ブリキ
星、の 重力に 逆らって

空、を蹴り上げる 蹴り上げる

のは鉄、の カタマリの あなたで


そんで ちょうど 電線、にかかって

もがいてんのを、ほどい てやる

のは いつも僕で


廃棄物の 寄せ集め みたいな、場所

ここで ワラッテ られんの は

いつも、見下ろすも のだけ


ダマサレテ対抗する術、もなくて

ハガサレテ隠れる為の壁、もなくて


ナカナイように いつも なにかを、耐え 忍び

ナイタラいつも そこから 錆びて、いく だけ


イロ、がない表情 に

無理やり ペンキ、で塗りたくってんだ

昼ご ろには落ちかけ、 てしま うから

みんなまた、サイショ から塗り、直す


さようなら、って

振る手は

キョウも ブリキ 今日、もブリキ


止まってくれ、って

挙げる手は

今日 も ブリキ キョウ、もブリキ


ブリキブリキ ブリ、キブリ

キ、キブ ブリ キリ ブ、リキブ

リキ



ブリキ
二村 廣
2014年03月17日(月) 19時08分20秒 公開
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No.6  二村 廣  評価:0点  ■2014-03-21 20:05  ID:GbjvrN93Yzw
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時雨ノ宮 蜉蝣丸さん

ご感想ありがとうございます

好きと言っていただいてとても光栄です

何かに操られる感覚を表現できて良かったです

またよろしくお願いします


No.5  二村 廣  評価:0点  ■2014-03-21 20:02  ID:GbjvrN93Yzw
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青ガラスさん

ご感想ありがとうございます

無機質な怠惰を意識したので
そうおっしゃっていただいて嬉しいです

そうですね 少し表現が乱雑になってしまった部分が
あると思います
ご指摘ありがとうございます

またよろしくお願いします


No.4  二村 廣  評価:0点  ■2014-03-21 19:58  ID:GbjvrN93Yzw
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游月 昭さん

ご感想ありがとうございます

おっしゃっていただいたとおり
つぎはぎ感や電子的な様子を表しました

まだこういった作風の詩の作成は
なれておらず反省部分がおおいにありますが
またよろしくお願いします

ありがとうございます
No.3  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:40点  ■2014-03-20 18:44  ID:2yvcLrrqfRc
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こんにちは。読ませていただきました。

夢の島ってありましたね。機械人形(オートマタ)と操人形(マリオネット)がふたり、真夜中の街で戯れる光景が浮かびました。
視点的には操人形ですね、きっと。

一つ目の文の塊が『ブリキ製の機械人形』。
二つ目の塊が『糸を引く操人形』。
三つ目の塊が『夢の島』。 ……こんな感じで。

こういう詩が好きです。無機質な思いやりに似た『何か』。
ありがとうございました。
No.2  青ガラス  評価:40点  ■2014-03-19 07:59  ID:6Sbbo4.76/Y
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電線にからまって、ほどいてやる僕、この暗喩が
惹かれますね。好みです、
無機質なブリキの君は、今日もブリキ。
やるせない空気を感じますが
散らばっているのをもう少し整理したら
もっと伝わりやすくなりそうです。
また楽しみにしています!



No.1  游月 昭  評価:40点  ■2014-03-17 23:47  ID:a7vk8DqM.r2
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こんばんは!

まもる、あるいは、いきる、術をみつけるという事の前で、とまどいながらでも、とりつくろわなければ、崩壊へ転ぶ、時のながれに翻弄される哀しさ、を描いているように感じております。

言葉を分解して表記するという書き方は、詩ではよくあるのですが、そうたくさんある訳でもなく、私自身、ちゃんとした読み方を獲得している訳ではありませんが、大まかに、「継ぎはぎ」、「硬質感」、「強さと弱さ」が、表されていて面白いと思いました。三つ程、何故この詩に出てくるのか分からない言葉が有りますが、それは、おそらく作者が思い描いた特別なシチュエーションに依るものでしょう。

一ヶ所

>キ、キブ ブリ キリ ブ、リキブ
>リキ

は、電気的な感覚を覚えさせて、違和感を得ました(率直な感想)

二村さんの詩を幾作品か読ませて頂いておりますが、視点(立ち位置)、表現方法など飽きさせない詩人だなあと思っています。
そうなってくると、オカルト系の詩もやはり、単純な語りではなかったんだなあ、と思い出しました。どんどん書き慣れて下さい。ありがとうございました。
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