紺子

翳り色の黄昏に

真綿の風が

駆ける 駆ける


おいでよ おいで と

無邪気な声が

跳ねる 跳ねる



お待ちなさい

どこへゆくの


十二月を探しに と

母を振り切った

あの日の記憶



幼い日の

弾む心臓の音に掠れて


見えない 見えない

忘れない 忘れない




連れ去っていった

細雪の子供達

輪になって

廻る 廻る

僕はそこにいるよ




虎落笛もがりぶえを吹き鳴らし

跳ね踊る



明日も今日も無く
時雨ノ宮 蜉蝣丸
2014年12月20日(土) 21時23分01秒 公開
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■作者からのメッセージ
久しぶりに書いてみました。
上手く書けない……。

この作品の感想をお寄せください。
No.11  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:0点  ■2015-01-10 21:21  ID:eFOY3cHRZZU
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逃げ腰 様

コメント感謝致します。

吹き抜ける風のように、真っ直ぐな言葉を目指しました。
重い気持ちも卑劣な音も、何もかも拐って掻き消していく……。
そんな詩を。

いっそ自分も拐われて、消えて行けたらな、なんて。
ありがとうございました。
No.10  逃げ腰  評価:50点  ■2015-01-09 17:50  ID:IrIj9PJlmeE
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游月さんもおっしゃられていますが、風ですね。全くの風。

このような爽快感と軽やかな詩は久しぶりです。
この軽さは珍しく説得力を持つようです。

いつもあなたの傍で吹きますように。その風が。

ではでは。またよろしくお願いします。
No.9  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:0点  ■2014-12-27 18:12  ID:eFOY3cHRZZU
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月華 様

コメント感謝致します。初めまして。
うさぎ、新しいキャッチの仕方です。まあこれだけ跳ねてれば、そうかもしれませんね。
苦悩というか、現実逃避的な感覚に近いと思います。
「素敵」、嬉しいです。

ありがとうございました。



アカショウビン 様

コメント感謝致します。
跳ねて走るスピード感を殺したくなかったので、こんなふうになりました。
風景が見えないと、ちょっとわかりにくいことになりますね、確かに。次から気をつけよう。
ありがとうございました。



笹竜胆 様

コメント感謝致します。

残酷でない、と言えば嘘になる部分もありますが、そこまでのものでないこともまた事実です。気まぐれに浮上した、それだけのことかもしれませんし、そのまま抜け出していくかもしれません。

吹きすさぶ風に今日や明日などという、俗的な縛りは無いと思います。
そんなことをいちいち心配するよう刷り込まれた、人間(俺)の感覚とはちょっと違うぞって主張したかっただけです。
ありがとうございました。
No.8  月華  評価:50点  ■2014-12-27 00:46  ID:qncxduzsxAw
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はじめまして。
笛吹きながらどこかへ行ってしまう
小さいうさぎの姿が見えました。
なにか、苦悩を描いているのでしょうか。
素敵な詩をありがとう。
No.7  アカショウビン  評価:50点  ■2014-12-26 22:11  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。
 リズム感がいいですね。
 読解力がないため初読では分からなかったのですがコメントを読んで、風と雪が幻想的に目に浮かぶようでした。
No.6  笹竜胆  評価:30点  ■2014-12-25 09:31  ID:dW71JNy9t0A
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無理をさせている、とは思うのだけど。
この詩を読んで安堵する私がいる。
残酷かな。

明日も今日もなく、か。
ひやりとするような重低音だけど、それこそが時を越えているのかもしれない。
No.5  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:0点  ■2014-12-25 02:34  ID:eFOY3cHRZZU
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ヤエ 様

コメント感謝致します。本当にお久しぶりですね。
ふと窓の外を見た時に、細かい雪が風に攫われていくのが、風の子と雪ん子の戯れに感じられ書いてみました。
無邪気で冷たい冬独特の雰囲気は、華やかに散りゆく桜の花と通ずる部分が、確かにあるようにも思えますね。
好きと言っていただけて嬉しいです、ありがとうございました。



菊池清美 様

何を以てして『張り合い』とされているのか、わかりかねます。
『それ』を作り事、綺麗事と判断しレッテルを貼るのは、それを見た第三者の方の自由であり、作り手が決めることでないことは承知していますし、そこに関しては俺も何も言いません。
ただ、誰かの意見に自分の自己解釈を重ねて『真実』ぶった言動をするような真似は、やめていただきたい。素直に言葉を受け取らせてほしい。游月さんにとても失礼だし、言葉で誰かへ『何かを伝えようとする人』のすることじゃない。

これがもし俺への『喝』だとしても、残念ながらその気持ちは、まったく届いていません。人がいつ顔を上げるかなんて、貴方の決めることでないことを、お忘れなく。



游月 昭 様

コメント感謝致します。
とってもシンプルな二文!(笑)でも、ストレートで嬉しいです。
本当に素直に喜んでいます、本当に。
ありがとうございました。
No.4  ヤエ  評価:50点  ■2014-12-24 22:40  ID:L6TukelU0BA
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お久しぶりです!
とても好きです。
読んで、心が跳ねるような作品だと思いました。
季節も背景も違いますが、過去に桜が風に舞っているのが綺麗で走ったり回ったりして はしゃいでいた時のような楽しさを思い出します。
読めてよかったです。
コメント失礼しました。
No.3  游月 昭  評価:0点  ■2014-12-24 20:37  ID:qx2ygamosbQ
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こら、菊池、勝手に人の名前を使って、意見を操作するな。
身の程を知れ。
No.2  菊池清美  評価:0点  ■2014-12-24 19:59  ID:dJ/dE12Tc8A
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何張り合おうとしているんだよ、游月 さんが本当に良いと言ってると思うのか、手綱を緩めただけだろう。
詩は言葉とすれば、作り事や奇麗事、まして身の入らない話に誰が共感するのだい。

不幸な過去は誰にも有るんだ、何時までも捻くれているんじゃないぞ。
  
No.1  游月 昭  評価:50点  ■2014-12-23 21:45  ID:qx2ygamosbQ
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風だ!
いい!
総レス数 11  合計 280

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