週末の夜

太字の文薄暗い部屋の隅

小さなグラスに注がれたウイスキーの丸氷に

ぼぉっと電球の灯りが揺れる

憂鬱混じりの溜息を押し込めるように

口元のグラスを鋭角に傾ける

身体に入った液体は

自分はここにいると言わんばかりに

その道程を焼いて回る

やがて下まで落ちた頃

それは電流のように

全身を駆け抜け

身体のリズムを崩していく

上昇する血液と

下降する体温

フワフワとした曖昧な気分の中で

後片づけを済ますと

抜けきらないアルコールの倦怠感に身を委ね

私は眠りに落ちた
中亜多
http://twitter.com/Mr263
2013年09月03日(火) 15時25分10秒 公開
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No.1  SHIRIAI  評価:10点  ■2013-09-06 23:30  ID:50JQbS1CW4Q
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こんばんは。

>身体に入った液体は
から
>フワフワとした曖昧な気分の中で
までの部分が、
科学的(簡単な)で、客観的過ぎて、
詩になっていないので、
読み終えた時に、「それだけ?」
って感じでした。

「なんとなくな日常」を描いたにしても、何もない。何もないを描くにしては、その位置づけがない。やっぱり何か要るんじゃないかなぁ。

ありがとうございました。
総レス数 1  合計 10

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