夕凪のバス停 |
夕凪のバス停が佇む海岸通り 深い傷跡のカサブタに似たバスを待つ それが彼の唯一の仕事 白く塗られたペンキも剥がれかけ 風になる日をぽつねんと待っている 彼は隣町のバス停に恋をしていた そんな彼にわたしは想いを寄せている バス停が時々バスに乗って不在になると 海岸通りに冷たい風が吹き抜け 赤い実がひどく揺れていた ある日バス停がバスに乗って旅立とうと誘った わたしは素直になれなくて赤い実をただ見つめているだけ バス停は別れを告げるとバスに乗って行ってしまった 夕凪のバス停跡に黄金色の風が時々やってくる 優しい歌に揺らめく赤い実が 愛おしい海岸通り |
青ガラス
2013年12月26日(木) 18時36分43秒 公開 ■この作品の著作権は青ガラスさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.12 青ガラス 評価:--点 ■2014-01-13 12:01 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
海清互さん、 感想、アドバイス丁寧に書いて下さって感謝です。 バス停の擬人化、かなり冒険だったかもしれません。 私にとっては、街路灯が歩いてもイルカに道を聞かれても ああ、っていう感じで受け入れちゃうんですが 読みてのことをもっと考えなくてはいけませんよね。 バス停(旧式の)を見た時もポツンと立っている姿に 何かドラマを作ってあげたくなって書いてしまいました。 私にとっては擬人化というよりもバス停の横顔を 私なりに想像して、私の思いも乗せてという感じでした。 読み手をすんなりと導入できるように精進しなくてはと とても参考になりました。 テンポは意識して書いてはいないのですが 推敲する時不自然にならないようには気を配っています。 自分のリズムは頭ではなく感覚的なものだと思っているので 推敲して練り直したところは不自然なテンポになってしまうのかもしれません 自分では気がつかないテンポでしたので今度は意識して書きたいと思います。 ラストは確かに、自覚あります! 画像ですが、すみません、試して見て失敗しました。。。 画像の加工、配置ぐらいは気を使わなくちゃですよね。 バイト数の制限がないところではペイントを駆使して なんとか様になったんですが、ここではそれもきついので 時間とソフトが手に入ったらチャレンジして見ます。 色々アドバイス下さって、ありがとうございます。 |
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No.11 海清互 評価:40点 ■2014-01-12 05:16 ID:E5sHq2IEu2o | |||||
良い海の詩を探していたら、見つけました。 バス停の擬人化はすっとは入ってこないように感じました。 その点は、熟考する方には良い様に写ったのだと思います。 個人的にはバス停擬人化は比喩を飛び越えすぎている感じがし、感覚で入ってくるところを急に左脳が呼び起こされて冷静になってしまう様に思います。その辺りは私の鈍い脳の作りと関係があるとは言えますので、感覚的にすっと入ってくる人もいるのでしょう。 余裕や遊びがあった場合、ストレートな表現でも読者を包み込むことができると思いますし、この詩にはその力が存在します。 ですから、力みと抜き具合が介在し始めるとより良くなるようにも思います。 もう一つ、テンポはわざと犠牲にしたのでしょうか。指を叩きながら音読してテンポの確認をすると、違和感を感じる箇所がいくつかあるはずです。 もう一つはストレート過ぎる締めの一行です。ストレートでも良い詩は確実に存在しますので、バランスが平易に絞られるならそのラストでも良いと思います。しかし若干難解ですので、最後まで粘って欲しいようにも思えます。 私はかつてこの場所でレイアウト込みの凝った画像入りで恋愛模様の詩を描きましたが、その際入った注文が「画像なしの実力を見てみたい」でした。 今回、私もそのように感じた反面、画像を使うのであればちゃんとレイアウトを最大限効果的に狙うべきであると感じます。 そうな無ければずるさや中途半端さを感じていしまいます。別段Adobe製品で完璧にレイアウトしろとまでは言いません。フォントに気を払う、画像の配置を加工アプリケーションでずらして文字との干渉を避ける、などでぐっと見え方が変わります。 詩の製本などをお考えであれば尚更のことです。 WEBはメディアミックスの場所ですので、これ自体をことさら汚いと思うことはありません。 ともあれ、色々意欲的な今作、私は書けません。 お前が言うな感のある批評であることを申し上げておきます。 |
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No.10 青ガラス 評価:--点 ■2014-01-06 01:03 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
お試しさん、 お詫びなんて、、 こちらこそ、ありがとうございます。 |
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No.9 お試しさん 評価:0点 ■2014-01-06 00:25 ID:9h6qp5PumAE | |||||
返信ありがとうございます。 なるほど。納得しました。結構深いところで格闘しているんですね。確かにそうでないとこれだけのものは書けませんよね。 なるほど心を赤い実に仮託することにこだわりがあるのですか。こだわりは寧ろ簡単に捨てちゃいけませんよね。お詫びします。 >着想に実力がまだまだついて行かないのが現実です。 これは裏を返せば稀有な着想を得たということですよね。並の実力(想像力)じゃあ言葉が追いつかない、それくらいの着想だと。バス停がバスに乗り込むなんて、ちょっとコミカルでいて、ほろっとさせられるような……このテイストは初めてであいました。 というわけで弁解おしまい、失礼おわびします。 |
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No.8 青ガラス 評価:--点 ■2014-01-05 23:36 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
