天涯比隣


あなたの骸を天に上げよう
焼き尽くした魂の代わりに

老いた月の寄辺
漂う雲霞の彼方

燃え立つ命を離れ
新緑の大地を去り

黄泉路を行こう
空蝉だけ抱いて


笹竜胆
2015年01月24日(土) 00時17分32秒 公開
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■作者からのメッセージ
誄歌。

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No.3  笹竜胆  評価:0点  ■2015-02-11 21:35  ID:yUDZSoSYd1k
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お待たせしました。

>游月さん
こんばんは。
私にとっては詩作そのものが今は亡き人との思い出ですね。特に俳句は。思い返せば、掴めないものを掴もうとしてやって来た気がします。
うつせみ、空蝉、現身。
絶える言葉も多い中で、平安からの流れが今も細々と続いている不思議を思います。
詩の底を巡る感情は激しいものがありますが、文面からは透けて見えるくらいでいいのかな、と最近考えています。
丁寧な感想ありがとうございました。

>野良人さん
こんばんは。
私も長くこのサイトにいますが、またと言って二度と会えていない人がたくさんいます。私自身もこの春で去るつもりでいますし、ならば永久の別れと変わらないだろうと。
題とコメントは難しいかなと思いつつ、わからなければわからないでいいや、なんて。
色々ありがとうございました。
No.2  野良人  評価:50点  ■2015-01-26 20:47  ID:te6yfYFg2XA
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笹竜胆さん今晩は。

葬送歌には違いないでしょうが、そんな嫌味な方ではない。
タイトルとメッセージに何時も意味が有りました、ただ私を始め判る人は居ないかも知れません。

検索して見ると、とても高尚な方と判りました、今更後ろ髪を魅かれる思いがします、有難う御座いました。
  
No.1  游月 昭  評価:50点  ■2015-01-24 16:20  ID:UArH7IFKfkk
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笹竜胆さん、こんにちは。

私が詩を始めたのはニ年半前。父が大病を見つけた直後ということもあり、命について、恋、愛について、それらに関わっている宇宙についての詩を多く書いてきました。笹竜胆さんのこの詩とは、私が詩で死を紛らわせるつもりで理由付けしてきた世界と合わさるものがあって、興味深く味わわせてもらいました。

空蝉という言葉は曖昧で、それ故に魅力的な言葉であるので、いろんな作品に出ていると思いますが、まだ私は使ったことがありません。もうちょっと上手くなってからかな。この詩の煙のようなイメージと合っていると思います。
煙や蝉のぬけ殻には実体がありますが、元あったものは何処へやら。しかし、見えなくともどこかにある。煙に関しては、地球(あるいは宇宙)に満遍なく広がり、元を包み込んでいる。
私が父の葬儀を神道の方法で行ったのは十万億土へ行ってしまうだけではない(仏教否定ではありません)、母を包んでもらいたいという願いから来る私的解釈からでした。
母は今でも遺影を御霊舎(みたまや)から柏手打って引っ張り出し「水戸黄門」などを一緒に観ながら話しかけています。

詩文面からは感情が適度に抑えられていて、物がしんみり言葉もなく語り出すというものに近いところがあって、個人的には、読んでじわじわと伝わり尾を引いていくものです。

ありがとうございました。
総レス数 3  合計 100

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