商の道
そは情け容赦なき修羅の道
泣き顔に戦士の面を付けて
笑顔の下に鬼の顔を忍ばせ
出し抜き、欺き、嘲笑う

地獄に生きるなら鬼となれ
闇に生きるなら悪魔となれ
弱肉強食に生きるなら捕食者となれ

頑張る? 全力? 当たり前
結果、数字、実績が全て
戦って勝ち取る一族郎党の命運

言葉の刃振り回して切り開け無情の闇
言葉の盾をもって守れ脆弱な魂
いざ!
鞠躬尽力死して後已まん
算多きは勝ち、少なきは負ける
謀多きは勝ち、少なきは負ける
戦陣の間は詐欺を厭わず
兵は詭道なり
商いと屏風は真直ぐでは立たず
魚心あれば水心
これを奪わんと欲すれば、必ずこれに与えよ

押し寄せる波濤の如き疲労
燎原之火の如き不安と焦燥

いつか嘯きたい

呉下阿蒙にあらず
士別れて三日なれば刮目して相待すべし

されど私に似合うのは

拙補勤以
巧詐は拙誠にしかず

人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず
怠らず、行かば千里の外も見ん、牛のあゆみのよしおそくとも

ゆうすけ
2013年06月10日(月) 18時30分29秒 公開
■この作品の著作権はゆうすけさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 私が詩を書きここに投稿するのは、皆様の詩を読ませていただいて心が共鳴し、私も書きたいと思えばこそです。
 仕事で追い込まれて悪戦苦闘七転八倒暗中模索五里霧中孤軍奮闘した時、私には数多くの座右の銘があって、私の背中を押したり、突き飛ばしたり、蹴散らしたりしてくれます。
 引用、孫子、老子、荀子、徳川家康など多数。

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No.11  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-07-07 08:42  ID:lvspLO.e7O6
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陣家様
レスが遅くなって申し訳ないです。こんな書きなぐったような詩に感想ありがとうごさいます。
「泣き顔に戦士の面を付けて」ここにこの詩の核心があります。すなわちそれ以降は無理して装っているだけという。わかりにくいですよね。
人間もそうですが、生きとし生けるもの全ては戦闘民族の呪い、言い換えればダーウィンの呪い、或いは利己的遺伝子、から逃れられないような気がします。唯一知性と教養を持つ人間だけがそれを凌駕できるような理想もありそうですが、人間もまた本能に支配されていると、社会を見て感じます。
No.10  陣家  評価:20点  ■2013-07-03 21:20  ID:2UuQOQ/jOeI
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ゆうすけさん、こんにちは。
遅ればせながら拝読しました。
でも正直に申し上げますと、これを読んで結構落ち込みました。
世の中には頑張っている人が居て、その頑張りを結実させている人が確かに居るのだと言うことを思い知らされます。
例えその頑張りが実を結ばなくとも、少なくとも闘う姿勢だけは見せていかなければダメというか、許されないのが社会という物なのですね。
人間というのは、やはり戦闘民族の呪いから逃れられない宿命なのでしょうか。
これは僕の勝手な想像かもしれませんが、何と闘えばいいのか分からない人間が大半を占めているのが今の世の中なのではないかと。
だから、なんだか分からないけど、とりあえず闘う格好だけを見せることで体面を保っていくのも大事なんでしょうね。
なんだかとりとめのない感想になって申し訳ありません。
No.9  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-06-25 18:16  ID:1SHiiT1PETY
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白星奏夜様
返事が遅くなって申し訳ないです。私のマニアックな趣味についてこれるとは、さすがですね。武将の辞世の句もご存知のようですし。歴女かな?
諸葛孔明の出師の表は、決死の覚悟といいとにかくに泣けますよね。三国志には素晴らしい言葉があって、心を熱くしてくれます。曹操の詩もかっこいいですし。
私は本来、気楽に読めるギャグ作品を書きたいんですけどまったく余裕もなく、せめてその余裕のない状況をも作品の糧としていましたら、壮絶なのばっかりなんです。それでも諦めることなく書き続けていきたいと思いますし、時間があれば皆様の作品を読ませていただきたいです。
No.8  白星奏夜  評価:40点  ■2013-06-21 21:24  ID:QqhvaX3/MYA
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お久しぶりです。白星です。

