おじいの桜 |
おじいのおぼつかない足が 突き出た根っこを上手にこえて 裏庭の奥にたたずむ桜をめざす 悪戯っこな顔をして、にやり 忍び足のはずの一歩ごとに 落ち葉がいじわるをするが おじいは聞こえずお構いなし ヒヨがよぎれば指を立てて、しぃ 桜の幹の少ししめった肌に、ばぁ しわがれた声 しわがれた指 両手をついて見上げる先に わずかなつぼみを膨らませ 風に? 枝をふるわせる 幹に背をあて目をつむり 機関車だった心臓をひびかせて おじいは何やらひとりごと まだ寒い空にむかって 表でクラクションがのびる 庭のおさなごが転んで泣きはじめると 桜は枝をふり 精一杯の花びらを舞わせる 母の下駄が近づいて 桜に負けずに涙をながす |
游月 昭
2015年02月25日(水) 14時25分28秒 公開 ■この作品の著作権は游月 昭さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 游月 昭 評価:0点 ■2015-03-10 02:06 ID:1K/KT8CGgX. | |||||
野良人さんこんばんは。 コメントありがとうございます。 計算なんてとんでもないです。 最初は、桜守りとソメイヨシノ(限定)、の詩を書こうと思っていたのですが、少しズレました。浮かんで見えてくるもの、聴こえてくるものなど素直に書いてみました。 個人的には大好きな詩になったのですが、イマイチ話題になりません。ガクッ。 |
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No.3 游月 昭 評価:0点 ■2015-03-10 01:57 ID:1K/KT8CGgX. | |||||
小夜さん、こんばんは。 久々游月渾身作だったんですが、詩の法則を知らないので、この感性書きは一般に通用しないかもしれません。つまり、独りよがりかも知れません。 が、一応のイメージがあって、芯を捉えて貰えたらいろいろな物語が派生するかもしれないなどと思っています。 ヒヨは註があったほうが良かったかもしれません。 ヒヨドリの愛称です。失礼しました。 コメントありがとうございました。 |
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No.2 野良人 評価:50点 ■2015-03-07 16:05 ID:/dxzQ0Wmf36 | |||||
游月 昭さん今日は。 小説を思わせる巧妙な表現には何時も感嘆させられます、難解さも計算の元からでしょう。 適当に言葉を並べた詩と違って足を停めさせる力が有りますね。 |
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No.1 小夜 評価:20点 ■2015-03-02 00:17 ID:Zx/2AUZFW8I | |||||
こんばんわ☆ 個人的には、ちょっと難しかったです…。 御免なさい…(汗) あ、でも。 ただ単に、眠くて私の思考力が落ちまくりなせいかもしれないので、軽ぅく聞き流しちゃって下さいね☆ ち、ちなみに。 作中に出てくる『ヒヨ』って何でしょうか…?(汗) 無知で御免なさい…(涙) |
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