私の箱は小さくて
つめこんでも つめこんでも 溢れてくる
蓋なんか閉めようと思ったら
たくさんのもの 捨てなきゃいけない
さてどれを 捨てようか

消えてしまえば 楽なのに
なくならないから やっかいで
大事なもの どこにしまえばいいの
泣きながらも 箱にしまい続ける
その理由さえ わからない

そんな事情も背景も
無理やり捻じ込んで蓋をする
ほらみて やっぱり蓋は弾けとぶ
そのうち箱の底が抜けるかも
また残骸をかきあつめて つめこむの
だって そうしないと そうしないと


私がワタシでいられなくなる


頭の中で声がする
そうじゃない そういうことじゃない
毎日の繰り返しで ただ時間を消化する
焦りはない 必死なだけ
出口はない 逃げられない

ほらまた ミシリと箱が歪んだ

流月楓
2013年06月11日(火) 15時45分57秒 公開
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■作者からのメッセージ
かなりキツイ時に書いた詩です。
よろしくおねがいします。

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No.6  陽炎さんへ  評価:--点  ■2013-06-26 11:03  ID:7i6OEkkggig
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お返事遅れまして失礼しました。
いつもありがとうございます。

たくさんのことが、嫌なことが、嬉しいことが、泣きたいことが、たくさん詰まった箱を、どうしていいか分からなくなります。
ゴミ置き場に捨てて、走って逃げたくなる時もあります。
それを考えた自分もまた箱に詰めたりして。。。
自分がコントロールできないときほど、辛いことはありません。
どれだけ他人にあたっても、結局は自分が哀しいことになるだけなんですよね。
大事な人を傷つけないぐらいには、自分を保っていたいですね。

「ワタシを守ろうとすること自体が
私自身を圧迫してしまっていたのかもしれませんね」

陽炎さんの言葉、心に染みました。
ほんと、そうですね。ワタシという者を守ろうとし過ぎたのかもしれません。
壊れないように必死でした。その反面、全てをぶち壊してしまいたかったのです。自分を悔やみながら、後悔することが目に見えていながら、壊してしまいたかった。

落ちついたら、隙間をみつけてみます。

ありがとうございました。
No.5  陽炎  評価:40点  ■2013-06-17 20:41  ID:te6yfYFg2XA
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自分を箱に見立て
いいこと悪いことすべて
その箱の中に入っている

いまじゃもう収まりきれないくらいパンパンで
中にはいらないもの
捨ててしまいたいもの
取り出してしまって
思い出してしまったら嫌なもの
そんなものたちもたくさん詰まっていて

だけど、捨てられない
どうしても捨てきれない

箱の中身はワタシでありながら
私自身を形成しているものたちだから

この詩の語り部である「私」は
必死にその箱の蓋を閉じようとしている
整理したい気持ちもきっとあるにはあるんだけど
その整理の仕方がいまはまだわからないから
ぎゅうぎゅう押し込んで無理やり蓋をしようとする

でも、もしかしたら
そうやって無理矢理蓋をしようと奮闘することが
ワタシを守ろうとすること自体が
私自身を圧迫してしまっていたのかもしれませんね

上手にいらないものが出て行けるように
ほんのちょっと、蓋の先っちょをあけておいてあげる
そうすることでホンのちょっぴり
心に余裕というか、ゆとりができて
自分を必要以上に追い詰めなくてすむようになるかもしれません

この詩には、楓さんの切迫した気持ちが
これでもか、というほど詰まっていました

また読ませてください
No.4  流月楓  評価:--点  ■2013-06-15 22:22  ID:7i6OEkkggig
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ゆうすけさんへ
毎度毎度、ありがとうございます。
この時はホントに辛くて発狂しました。自分がちゃんと母親になれていないことや(普通の精神では気にしませんが)、上の子に当たってしまうこと、自分がコントロールできない。許せない。哀しい生き物に思えました。
ホルモンのバランスを崩し、睡眠不足と疲労。子供が寝てからボロボロになった身体で大泣きしました。抑えられない感情を子供が見てるまえで爆発させてしまい、最低最悪。
こんな状況から生まれた詩です。
私はワタシを求め、箱のなかにあるもの何を捨てたらいいかもわからない。
ぐちゃぐちゃになったものを一度出してみるものの、また掴んでは泣きながら箱に戻す。
どれも捨てられない大事なモノなんですよね。