お試しさん、 お褒めいただき、アドバイスもとてもうれしく思います。 カサブタに赤い実、この二つに目をつけて頂いて感謝です。 心象風景なので輪郭のない形で伝わって欲しくて あまり前段階を踏みたくはなかったのですが カサブタバスは少し唐突だったかもしれません。 深い傷跡のカサブタのようなバスは、ボンネットバスでは出せない効果を 期待して登場させましたが、着想に実力がまだまだついて行かないのが現実です。 指摘いただいて改めて考える機会を頂きました。 赤い実は、今のわたしのテーマなのでこれからも登場すると思いますが 名前は名乗らないと思います。 赤い実、という響きに拘りがあって、そのこだわりを熟成させたい 思いがあります。 完璧という形がどういうものか、視界には映っていなくて 今は手探りでここまでやっと、みたいな感じなんですが 読んでいただけるよう精進してゆきたいと思います。 ありがとうございました。またよろしく。。。 |
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No.7 お試しさん 評価:50点 ■2014-01-05 00:01 ID:9h6qp5PumAE | |||||
これはすんばらすぃですね。傑作のちょっと手前ですかね? もうちょっと磨けるところがあるように感じました。 根気よく、時間をかけて磨いて欲しいと思いました。 たとえば、 >カサブタに似たバスを待つ 本当にカサブタでいいですか? 時には発起点となった大切な言葉ですら、疑わないといけないこともありますよね。 仮に仮に仮にですけど、これが自分の作品だとしたら、「カサブタに似たバス」じゃ市民権を獲得できない><と泣く泣くカサブタさんをはがすかもしれませんね。で、はがしたカサブタさんがどうしても見捨てられないなら、別の場所を用意してあげたり……。あるいは「カサブタに似たバス」がすんなり受け入れられるような前段階を用意してあげるとか。ちょっと勝手なことをたくさん書きました@。 >赤い実 赤い実じゃもったいないかなと思いました。自分なら花言葉を考慮しつつ、実際の植物名をいれますね。 「赤い実」は普遍性があります。というかありすぎるのです。植物の固有名詞は普遍性が乏しいと思いますか? 固有名詞でささくれだつという懸念もありますが、植物名の場合はむしろ逆に作用することが多いと思います。もちろん実際に入れてみてから、やっぱり「赤い実」のほうが良かったということもあるでしょうけれど。ちょっと勝手なことをたくさん書きましたA。 ともあれ着想が素晴らしいので、字面をはじめ全てを完璧に仕上げて欲しいと思いました。 |
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No.6 青ガラス 評価:--点 ■2013-12-28 12:46 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
陽炎さん、 お褒めいただいてうれしい!ありがとうございます。 そうなんです、 モデルになったバス停は日に2本、朝と夕のみでした。 山道で道に迷って崖を降りて道路でバス停を見つけた時 全身の力が抜けて、 バス行っちゃった、、、の冷たいバス停です! ひたすら歩きました。。。 そんなやつですぅ。余談でした(笑) |
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No.5 陽炎 評価:40点 ■2013-12-28 07:32 ID:eM8nTjX2ERc | |||||
海沿いのバス通り バス停 深い傷跡のカサブタのようなバス 赤い実 潮風にあおられて、すぐに錆び付いてしまうのだよね そのバス停には、日に数回しかバスがこないんだろうな 隣町の恋しい人に会うため、ときどきバスに乗っていなくなってしまう バス停をこんな形で擬人化するなんて どんどん腕を上げていますね |
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No.4 青ガラス 評価:--点 ■2013-12-27 12:40 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
菊池さん、 感想ありがとうございます。 バス停に人を感じるようになったら、わたしにご一報下さい(笑) 余韻まで感じていただいてうれしいです。 いつもありがとうございます。 |
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No.3 菊池清美 評価:50点 ■2013-12-27 06:03 ID:te6yfYFg2XA | |||||
バス停に人を感じた事は無いですが、とてもロマン溢れる物語ですね。 其処に作者が入った事で素敵な詩に成ってます。 軽くサラリと書いた風に見えて深い余韻が残ります、好いですね。 豊かな感性と、先天性かと思うセンスを感じます、羨ましい。 |
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No.2 青ガラス 評価:--点 ■2013-12-26 22:26 ID:6Sbbo4.76/Y | |||||
遊月さん、 感想ありがとうございます。 とても気に入ったカサブタができたことがありました。 それがバスのような形で空洞ができて愛着があったので 使ってみました。 お褒めいただき、痛い思いをしたことが報われた気分でうれしいです♫ 赤い実が小さいことをわかってくださるなんて 黄金色の風さんなんでしょうか またお会いできるのとっても楽しみにしています♡ |
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No.1 游月 評価:50点 ■2013-12-26 20:24 ID:sqfh9gLDeNI | |||||
カサブタの使い方が絶妙ですね。 全てが、あるいは、「愛おしい海岸通り」以外の全てが比喩になってるのだと思いますが、詩らしい、寂しさと愛おしさのカサブタが残る静かな可愛らしい良い作品ですね。 「赤い」実が「小さい」ことも、儚くて素敵です。 また何処かでお会いできそうな予感。 ありがとうございました。 |
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