歴史ファンとしては、心くすぐられる詩でした。道を誤れば、一族郎党みな処断される武人の気迫と言うか、心意気を感じました。ご家族を支え、奮闘される姿と通じるところがあります。
健康と、また創作活動が支えられるよう祈っています。

詩に心が動かされたので、私も出師表から最後に引用させていただきますね。

臣不勝受恩感激 今當遠離臨表涕泣不知所言

投稿をはじめた頃から、様々な言葉でコメントして頂いた感激は忘れることができません。遠くに出陣するわけではありませんが、私の気持ちを述べさせて頂きました!

ではでは、またの機会を楽しみにしつつ〜!


 
No.7  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-06-19 17:56  ID:1SHiiT1PETY
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陽炎様

仕事で追い込まれて脳がオーバーヒートし、脳内神経伝達物質の濁流でミョーなテンションの勢いのまま書いた詩でして、まさに読者置いてけぼりですよね。誰に語りかけるでもなく、ただ一人虚空に叫んでおりますし。
鉄工所をやっている仕事柄、いろんな人と会いますがどうにもこの世界では私はアウトサイダー感があるんですよ。酒もタバコもギャンブルも嫌いで、呑み歩くより家で読書する方が好きな元引きこもり鍛冶屋なんて私だけですからね。高価なアクセサリーとか車とか、まったく興味がないですし。接待で、まずいとしか思えない酒を美味そうに飲んだりとか。無理に無理を重ねて自分を作り変えていくしかない日々です。そんな私が好きなのが「言葉」でして、膨大な数の座右の銘が私の心を守る盾なんです。その好きな言葉遊びすら、できる時間もごく僅かでして、どうにも感情の波を制御できていなかったようです。つい愚痴っちゃいました。

No.6  陽炎  評価:30点  ■2013-06-17 21:06  ID:te6yfYFg2XA
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遅ればせながら、拝読しました

仕事という戦場で戦う男、という印象でした

>結果がすべて
↑思い当たるところあり、耳が痛いです(>_<)

働く、ということ
お金を稼ぐ、ということは
そう容易いものではないですよね

一生懸命やってます?
だからなんだって感じですよね
そんなことは当たり前

慎重に丁寧かつ迅速に

たった一回のミスが
取り返しのつかないことになってしまうことだってあるわけで

仕事に対するゆうすけさんの考え方が伺えたような気がしました

戦う男、という感じが全体を通して描かれているので
きっとこの詩はこの文体がはまるのだと思います

が、やはりちょっと格言のようで堅苦しさも感じてしまい
それゆえに読む人を限定させてしまうのではないかな、と
少し思いました

うん太さんも仰っていますが
もう少し柔らかい
誰かに語りかけるような言葉で綴られた詩も
読んでみたいな
そう思いました
No.5  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-06-14 09:26  ID:1SHiiT1PETY
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読んでくださった方々、ありがとうございます。感想を書いてくださった方々、レスが遅れて申し訳ありませんでした。

楠山歳幸様
すいません、私の好きな言葉を気の向くままに並べてしまい、読む人を置き去りにしてしまったので分かりにくいですよね。

三国志からの引用として、
「鞠躬尽力(きくきゅうじんりょく)死して後已まん」諸葛孔明の言葉で、死ぬまで全力を尽くすという意味です。
「呉下阿蒙(ごかのあもう)にあらず」いつまでも昔のままではないという意味です。呉下阿蒙とは呂蒙の事で、三国志ファンならご存知の関羽を打ち取るほどの武将に成長を遂げたことで有名です。

