RUN
あなたは真っ直ぐに走る。
助走している。軽快に、弾むように。
わたしはその横を走る。
全力で駆ける。息も絶え絶えに。

あなたは声をかけてくれた。
春風のようだった。
わたしは口で必死に息を吸い、がむしゃらに叫ぶ。
ああああああああああああああ

あ!

あなたは飛んだ。
青空へと。

わたしは、ただ、それを見送り、それでもひと時でも隣合えたことを宝物にしようと願う。
その空の彼方、たいようの向こう側で、あなたはきっと。
筋肉が震える足を伸ばし、つま先立ちになって、背伸びをした。手を目いっぱい掲げた。
身体は、空に数センチだけ近づいてくれた。
わたしは飛べないけど。それでも。きっと。
えんがわ
2015年01月29日(木) 04時35分37秒 公開
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No.4  えんがわ  評価:--点  ■2015-01-30 19:25  ID:DR2hIgqKGrg
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再訪ありがとうございます。
語尾はあまり意識してませんでした。
パッと見た感じというか読書感想文からの影響なのか、語尾や言い回しの連続っていうのは気をつけてます。でも古文とかそこまで深くはいってなく。あー。

昭さんの言う「現在形の連」「過去形の連」は何となくなのでテクニックとして意識した産物じゃなかったです。ここ、何か頑張りたいなー。でも、多分自分はリズムとか読み心地とか手ざわりみたいなところで精一杯な気がします。

間違いとかは。あー。色々解釈や見方があって、自分が納得できればそれが楽しいルートだなーって思ってて、でもそれを受け取ってくれた人が楽しい感じ方をしてくれたら、その自分の納得と離れてもそれは何か世界が広がってくれた人と繋がってくれた的に、それは嬉しいし、だから投稿をしている気もします。何か話それちゃってすいません。そんなこと思って、半ば自分用のメモで。

お気遣いありがとうございました。自分もちょっと立ち止まってみる機会になって、それも嬉しかったです。うん、きっかけになれたかな?
No.3  游月 昭 (再訪門)  評価:0点  ■2015-01-30 01:01  ID:1K/KT8CGgX.
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えんがわさん、こんばんは。
プラスに受け取って頂けてホッとしています。

ちょっと補足します。
現在形と対立する(?)過去形について。
私が詩を書く際に必ず気になるのが、
現在形と過去形と完了形の語尾の混在。
過去を表す語尾は現在、「た」「だ」のみ。
語尾が全て「〜て、〜た。」と、「t」音で終わってばかりだと綺麗じゃないと思ったりして、現在形を混ぜたりします。
昔は、係り結びの法則や完了形も合わせれば
き、し、けり、けれ、、り、たり、、
とか、いっぱいだったんですがね。
えんがわさんのこの詩の場合、間違いとも言えないとも思います。
現在形の連は、間近に「居た」臨場感と受け取れるし、
過去形の連は、遠のいて過去になっていく喪失感を表しているとも取れる。

そんな風で、どの意見も、間違いの指摘というより、制作の際に考えるきっかけになれば、と思いながら書かせて頂きました。
再度失礼しました。
No.2  えんがわ  評価:--点  ■2015-01-29 17:52  ID:DR2hIgqKGrg
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あきらさん、グッドイブニング! です。
自分は凄く嬉しいです。ありのまま、ってめちゃくちゃ嬉しいですし、思考回路とかイメージとかまで教えてくれてもうこの自分の駄文とは離れて、一つの大切な言葉としてもじんじんに響きます。
自分みたいなのに、そこまで時と熱を使っていただき、感謝です。

比喩は結構使われてそうなんですけど、それでも書きたかったので挑戦してみました。

一番、もう恥ずかしいのが、ああああああです、よねー。自分も改めて見て笑っちゃうものが。
あああああってキーボードを連打して叫びって感じでタイミングした結果で、それはううう(凹み)と変わって、ええええ(驚き)と気づいて、おおおおお(感嘆)と思いました。
いいいいだけは使い慣れてないです。いやっほおおおおお!
悪癖でした。喋るように書くってのは、詩に限らず自分が書く文章全てで最優先するチェック項目なはずなのに、見事に気づいてませんでした。
音として読んでみると、不自然で、うん、漫画的。痛感しました。以後、封印して、言葉を探して感覚を少しでも鋭くできたらと思います。うううう。うん、これにて封印。封印なのじゃ。
これだけでも物凄い収穫というか、嬉しいプレゼントでした。ほんと、ありがたく。

過去形は何か語感とかでやっちゃたのかな、余り意識してませんでした。うーん。

センチは、あー、パクろうハイヨーって決めてた、決め台詞(ビシッ!)。って痛いファッションみたいになってしまったようで、センスないなー。何か高いハードルで、期待されすぎな自分。でも下手でも何とか。

ジェネレーションギャップですか。いや、もう、先輩でも青春な方でも、異性だったり、違う方の捉え方って、ふれるのが楽しく嬉しいです。みんなハッピーは無理かもだけど、何か、お土産は残したいです。
評価が分かれるのは。その内容で分かれるならそういうの好きなんです。尖った感じとか。でも表面の表現で分かれそうってのは、単に自分の力不足でした。うー。
想像していただき嬉しいです。自分は結構後ろ向きな感じになったかなと思ったんですけど、これは、ほんとに下手なのが幸いしてイイ感じに受け取っていただき、嬉しいです。結果オーライ。オールライト!
No.1  游月 昭  評価:20点  ■2015-01-29 07:21  ID:1K/KT8CGgX.
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おはようございます!
朝から気分を害されるかも知れませんが、あえて、アラフィフ男がどう読んだかありのままを書かせていただきます。
@前半は「あなた」、後半は「わたし」のことを共に比喩を使用して描かれている。内容は良いので、若い人には受けが良いかも知れない。
@「あ」の連打がわたしには何故か嫌悪感。近頃の漫画での流行りで、少年が死んで女の子が「嫌ああああああああああああ」と言うのによく使われていますね。「あ」の連打だと私は、音楽の一拍目の強打の連続で「あ・あ・あ・あ・あ・」的に読みます。
@その直後、「あ!」で飲んでいるお茶を吹き出す。ちょっとギャグ的進行。
@一連目、現在形(催眠術士が読者に語りかけているとも一瞬とれる)。二連目、過去形。
@「身体は、空に数センチだけ近づいてくれた。」この文は、以前は非常に優れた言い回しだったのですが、今となっては「使い古し感」花鳥風月と言うより演歌的。ここをあえて、この表現に匹敵するほどのえんがわさん独自の表現で読ませて頂きたいところです。

おそらくジェネレーションギャップが如実に現れる作品ではないかな、と思います。
評価が真っ二つに分かれるだろうなと思いました。
内容は好きなんです。私の想像では「出来る」(少女が憧れていた)少年が少女の手の届かないところへ旅立っていく。その姿を、少女は見送ったあと、自分は今の世界で、『少年の旅立った空に少しだけ近いところで生きていこうとする意識』。そこに清々しさを感じます。
やはり私にとっては表面的なところが問題かなと思います。
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