独吟半歌仙凍蝶の巻 |
オ 凍蝶やまだとべるかなとべるよな 北風ふいとなりやんで 公園へ たれか水路にすてた金柑 もののほん月のあばたを海とゆい 月 後先をみぬ ウ いつのまにこんなかわった生家跡 幼馴染が 御互いの癖挙げるうち百をこえ カレーの日だけ大盛りにする えいこれも「大人の味」からっきょ漬 角力はよして狂言へ 水に見て月の上成る木の葉かな 「れんがぬすびと」から 月 摘めばうすからざりし竜胆 明るみに出てしょうもないかくし事 あざの境いの蕗のしゅうとめ ちる花のはやさよせとてちる 獣がさかる時節ですって…… |
藤村
2015年02月12日(木) 21時44分01秒 公開 ■この作品の著作権は藤村さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 藤村 評価:--点 ■2015-03-10 22:48 ID:0gZVgy/IpYg | |||||
>>游月 昭さん 作品(群)という点については、題にある「独吟半歌仙」の通りです。 ご指摘くださった「興味深いところ」にも関係あるようですので、少し回り道します。 半歌仙というのは連句のいち形式です。 連句は長句(五七五)と短句(七七)とを交互に、主として複数の人間が附けていく遊びで――細かい決めごともありますが――長短計36句まで附けて一巻とする歌仙という形式が一般的です。 「半歌仙」は(おおざっぱにいえば)その半分の句数、計18句を一巻としたもの。「独吟」はこれを複数人ではなく、一人で巻いたということ(たとえば二人の場合は「両吟」三人なら「三吟」)です。連句一巻は作品群からなる作品、といえるかとおもいます。 次に「オ・ウ」と「月・花」。 「オ・ウ」は、連句の隆盛した当時、各人の句を紙に記した、その書きとめ方に由来します。ようするに紙の「オモテ」と「ウラ」の略です。歌仙では紙を二枚用いましたが、半歌仙はその半分ですから一枚、18句中6句を表に、以降の12句を裏に書くことになっていました。ことさら「オ・ウ」と記したのは、それに倣ってのことでした。 細かい決めごと、と書きましたが、連句の決めごとの最たるは月・花の定座(月ないしは花を称美する場所)を設けるということで、半歌仙でいえば月の座はオモテの第五句め・ウラの第七句めあたり、花の座はウラの第十一句めがそれにあたります。出版物に載っていた連句に(「オモテ・ウラ」と共に)この月花の座が示されていたのをまねして、ここにも月・花と書きくわえたものです。 話をもどします。 投稿したものは長句と短句が交互に全18行。オ・ウの字はそれぞれ第一句めと第六句めの頭に、月・花の字は該当する句の後ろに、スペースを空けて書きくわえています。 〈左一桁目、縦に「オ〜い〜ウ〜から」右縦に「月〜花」が独立して〉いるとのことですが、これは、投稿された文面が(ところどころ?)異様に縦長になっているということでしょうか。とすれば、こちらからみえるものとはまったくちがうふうに表示されていることになります。こちらとしても残念です。 ともあれ、げてものに目を通してくださり、ありがとうございました。 |
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No.3 游月 昭 評価:0点 ■2015-02-25 14:19 ID:9RQqff0XeF. | |||||
藤村さん、お答えありがとうございました。 興味深いところもあるんですが、 というのが、これらは(作品と思ったのですが)作品「群」だったのですね。 iPhoneで見ると前衛的な言葉の配列に見えます。 左一桁目、縦に「オ〜い〜ウ〜から」右縦に「月〜花」が独立しています そうなんでしょうか。じゃないとすると、iPhoneで見ている人には残念ながら中途半端に見えていることになります。 |
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No.2 藤村 評価:--点 ■2015-02-21 22:17 ID:0gZVgy/IpYg | |||||
>>游月 昭さん こんにちは。 引用についてですが、しております。 「れんがぬすびと」から、とした13句めはそっくりそのまま引用です。 お尋ねの点はそのことではないかもしれませんので明記しますが、ほかの句のなかにもいろいろのところからの意識的な引用によるものがあります。 お返事として充分でないかもしれませんが、いかがでしょう。 |
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No.1 游月 昭 評価:0点 ■2015-02-18 14:06 ID:/qwab7is9JQ | |||||
引用してます? 興味深いところもあるんですが… |
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