無題 |
[size=サイズを入力(10〜399)] 俺は穴、穴的人間、乾いた穴をかかえ、うずくまっている 空ろな俺たちの仲間、肛門と口腔とをつなげて胃袋にまで 深い穴をもっている、穴、それが俺、俺という穴 穴は深くまで続く、俺の血をめぐる血管を広げると一面の テニスコートになるという、俺の穴はテニスコートと同じくらいの面積だ 俺の穴は肉体から精神をつなげる穴だ、心の奥のほうに穴があいている、 ただ垂れ流すばかりで、残ることがない、ごめんよ、俺は穴的な人間 筒のような人間、棒のような人間は俺とは違う人種だ やつらには底がない、俺は穴をもつ人間、うすっぺらい底を 抱えているのだ 穴の力学よ だけどそのうちに人を好きになることも、好きになってもらうことも なくなるのかもしれない 最後に人を好きになったのはいつだったのか、 思い出すことさえできなくなるかもしれない 友達も、もしかしたら、気がついたらあれが最後の友達だったのかもしれない 人がお互いに関係を築けないとしたら寂しいことだ だが、俺たちは穴的にんげん。 俺たちはしんみりした顔をして、おれたちの友達がバスの車体を犯す 様子をみているのだ。 俺たちは穴的なにんげん、人口眼球ころころ、俺の穴に落ちて行く 太陽が落ちる地球の穴よ 俺たちの故郷よ 穴よ 俺たちを受け止めろ、おれたちは穴的人間 |
うんこくさい
2013年10月25日(金) 21時10分32秒 公開 ■この作品の著作権はうんこくさい さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 楠山歳幸 評価:50点 ■2013-10-31 21:47 ID:3.rK8dssdKA | |||||
わたしも怯みました。 陽炎様の感想と同じです。 テニスコートは何かで読んだと思いますが、なんとなく理知を持つ人の苦しさを感じました。いつかのドット絵のような作品かも知れませんが。 直情的な作品もわたしは良いと思います。 失礼しました。 |
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No.1 陽炎 評価:30点 ■2013-10-28 16:32 ID:g3emUcYnoi6 | |||||
クリックして、一瞬怯んでしまいました なんというか、文字のレイアウトが前衛的 詩というよりアートに近い感じ、とでもいいますか 内容を読んでみると、かなり辛辣なこと描いてますね あれが最後のともだちだったのかもしれない とか、やられました 人間関係を築けないことが淋しいと感じても その淋しささえも垂れ流し状態なのかもしれないですね なにより、こういう手法もあるのかと 目からウロコでした |
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総レス数 2 合計 80点 |
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