ゆめ |
わたしの将来の夢はなんだろうか わたしの将来の夢はなんだったのだろうか 幼い頃はそう、考古学者だった。 人類の、生物の歴史に憧れた。 次はたしか宇宙飛行士だ。 宙の真っ暗闇に、未だ誰にも解かれていない難問にワクワクしたものだ。 中学校では俳優を目指したりなんかもした。 皆の中の1人が嫌で、気づいて欲しくて堪らなかった。 その後はゲームクリエイターだったはずだ。 楽しくお金を稼ぎたいと思っていた。楽をして生きていたいと考えていた。 高校で図書館の司書を志した。 使い古された本の香りに包まれながら日々を過ごすことに憧れた。 結局どれも今では諦めてしまった夢だ。 床につき、起きる直前にみることができる程度の泡のような夢だ。 わたしの将来の夢はなんだろうか。 打算でなく、安牌でなく、妥協でなく、わたしが今、本当に憧れているものはなんだろうか。 夢見がちなあの頃のわたしなら、きっと直ぐに答えられるだろう。 新しい旅立ちの時、思いっきり空に伸ばしたわたしの手は、なぜだか短くなった気がした。 |
たぱたぱ
2015年03月05日(木) 00時14分18秒 公開 ■この作品の著作権はたぱたぱさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.1 ヤエ 評価:50点 ■2015-03-07 15:31 ID:L6TukelU0BA | |||||
こんにちは いくつかの、夢が被っていて少しほのぼのしました。詩自体は、私も最近同じことを考えていたので、心に来るものがあります。 大好きな友達に大工になって君のための城を造るよと言ったことも、太陽(月に着陸した情報からの対抗心)に近づけるように、特殊な繊維を作りたいと言ったり、考古学者になって過去を追いたいと思ったり、トレジャーハンターになって世界の神秘に触れたいと思ったり、薬剤師になってのんびり稼ぎたいと思ったり…… 今ではもう何にもなりたいとも思わなくなりましたが。 誰かが昔、私に言いました「大人になるということは、何かを諦めてでも、守りたいモノが出来、それに対して誠実に生きることが出来るようになることだ」と。守りたいモノは自分でも他人でも物でも心でも良いそうです。その言葉が正しいかは置いておくとして、今ふと思い出したので書いておきました。 色々と考えさせられます。ありがとうございました。 |
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総レス数 1 合計 50点 |
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