヤエさんお久しぶりです
心に染みる詩といっていただけて嬉しいです。
奥のそこから寒くなってますね、寒中水泳ですから笑

とにかく評価ありがとうです。ではでは。
No.1  ヤエ  評価:50点  ■2016-01-25 00:23  ID:Uf7XqFVsX0k
PASS 編集 削除
お久しぶりです。
なんとなく、心に染み入る詩ですね。
奥の方から冷えていくようです。
一日の終わりに〜から最後にかけてが、特に好きだなぁと。
総レス数 3  合計 100

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除