烈日 |
クレーターに向かう一列の蟻の中から 黒い一粒をつまみ上げてつぶやく 「お前に感情はあるのか」 宙に浮いた小さな体から突き出た細いあし 空を切って動いている 「行く先を知っているのか」 列に戻されたあしが一本動かない ぎこちない動きでクレーターに向かう 「痛みはないのか」 一心不乱に突き進む理由を問う 「愛するものはあるのか」 システムに組み込まれた脳に 個はなく 「行くな」 と叫んだところで歴史は変わらない 時のクレーターに飲み込まれた蟻たちに 八月の蝉の声が響く |
SHIRIAI
2013年08月16日(金) 02時09分17秒 公開 ■この作品の著作権はSHIRIAIさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 SHIRIAI 評価:0点 ■2013-08-18 02:05 ID:eN7YfPmp65A | |||||
うちださん、こんばんは。 過去から現在、人々が命を捨てさせられた理不尽さや、、どうあがいても命が落ちていく虚しさが、今年の八月は、やけに私の心を襲います。そんなわけで、八月に入って、命の夕陽や戦争の詩ばかり書いていて、心の奥が何だか沈んでおります。 薔薇の詩が難解だったからというわけではなく、この時期に強く感じる命の儚さを単純に描いたということで、いつも表面上の挑戦者である必要は無いかと今回は特に思います。 問題は冒頭の三行だけでは語れないわけですから、蝉までご出演頂きました。 なにはともあれ、真剣にお読みいただき、ありがとうございました。 −−−− やっぱり私の詩は暗いなぁ、 いっそのこと、黒い詩ばかり投稿してみるか。んん(-_-)〜 |
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No.1 うちだ 評価:10点 ■2013-08-17 04:09 ID:oE2tK3DWyuo | |||||
悪くは、ない、というか。。なんつーか。 根本的に詩の概念自体がベーシックすぎると思います、たぶん。 ムリクリでも、なんか、なんでもいいから挑戦されたら良いのに!とは思いました。 詩を書こうとしすぎ?みたいなこと、他の方の他の感想で読みましたが、まさに、ほんとそうで、 >クレーターに向かう一列の蟻の中から >黒い一粒をつまみ上げてつぶやく >「お前に感情はあるのか」 とかっていう導入読んだら、この先どんなこと書いて、結局はどんなこと伝えたいか、とかってわかっちゃいますやん。 たぶん、こないだのやつ、全然伝わらなかったから分かりやすいやつ書こうとしたんだろうな、とは思うけど。 伝わるわけがない、って前提は『まず立てないと』だめっすよ。 なんで他人にSHIRIAIさんの個人的なシゴコロみたなもんが、伝わると思えるのか?ってのをしっかり考えてみられると良いと思う。 伝わるのは、共有されている『ベタ』なものから、遠くない場所までの円、ですよね、当然。 で、『伝わるわけがない』ってのを論理的に理解できたら(伝わんない、伝わんない、とか嘆いてらっしゃったので、一応書くのですが)、そこから面白い感じになっていきそうです。 とかとか。えらそうにすみません。 |
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