通夜 |
「母がいなければ、私はもっと自由だった」 女が言った。 「私は学校に行かなくてよかったし」 言いながら、右手の親指を内側に折る。 「仕事だってしなかった」 今度は人差し指を。 「男性とおつきあいをしなくてもよかったのだし」 中指を折って、目を伏せる。 「人生を楽しまなくてもよかったんだわ」 |
春矢トタン
2014年02月05日(水) 22時57分59秒 公開 ■この作品の著作権は春矢トタンさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 春矢トタン 評価:0点 ■2014-02-09 09:30 ID:/qwab7is9JQ | |||||
游月さん 感想ありがとうございます! 読み手の想像に任せる部分をだいぶ残して書いてしまったとは思っていましたが、未完成の数式、と素敵な言葉で表現してくださってありがとうございます。 逃げ腰さん 感想ありがとうございます! 最後のひとことから、この女性の性格や人生を想像してもらえたなら嬉しいです。 逃げ腰さんの言うとおり、成功しました! >(何様ですかね、ごめんなさい >自分と比較してレベルが違いすぎて恥ずかしくなりましたw >感想でごめんなさい 名前の通りの逃げ腰感想を狙っているのかと、くすっとしてしまいました、笑 ありがとうございました! 青ガラスさん 彼女の仕草と台詞から(それしか書いていないのですが)、彼女の人生を想像していただければ嬉しいです。 感想ありがとうございました! |
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No.3 青ガラス 評価:40点 ■2014-02-08 10:06 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
指を折る、という仕草が視覚に何かを訴えてきます。 彼女はどんな表情をしているのか 人生を楽しまなくても良かった。という言葉と 思い出すように指を折る。 不思議な雰囲気のある詩だと思いました。 |
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No.2 逃げ腰 評価:40点 ■2014-02-06 20:48 ID:G8fqwr4/eC2 | |||||
春矢トタンさんはじめまして 「人生を楽しまなくてもよかったんだわ」 最後の一文は考えれば色々な解釈が出てきて、恨んでるとも感謝してるとも取れますね。短い文でたくさんの事を伝えることができるというのは詩の醍醐味かもしれません。そういう意味でこの詩は成功してると思いました(何様ですかね、ごめんなさい 自分と比較してレベルが違いすぎて恥ずかしくなりましたw 次回作を楽しみにしています。感想ですいません |
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No.1 游月 昭 評価:40点 ■2014-02-06 16:08 ID:mnj3PHJyRQI | |||||
こんにちは! 「でも、母を悲しませたくなかったの。」 「ただ、それだけ。」 をまず導きだすための、未完成の数式のような詩ですね。 「ただ、それだけ。」のために死なないでいた(→解答途中の計算式)のに、 「母は私を遺して逝ってしまった。」 (→ファイナルアンサー) 唯一本の細い愛を失った、悲しみというより宇宙空間のような虚無感。つらい。 カギ括弧が冷たくて合っていると思いました。 興味深い詩でした。 |
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総レス数 4 合計 120点 |
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