綺羅星

幸せ とは

       何か しら

不幸せ とは

       何 かし ら

 貴方の 言う

    悲し み は

どちら の 中 に

     ある  かし ら


《シアワセシアワセ》


  独り ぽっち

三日月 ぽっち

 漆黒の 空 に


   浮かん で
         消え た


あれは 何 かな


 赤色  黄 色


   きらきら 光って

   たくさん 光って


 清く  真っ直ぐ

   黒 に

        零れて



    綺麗


《ナキタイナケナイ》


 ねぇ

貴方の 言う

  幸せ   って


浅瀬に 育つ

    珊瑚 の 欠 片

彼方で 回る

    イオ と エウロパ


     違うの


 きっと それ は

        石英の 海に

  漂う  
    ダイヤ みたく

   小さすぎて わからない


《シリタイシラナイ》


 でも もしも

    ダイヤじゃ

    なく     て



《ダイヤジャナクタッテカガヤケルデショ》



 シリウスだって
           ダイヤじゃない



        わかってる



 燐光の 狭間 に

        燃える
    貴方       を 見た


《イツカドコカヘ》



 星は 
    笑 わない

 月は
      泣かな い

  幸せ を

        感じ ない
 不幸せ を

        感じ られ

             ない

 それで も

   在るの は


     輝かない
               こと
            を



  恐れは
       しない



     から



  か      しら




時雨ノ宮 蜉蝣丸
2014年09月15日(月) 00時38分25秒 公開
■この作品の著作権は時雨ノ宮 蜉蝣丸さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ビタミンDの生成(=日光浴)よりも、夜空に耽る方が大事になりつつある今日この頃。

月光浴いいです、ビタミンの代わりに色んなサプリメントを落としていってくれます。
それは休息、忘却、郷愁、悲哀、思慕、個人によりずいぶん異なるようです。

この作品の感想をお寄せください。
No.5  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:0点  ■2014-09-20 15:19  ID:w0NjnOfA5RY
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遅れてしまい申し訳ありません。


青ガラス 様

コメント感謝致します。

おっ、ガリレオ衛星をご存知の方がいらっしゃった!
昔の人はロマンチックなネーミングセンスをお持ちだったのでしょうね。
硝子と石英と迷いましたが、後者の方が似てるかとそうしました。
寄せては返す無機の波に、悲しみも喜びもすべて拐われて、あとには心地のよい忘却と喪失感だけが、仄かに冷たく光る。そんなふうなことを思って欲しいです。

吐息の中に零れる言葉達を想って。ありがとうございました。




游月 昭 様

こんにちは。お久しぶりでしょうか。
ぼんやり遠い宇宙の彼方に、一つ二つ煌めく星と、緩く流れる輝きを思っていただければ幸いです。
No.4  青ガラス  評価:50点  ■2014-09-17 07:34  ID:33E/nA6Ip9Y
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おはようございます〜。

石英の海に漂うダイヤみたく
小さすぎてわからない

この感覚を捉えられるなんて、素敵ですね〜。

シアワセもフシアワセも浮かんでは消えてゆく世界に語りかけて
時々、カタカナのさざ波が打ち寄せる
そんな動きが心地よかったです。
言葉の息遣いが優しくて儚げぽっちだけど
綺羅星の芯を感じさせる。素敵な詩だと思いました。
終わり方も不思議な余韻があって好きです。
燐光の狭間、すごく綺麗ですしガリレオ衛星がシリウスが
星空の色彩と奥行きを感じさせてくれました。
No.3  游月  評価:40点  ■2014-09-17 01:40  ID:m.6gUmQkDJ2
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こんばんは。

星空の凪に三日月ぽっちが沈む感じ。
儚くて綺麗です。
No.2  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:--点  ■2014-09-16 21:31  ID:nJykgayE7oc
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ヤエ 様

こんばんは。いつもありがとうございます。
何かもうホント、毎回良い評価ばかりいただいて……恐縮です。。。
こんなとりとめのない、断片ばかりの言葉達でも詩になるのだと、思考の岸辺に残るのだと思っていただければ幸いです。

その二文は俺も気に入っています。気に入っていただけて嬉しいです!
No.1  ヤエ  評価:50点  ■2014-09-15 04:01  ID:BymBLCyvz/o
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私が言葉にできないような
溢れる随想や感覚などが、まさにここにある気がしました。
私はよく答えのない事をツラツラ考えて、自分なりの答えを見つけ出す思考の旅に出たりするのですが、その時の楽しい、入り浸るような感覚に、この詩を読んで浸れました。
上手く言えないのですが、読んでて心地よかったです。
感じた感情に名前をつけられませんが 、不思議な感覚でした。
>燐光の狭間に燃える貴方を見た
>輝かないことを恐れはしない
この二ヶ所が頭に残ります。
長々と失礼しました
総レス数 5  合計 140

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