つめたいて
つめたいて 1

おとなのてはつめたいと

わたしはしっています

あたたかいへやで

いすにすわり

りょうてを

りょうもものしたに

はさんでいる

あのひとは

こどもみたい

わたしは

うれしくて

あなたのゆびのさきまで

あいしているよといいました

しってるよと

こたえたあなたにまんぞくして

つめたいて、と いいました



冷たい手 2

あのとき、ほんとうは迷ったよ

差し出された手の意図が

わからないふりをした

ひとりで立てないと思っているくせに

誰も支えてくれないと

思っていた

大人の手が冷たいと

初めて知った日

ほんとうは一人で立てると

気づいた日



冷たい手 3

やさしさが

わたしを凶暴にすると

知らないでしょう

あなたの手が冷たいから

わたしはあなたのひとさしゆびを

口にふくんだ

ゆびさきに

歯を立てて

いたいよ、と言われても

力をいれて

プツリと 音がして

いたいよと

あなたは言って

それでもゆびさきを

わたしに与えてくれた

冷たい手と

温い血液

なくても生きていけるものと

ひとりで作れるもの
春矢トタン
2014年02月14日(金) 18時29分38秒 公開
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作者からのメッセージはありません。

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No.2  春矢トタン  評価:0点  ■2014-02-28 13:37  ID:6Vc7lNV5uso
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游月さん

お返事遅くなりまして申し訳ありません!
感想をありがとうございます。

伝わらなかったということで、自分の表現を見つめ直す機会になりました。
この詩のテーマは、愛と自立でした。

最後の締めですが、対句を使ってますので
冷たい手⇔温い血液
冷たい手=なくても生きていけるもの
温い血液=ひとりで作れるもの

ですね。
1-3にかけて、つながりが雑だったのは、確かに雑でした。
ここに関しては、ごめんなさい! 読んでくださる方に不誠実でした。

自分の詩を解説するのもどうかと思うのですが、切磋琢磨する場所、
ということで、いいかな、と思うことにしました。
No.1  游月 昭  評価:20点  ■2014-02-17 15:52  ID:U.8wHU0Lxcw
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こんにちは!

こうなると、作者にも、読者にも超分かりやすく書いた方がいいんじゃないかなと、駄々をこねる游月です。

私が美味しい詩と思うのは、概して、初連と最終連がちゃんと詩に生きていること、その間を登っていく坂道の書き込みの巧みさ。って感じですが、この詩に関しては特にシメが甘いように思えます。
ラスト二行は同じことを言っているように思えて、そうすると、この詩は単に冷たいということだけを書いた詩のように思えるのですが、それで合ってますでしょうか。
他人から詩がどう見えるのかを作者に伝えるためと、自分の勉強のためにコメントを書いているので、鬱陶しい部分も有るかもしれませんが、どうかお付き合いくださいまし。
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