十一月の蚊 |
マフラーに擦る 霜月の窓辺 乗り込んだ バス の 座席の隅で 独り 死 を 想う ぱちん、 手首に 生き延びた黒い煤 たった今 殺した 夏の 忘れ形見 何故に俺を選んだ こうなることが わかっていて 爪を立てた皮膚が 枯れ落ちてゆく そんな気がした 黄昏の 淡き影に バスの明かりは 遠のいてゆく |
時雨ノ宮 蜉蝣丸
2014年11月11日(火) 17時22分01秒 公開 ■この作品の著作権は時雨ノ宮 蜉蝣丸さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:0点 ■2014-11-21 18:13 ID:uHjaU46DCuA | |||||
陽炎 様 はい! 刺されたらきちんと痒くなって腫れてきやがりましたよ(笑) ああもう絶対これ俺こいつらの一族とは仲良くできねぇって心底思いました。 死に損なうって、ラッキーとは程遠い結果を招く場合が多いですよね。 大規模な交通事故、世界規模の大戦、震災の瓦礫の下。たとえばこんな、大それた悲劇でなくとも、ただ取り残されるだけでも案外、刺さるものはあるはず。蚊でも人でも、大差ない話と思います。 ありがとうございました。 |
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No.3 陽炎 評価:30点 ■2014-11-20 10:54 ID:OJmj6OeLU/s | |||||
フレーズの配置が 蚊がよろよろとあちこち飛んでるような印象がありますね 11月に蚊、というだけで不思議な哀愁を感じますよね しぶといのか、単に死に損なっただけか それでも刺されたらちゃんと痒い、という^^ |
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No.2 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:0点 ■2014-11-13 00:05 ID:4IEjKG2gA7E | |||||
游月 昭 様 コメント感謝致します。 微かな再生、何に対しての再生かは人それぞれなのでしょう。 死であり呼吸であり、けれど決して“生”ではないような、そんな雰囲気が伝わっていればと思うのですが。 現代短歌とは、全然意識無かったですね……そういうものなのかな、俳句と違って、あんまり短歌は書かない人種なので疎くて。 面白いと言っていただけて嬉しいです。ありがとうございました。 |
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No.1 游月 昭 評価:30点 ■2014-11-12 15:15 ID:qx2ygamosbQ | |||||
こんにちは あわれ蚊(が)、煤、枯れ落ちる 死とかすかな再生の同居という感じ。 なあんとなく、続いている感じ。 現代短歌みたいで面白さを垣間見る事が出来ました 視覚効果も意味があるようなないようなのも いい感じかもしれない(^^) |
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総レス数 4 合計 60点 |
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