反旗



プールサイドには血痕、それは奇形の鈴蘭の幻影なのだろうか、違う、直腸を通り過ぎ大脳辺縁系まで到達するユーフォリック型のトッケーが喉を震わせ、羽虫のたぐいを嚥下するようすに違いない、では水際に揺れる鮮烈な処女膜瘢痕はなにを暗示するのか、退屈で憂鬱なアンフェタミン化合物の水素分子が氾濫するさま、またはそれを傍観する裏返しになったウニ、黒紫色の棘が内側にのみ蝟集する、あのウニ、そしてじつはそれらすべてぼくら自身なのだ、あるいはぼくら自身を模倣する赤の他人なのだ、アポリネールが書きつけた呪い、【ついにおまえはこのむかしの世の中にうんざりする。ここでは自動車さえもむかしふうの様子をしている。】




うちだ
2013年06月18日(火) 00時28分26秒 公開
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No.3  うちだ  評価:--点  ■2013-06-19 23:08  ID:oE2tK3DWyuo
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こんばんは、はじめまして。
ご感想どうもありがとうございました。
こんなにいろいろ考えてくださってほんとに感謝します。
もっとしっかり詰めて書けばよかった。反省。
反旗、なので、ぬるさ、だったり、凡庸さだったりに反旗を翻したかったわけですが、やっぱりぬるく凡庸でした。
アポリネールは引用です。有名な堀口訳にしようかと思ったけど、やめました。かっこ良過ぎて引用に使えませんでした。。。櫻湖氏とか大江氏とかも援用しました。。。
とにかくありがとうございました。
No.2  SHIRIAI  評価:0点  ■2013-06-18 22:09  ID:C997dWT1qRE
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いや、っていうか、なんか見えてきた。
この詩で重要なのは、血、棘、トッケーの鳴き声、アンフェタミン、アポリネール、
など、「生ぬるさへの反旗」を描いているのですね、って、かなり私が普通なことを言ってしまって自分に嫌気がさしました。
他の詩も読んでみたいなと。あるいは、その他の詩とセットでとらえることで、この詩は生きるのじゃないか、と思いました。
つまり、この詩は短かすぎる。
何度も失礼しました。
No.1  SHIRIAI  評価:30点  ■2013-06-18 21:37  ID:sm5R9tKqGyk
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こんばんは。はじめまして。

なんだかよくわからない言葉がいくつか出ておりますが、放っておいても大丈夫でしょう。と思いながら読みました。

私たちが、一度読んだだけでは読みとけない詩を3度ほど読んでいくうち、情景が段々と見えてくるのと同じように、おそらく語り手もアポリネールの絵画を読みながら、(あるいは、詩を読みときながら)少しずつ浮かび上がる印象を味わっていくということなのでしょう。着眼が面白い。
比喩が強いので、それだけ、不可解な絵画を見て(詩を読んで?)いるのだと思う。

どれがそのままの描写なのかははっきりしませんが、たぶん、プールサイドの血痕だけでしょう。
【】内は引用文っぽいけど、状況から、違うのでしょう。そこはよくわからない。

アポリネールを知ってると、もっと面白いのでしょうか。かなり読者を選り好みする作品ですね。

音楽作品、写真をもとに詩を書くことをわたしもやりますが、もう少しわかりやすい書き方をしてもいいんじゃないかなと思いました。
つまり、こんな風だ、こんな風だと言っている大元が何なのかがわからないもどかしさ。でも、派手さが好き。
ありがとうございました。
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