石綿 |
ドッジボールに削られた石綿が 天井を力なく離れた 掃除の時間はいつものことで 机と椅子の足がけたたましい 昨日も今日も明日も 教室のはしに寄せては返し また元のところ 奴らの箒は上をむき音をたてている テレビの主人公たちはほんの子供で 白くもさっとした石綿は あっけなく冷たい床に落ちて ぼくが誰よりも急いで机を動かすのは 恋の机にふれるため 長い髪はどこか知らない場所で ぼくじゃない人の前でなびいているのだろう 奴らはぼくの恋を知らない 多分だれにも知らせない いい加減な箒は石綿をちりとりに追いやって ゴミ箱へさようなら |
游月 昭
2015年07月21日(火) 04時58分37秒 公開 ■この作品の著作権は游月 昭さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 游月 昭 評価:--点 ■2015-07-26 19:30 ID:Zb9B.NR0Y4Y | |||||
クレナイさん、こんばんは! 思い出しました、 小学校三年生のはじめ、転校する前の事でした。 女の子の姿より、恋仇の事を覚えています。 女の子の机にダッシュするのは恋仇がいたため。 私が転校するとき、彼は一人廊下に抜け出して笑顔で手を振ってくれました。 忘れられない思い出(^^) コメント有難うございます。 |
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No.1 クレナイ 評価:50点 ■2015-07-21 22:47 ID:Y5z8Yaj/4DM | |||||
こんばんは。 なんだか、甘酸っぱい気持ちにさせられました。 後半のテンポがとてもいいなと思います。 それと恋の机”! 素晴らしい言葉です!学生時代の可愛らしい気持ちをうまく表現しているなと思いました。 また、、石綿は、恋に落ちた気持ち、けれどもうまく伝えられず、結局そのままにしてしまう淡い恋を表しているんだと思いました。、いい加減な箒は石綿をちりとりに追いやってゴミ箱へさようなら”の文で、その淡くて切ない気持ちが、読んでいてぶわっと溢れてきました。 思いついたまま書いてしまいましたが、何はともあれ、とっても素敵でした! ありがとうございました! |
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総レス数 2 合計 50点 |
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