ゆうすけさん、分かってくれてありがとうです。
言葉をこうして残すこと、誰かが拾ってくれるからこそ、また書きたくなるのです。
ありがとうございました。いつも感謝しています。
No.3  流月楓  評価:--点  ■2013-06-14 10:00  ID:7i6OEkkggig
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SHIRIAIさんへ
初めましてですね。
色々とご指摘いただいて、ありがとうございます。
この詩は「私がワタシでいられない」ということがキーワードで、私(本来の私)とワタシ(いろんなものに邪魔されて本音を言えていないワタシ、または私が思ってる理想のワタシ)なんです。
なんか、書いててよくわからなくなってきました(笑)

>>ほらみて
>ということは、そばに誰かいる?

それは、ワタシ。

>「残骸」をしまうために必死だったんでしょうか?「捨てられない大切な過去」だと感じたんですが。

残骸とは、今までの自分、それから捨てられない大事なものです。私の場合、子供への思いやら、自分の環境やらです。自分を構成しているものですかね。
ときどき、疲れて全部捨てたくなるんですよね。
できないけど。

>>ただ時間を消化する
>「消化」だと、納得していることになると思います。「やり過ごす」とか「消費」とか「浪費」では?

言葉の意味をあまり理解してないで使っていたかもです。
でもこの場合は、かみ砕いて飲みこんでいるという意味で「消化」ということにしました。

>>焦りはない 必死なだけ
>焦ってないとしたら、必死になれるでしょうか、わざわざ書き記すということは、何か意味があるのでしょうか。

焦りはないんです。ただ必死に前を進んでいるんですね。
こうなろう、こうなろうという焦りはないんです。誰と比べてるわけでもない、ただ捨てられないから前に必死にいくしかないという逃げられない状況なわけです。

って長々と書いてしまった時点で、この作品は失敗です。

いや〜、勉強になります。
ありがとうございました^^
No.2  ゆうすけ  評価:40点  ■2013-06-14 09:41  ID:1SHiiT1PETY
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かなりキツイ感じがひしひしと伝わってきました。
自分のキャパシティ、度量、一度に処理できる情報量、背負える責任、感情の起伏限界、その少なさに愕然とする、ああ、私もそんな日はコトバに書き記したような気がします。あの日の気持ちが鮮やかに蘇りますよ。
詰め込んでいるのは、こだわり、自分だけの楽しみ、嫌なことも含めた感情の記憶、それが足かせとなって次の一歩を踏み出すことを阻害していると分かっていても捨てられない自分の構成要素、いろいろと感じられますね。
私が詩(読んだ人が詩であると認識してくれればですが)を書くのは、やっぱりここでこういった詩を読めばこそ。読者の心に、感情の波を立てられればそれは素晴らしい詩であると私は思います。
No.1  SHIRIAI  評価:30点  ■2013-06-14 00:06  ID:My7Ye.F7xJg
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こんばんは、はじめまして。

内容が面白いですね。泣けてきます。

>私がワタシでいられなくなる
の後からが、薄まっている気がします。

あと、細かいところですが、

>ほらみて
ということは、そばに誰かいる?

「残骸」をしまうために必死だったんでしょうか?「捨てられない大切な過去」だと感じたんですが。

>ただ時間を消化する
「消化」だと、納得していることになると思います。「やり過ごす」とか「消費」とか「浪費」では?

>焦りはない 必死なだけ
焦ってないとしたら、必死になれるでしょうか、わざわざ書き記すということは、何か意味があるのでしょうか。

細かいところを「消化」できたら随分とよくなると思います。
エラそーに失礼致しました。
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