嘯く(うそぶく)は、この場合ですと、偉そうにしたり顔で言いたいって意味です。

流月楓様
今作はミクシィ日記だけにしか公開しないつもりだったんですが、皆様の詩を読んでいるうちに一緒になって叫びたいような気持ちになって、加筆してここに投稿してしまいました。
普段言うと、誰からも相手にされない私の好きな言葉たち。SF板の「脳内賢者」もそうですけど、作品に込めるの大好きでして、まさに自己満足、自分が楽しむだけの愚挙、小人の学は耳から入って口から出る、そんな感想を持たれても仕方のない作品だとも思っています。ただ、私が全身全霊を込めた気持ちを、全力で絵筆を振るって描いたものです。

うんこ太郎様
今作は仕事に追われて余裕がなくなったときに生まれたものでして、私の持ち味だと自分では思っている笑いの要素が皆無なんですよね。追い込まれて余裕がなくなって、肩に力がガチガチに入ってしまっているのはそのせいです。
景気が良くなって、自分の時間とお金がもうちょっと確保できるといいな〜。

SHIRIAI様
はじめまして。詩についてなんの知識も教養もなく、自分の感情の赴くままに書いている愚作に批評をありがとうございます。

「二連と最終連の意味がかみあわない」
葛藤を描きたかったのですが、失敗したようです。

今作における故事成語は、言葉の刃と盾、そういったアイテムとして使ったつもりです。鬱陶しく感じられても仕方がないですね。
No.4  SHIRIAI  評価:20点  ■2013-06-14 01:29  ID:C997dWT1qRE
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こんばんは、はじめまして。

仰々しい。と思ってしまいました。

二連と最終連の意味がかみあわない。

現代人と、昔の人を演じている人と、
二人が語っているように聞こえます。

多くの方が古語を使いたがるようですが、
詩の出来よりも、古語の言い回しでマイナスになる場合が多いように思えます。
古語は外国語である、と言うくらいの勉強が必要だと思いますが、雰囲気を楽しみたいというのなら、しょうがないかもしれません。私も書けないし。
あいや、失礼つかまつりましてござる。
No.3  うんこ太郎  評価:30点  ■2013-06-11 22:21  ID:Sk8TrUaahuU
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読ませていただきました。私としてはもっと肩の力をぬいたゆうすけさんの
作品の方が好きかな、という気もします。
がんばりましょうね。今年は景気が上向くといいですね。
No.2  流月楓  評価:40点  ■2013-06-11 13:08  ID:7i6OEkkggig
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前も読ませて頂いた詩ですね。

今度は、ゆうすけさんの詩を絵として見てみました。
鬼の形相で何かを守ろうと必死かと思えば、また別のところで空を見上げてポカンとしていたり、苦虫をすりつぶしたような苦悩も見え隠れ。
時折見える笑顔は、家族のものだったり。
いろんな絵が一枚にぎゅぎゅっと詰め込まれている印象の詩ですね。

仕事の愚痴結構。お父さん万歳です。
子供には言えない見せられない。
そんな一面も、とても人間らしいと思います。
私は、ちらほら見せてしまっていますが。。。(泣)

しかし、昔の人は上手に表現しますよね。
後世に伝えられてきた言葉というのは、やっぱり力がありますね。

ありがとうございました。
また読ませてください。
No.1  楠山歳幸  評価:40点  ■2013-06-10 21:57  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。
 ちゃらちゃらしたものを投稿してごめんなさい……、と思わず心の内で謝罪してしまいました。
 不本意な気持ち(?)、孤独、でもその中に家族や従業員の笑顔も感じました。戦陣の〜与えよまでの所は引用と思いますが、詳しい仕事のことはわからずとも、剣の上に立つような駆け引きというか、壮絶でした。
 申し訳ありません。無学なため、
 >鞠躬尽力死して後已まん
 >いつか嘯きたい
 >呉下阿蒙にあらず
 の漢字と意味がわかりません……。
 >拙補勤以
 単純ながらも身にしみる言葉でした。
 月並みな言葉で恐縮ですが、がんばってください。
 失礼しました。
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