薔薇の谷 |
草原の風が髪をかき上げると 女の白い耳にかすれた笛の音が響く 胸に伝わる振動は体と大地をつなげ はかない息づかいは薔薇の香りに混じり トラキアの夕陽は赤く燃えている 早朝のひかりに隠れたかごからは 女達の歌声が溶けだしていた 家に染みついたピンク色の香りが 女の瞳を潤ませる 母の胸にすがる少女のように バルカンの山々にこだまが残る 乾燥した夏の風が吹くころ |
SHIRIAI
2013年08月02日(金) 00時08分49秒 公開 ■この作品の著作権はSHIRIAIさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.10 SHIRIAI 評価:0点 ■2013-08-23 21:36 ID:kalQTutstns | |||||
陽炎さん、こんばんは。 大変返信が遅れたようですみません。 しっかりうなずける批評をありがとうございます。 人それぞれにストーリーが現れるなどと思ったのが間違いだと思います。逆に、あなたに現れないのはあなたに何もないからだ、と言うにはあまりにも傲慢で身の程知らずな作者ということにもなります。もちろんそこまでの傲慢さは持っていませんさらに、逆に、そんな激しい傲慢さをもっている方が、もっと凄い詩が書けるかも知れません。もう少し見えるように聞こえるように書くべきかなと思います。 これから少しずつでもしっかり成長していきたいと思います。 ありがとうございました。 |
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No.9 陽炎 評価:30点 ■2013-08-15 10:52 ID:g3emUcYnoi6 | |||||
遅まきながら感想を 詩らしいといえば詩らしいのだと思います 比喩もうまいですし 一切の無駄を省いた、とてもシンプルな描き方もいいと思います だけど、なんというか 残念ながら私の中には 読んだあとに何も残らなかった 快でも不快でも 読後になにかしら残るものが好きなので これはまったくの私個人的な好みの問題ですが 詩という既製の枠組みをとっぱらったような 突き抜けた一文があると、また印象が変わってくるかもしれません 私はその既製の枠組みをなかなかとっぱらえなくて 苦労しています |
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No.8 SHIRIAI 評価:0点 ■2013-08-04 13:39 ID:m.6gUmQkDJ2 | |||||
詩葵さん、こんにちは。 この詩のことを一番知らないのは、自分のように感じられてきました。いろんな仕掛けを盛り込んだつもりでしたが、その罠に自分がかかってしまったようです。連日、かなりショックを受けていますが、乾いた風に詩情をかすませたつもりなので、その辺を感じて頂けただけでも幸せです。 次回は分かりにくくとも雰囲気を味わえるものをだしたいと思います。ありがとうございました。 |
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No.7 詩葵 評価:30点 ■2013-08-04 11:44 ID:L6TukelU0BA | |||||
こんにちは読ませていただきました 私の知識が乏しくイメージがしにくいせいか この作品は薔薇の詩でも女の人の詩でもなく トラキア地方の風景が主題の作品なのかなと感じました とてもすがすがしい読了感がありました いつも自分の詩はねっとりというかじっとりした 終わりを迎えてしまう節があるので見習いたいです 伝えたいことを万人に届ける表現力は もちろん私たち書き手は身に付けなければなりません しかしそれに甘んじる読み手にはなりたくないなと感じました 長々とすみません ごちそうさまでした |
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No.6 SHIRIAI 評価:0点 ■2013-08-03 04:24 ID:C997dWT1qRE | |||||
笹百合さん、おはようございます。 まさか薔薇のことばかりを取り上げられるとは思わなかった。題名に薔薇が入っているのが悪いのだろうか? ありがとうございます。 【皆様へ】 さて、短い詩ですが、薔薇の強さは充分描いたつもりでしたが、それよりも読んでもらいたかったものが有るんですが、皆さんが薔薇が弱いと感じてしまうということは、それとは別の母と娘の印象を風景に溶け込ませ過ぎているということなのでしょう。お涙頂戴的なものもどうかと思ったので、不協和音も人物像も自然から少しはみ出させる程度でした。 分かりにくいという批評がたくさん出るかと思いましたが、あまりそちらの方の内容の方に話がいかなかったのが残念です。 ちょっと薄味かな?どうなんでしょう。 日が経つと分かるかもしれません。登場人物の「女」のように。 こんどはヨーグルトで書き直すかもしれません。 ありがとうございました。 |
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No.5 笹百合 評価:20点 ■2013-08-03 00:56 ID:gc6YYKZMLsk | |||||
ダマスクローズの香りは首を絞められるようで好きではないのだけれど。なぜか時々かいでみたくなるのよね。懐かしさを拒む強さに、ほんの少し焦がれるのかな。 うつむきがちに咲く姿とか、香りの性質だとか、しおらしさなんて皆無のピンクっぷりだとか、そういうダマスクローズらしさが歌に溶け込めば、もっと艶やかになるでしょうね。 |
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No.4 SHIRIAI 評価:0点 ■2013-08-03 00:53 ID:5PhxNt2MGXg | |||||
何故か註釈だけが大きくなってしまっている。ん(-_-)〜分からん。 楠山さん。ありがとうございます。 人によって感じるストーリーが違って見えるように書きはしましたが、 何故そのような印象になってしまうのか分かりません。 結構気にいってるんですが。 まだまだということでしょうかね。 いや〜分からない。 ありがとうございました。 |
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No.3 楠山歳幸 評価:30点 ■2013-08-03 00:33 ID:3.rK8dssdKA | |||||
読ませていただきました。 全体的にはわたしもうんた様と同じような印象です。小説的なので読み方が間違っていると思いますが、外国女性の描写、歌のちょっとしたところ、薔薇畑?の描写などその場を感じる言葉があれば違う印象になったかなあ、と思いました。 とても良かった言葉は >胸に伝わる振動は体と大地をつなげ です。敬虔さが伝わるようでした。 あと、注釈によってイメージが膨らんだ感じでした。そういう意味で惜しい気もしますが、詩において注釈がいかに大事か勉強になりました。 生意気書きましたが、わたしは風景の詩も好きです。また楽しみにしています。 |
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No.2 SHIRIAI 評価:0点 ■2013-08-03 00:25 ID:My7Ye.F7xJg | |||||
うんたさん、コメントありがたきしあわせ。残念ですが。 | |||||
No.1 うんた 評価:10点 ■2013-08-02 23:43 ID:Sk8TrUaahuU | |||||
どこの国でも詩はその国々のことばの花々と思いますが、水が通っていない造花という印象でした。残念ながら、私には良い詩を読んだときの、あの立体的に立ち上がってくる言葉の感覚はまったくつかめなかった。 | |||||
総レス数 10 合計 120点 |
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