ひとりぼっちの幸福くん

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雨が降ると哀しくなる奴と
雪が降ると元気になる奴って
どっか 共通点ありそうな気がする

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『春・夏・秋・冬
どの季節が一番好き?』と彼女
『哀しい思い出を連れてこない風がふく季節』
とボク

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みんな去ってしまった
みんな去ってしまった
どっちが先にキライになったとか
どっちが先に見切りをつけたとか
そんなのもう どうだっていい
だってもう ボクのそばには
誰ひとり いやしないんだから
それがすべての答えなんだから

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ウソがホントで ホントがウソで
あるときはホントで あるときはウソになる
言葉の持つ顔は 計り知れない

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本当は知っているくせに
とっさに知らないふりをしてしまいました
なんだか そうしたほうがいいような気がして
それってやっぱり小ズルいですか

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幸福か不幸かなんて
そんな個人的なこと
他人からごちゃごちゃ云われたくない

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いつか 幸福という日が
ボクの心に訪ねてきたそのときは
部屋じゅうに花を飾って
一緒にローズヒップティを飲もう
お互いの孤独だった途の話でもしよう
ボクは幸福が何色をしているのかを
その日の日記にそっと記しておくとしよう
幸福さん 幸福さん すぐに帰ったりしないでね
なるべくゆっくりしてってね
いつ来てもくつろげるように
部屋は綺麗にしておくからさ

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笑うことは 難しいことだと思っていました
作り笑いはただ 顔に皺を作っているだけで
顔の筋肉も精神も どっちも疲れてしまうばかり
笑うことは 難しいことだと思っていました
だけど どうしてでしょうか
貴方といると いつも笑っている自分に気が付くのです
ウソの笑いじゃなく 心から笑っている自分に気づくのです
どうしてこんなにも笑っていられるのでしょう
どうしてこんなに心地よいと感じられるのでしょう
貴方は 私を笑わせる天才なのかもしれません

笑うことは 難しいことだと思っていました
難しいことだと 思っていました

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陽炎
2016年01月13日(水) 01時23分47秒 公開
■この作品の著作権は陽炎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
明けましておめでとうございます

この作品の感想をお寄せください。
No.6  陽炎  評価:0点  ■2016-01-26 13:53  ID:3MOjXOnubh.
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☆時雨ノ宮蜉蝣丸さんへ☆

お久しぶりです、蜉蝣丸さん
コメント、ありがとうございます

雨も雪も、視覚変化によって
感情にも変化がもたらされるのではないかなと
個人的にはそう思っています

「いつか 幸福という日が〜」の連
気に入っていただけてうれしいです
どんなに孤独な日々を送っていても
いつかくるかもしれないその「いつか」に
期待できるからこそ、今日も生きていける
そんな気がしています

まともってなんなんでしょうね
私には「まとも」の基準がよくわからないのですが
(他人様に迷惑をかけるとか、犯罪を犯すとかいったら
それはもう、ちょっとまともじゃないなって思いますけど)
不安定になっているのも、心がサインを送ってくれている証拠ですし
それで蜉蝣丸さんが蜉蝣丸さんでなくなることはないのだから
これもまた自分、というくらいの気持ちでいるのが
いいと思います
温かい紅茶を飲みながら、無理をせず
ゆったりしてくださいね

ありがとうございました
心より感謝
No.5  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:30点  ■2016-01-26 02:31  ID:MCH1VpNbROM
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こんばんは。お久しゅうございます。

出だしの『雨が降ると〜』のところで早速ドキリ。一般的には、雨は哀しみの、雪は静寂の象徴であることが多いようですね。俺は『雨が降ると元気になる奴』ですが、気持ちとしてわからなくもないかな、と。
≫いつか 幸福という日が
ここの連が一番好きかも。ありふれた願望と、決して訪れることを保障されていないことの理不尽さ。それでも尚、憧れて、たまに在る小さな優しさに、大きな幸福を祈らずにはいられない。
『いつか』というフレーズは、俺もよく使います。あまりに不確定な、それ故に滲む幽かな温かさが、棄てられなくて。ある意味とてもギャンブルチックな言葉ですよね、これ。

読んでいて、ほんの少し安堵した自分がいました。また最近、不安定になりつつあって、自分でも「まともじゃない」と思う瞬間があったり。
温かい紅茶が恋しいですね。ありがとうございました。
No.4  陽炎  評価:0点  ■2016-01-24 14:26  ID:3MOjXOnubh.
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☆流月楓さんへ☆

お久しぶりですぅ!
楓さんから感想を頂けるなんて、とてもうれしいです

あの頃投稿されていた方たちは、ほぼいなくなってしまって
淋しい限りです
私にはこれしかないので、今でもしぶとく居座ってます(^^;

方向性はたぶん、いままでとあまり変わってないと思うのですが
今回のは、感情的にぶつけるのではなく
ちょっと抑え気味に描いてみました
私の詩に涙してくれるなんて、ありがたすぎますよ

「哀しい思い出を〜」の件は
ふいに吹く風に、胸が締め付けられるようなことが往々にしてあって
それでこんなフレーズが出来上がりました
触れられたくないことって、誰にでもあるじゃないですか
自分で乗り越えられるまで、そっとしておいてほしいなっていうかね

いやいや、こうしてまたお会いできて
私もとてもうれしかったです
またいつか、ここでお会いできる日を楽しみにしています

そして、私がいうことじゃないかもしれませんが
もしまた作品ができたら、ぜひ読ませてください

ありがとうございました
心より感謝
No.3  流月楓  評価:50点  ■2016-01-22 09:31  ID:I7K1Raej1MI
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陽炎さんへ
お久しぶり過ぎて泣きそうになりました。
陽炎さんはずっと描き続けているんですね。
私もたまに書いたりしていますが、とてもとても駄目です(笑)

感想を言うと、今までの陽炎さんとはまた違った温度のある詩だと思いました。
胸を抉るように突き刺さる詩も好きですが、
この優しい雰囲気の中で、見え隠れする陽炎さんの想いが伝わってくるようで、それでもやはり柔らかく涙が滲みました。
最後の繰り返しの所、じわっと込み上げます。
「哀しい思い出を連れてこない風がふく季節」
この言葉は素敵です。
思い出はどうしたって過去の産物。
哀しみもまた風のように過ぎ去っていくものだと思っていますが、
そこで懐かしいと感じれたなら、何かを乗り越えた気もするし、胸が痛むなら吹く風は優しくあって欲しいなと常に思っています。

陽炎さん
此処にいてくれて、描き続けてくれて、勝手にですがありがとございました。
読めて嬉しかったです。
No.2  陽炎  評価:0点  ■2016-01-20 19:57  ID:3MOjXOnubh.
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☆ヤエさんへ☆

コメント、ありがとうございます
そのように感じていただけたのなら幸いです

ありがとうございました
心より感謝
No.1  ヤエ  評価:50点  ■2016-01-15 07:17  ID:BymBLCyvz/o
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こんにちは。
温いような、暖かいような。
どこか爽やかさも感じました。
今までの中で一番読んでいて心地よかったです。
すこし、泣きたくなりました。
総レス数 6  合計 130

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