母 |
河原の砂でかさ増しした飯を頬張る幼い彼の隣で、母が 撓んだ竜髭畳に落ちた、蛆に似た飯つぶをつまみ上げ、 大きな砂つぶを吹いてから自身の口に運ぶ コンナニ仰山 ボロボロコボシテカラニと笑いかけ、母が 米つぶ大の黒い礫を彼の口もとに近づける 強オナラナンカラノ オマエハ オマエハ誰ヨリモ 強ナラナアカンノンデ ヤトナシテ食ワシテンノモ オマエガオルカラヤノンデ 薬に酔っていぎたなく全裸で深く眠る、母を 腹に溜まった砂つぶで形づくられた硬い彼自身を使って殴打する 幾度も幾度も息が喉で鋭い笛の音を響かせるまで…… 粘土になった母の顔から滲み出し溢れる赤黒い血は 竜髭畳の目のような、干乾びた母の女陰のような、二人の隙間をすみやかに満たす |
うちだ
2013年07月25日(木) 17時27分11秒 公開 ■この作品の著作権はうちださんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.4 うちだ 評価:0点 ■2013-08-03 02:04 ID:oE2tK3DWyuo | |||||
ご感想ありがとうございます。 音符良いすね。やってみたくなった。 ギチギチなの、ぼくは良いと思う。じがじさん。 一人で、おーとか言いつつ、な感じで。 ありがとうございました! |
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No.3 笹百合 評価:30点 ■2013-08-02 17:34 ID:nyv4PhU4HKM | |||||
大きさのある点って感じだね。いっそ足出して音符になったら、と思うけど。 このギチギチ感がいいのかなぁ。お弁当箱にツメコミマシタ! てな具合で。 |
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No.2 うちだ 評価:0点 ■2013-07-28 18:59 ID:oE2tK3DWyuo | |||||
ご感想ありがとうございました。 >ヤトナシテ は、雇女をして、です。というか飛ばして読んでもらって、もちろんオッケーです。 大きい字、たまたま大きくしたら重なって隙間なく、で、読みにくくなったのもよかったし、ゴツゴツしてて良い感じだったので、やってみました。 ありがとうございました! |
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No.1 SHIRIAI 評価:40点 ■2013-07-27 19:40 ID:wM4rFoYMkSs | |||||
こんばんは。 なぜ母をメタメタにしてしまうのかが書かれていそうなところに、 >ヤトナシテ があって、この意味が分からない。 これがキーなのではないか、と思えてくる。飛ばして読んでも問題ないのだろうか。 何となくでも推察できれば、 この作品はいいものだと思う。 というより、文学作品の一部が破れて無くなっている感じで惜しい。 それと、文字がでかいのが、無骨さ(ボコボコにしてしまう、精神の不器用さ)を引き出していて、いいアジが出てると思う。 ありがとうございました。 惜しい。 |
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