4月、5月 |
<富士山雪上訓練> アイゼンは尖りて土に歯をたてて全体重を土に埋め込む <大阪飛田新地> 透き通る肌なれば空気掻くがごとくに飛田新地のおんな手をふる <博多出張中州> 足ゆれるイカの刺身をみつめれば生きるということ不思議におもう <穂高 登頂> 黒漆のごとき闇夜の穂高から日は朱色に雪を染めたる <奈良興福寺 阿修羅像> うすき唇少年の目はまっすぐに瞬きもせず見つめる何をか <氷ノ山(ひょうのせん) 登頂> 強風に新緑揺れる氷ノ山地蔵堂にて風をしのぐか <通天閣 新世界> 400円天丼を頼めばてんぷらの衣だけが米にのりて新世界 |
うんこ太郎
2013年05月21日(火) 22時39分05秒 公開 ■この作品の著作権はうんこ太郎さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.5 SHIRIAI 評価:10点 ■2013-06-15 06:09 ID:IIbnOzQ/0rQ | |||||
がんばって下さい。 | |||||
No.4 うんこ太郎 評価:--点 ■2013-06-04 22:28 ID:Sk8TrUaahuU | |||||
ゆうすけ様、ご感想ありがとうございます。ロマン溢れる紀行だなんてとんでもない。 出歩いたらその思い出を詩に残す……そうですね。そういう心境です。祖父母が短歌を残しておりまして、詩をきっかけとして、他界した後でも思い出があざやかに蘇ります。 時間が過ぎるのは本当にはやい。折々に感じたもの、ひとさまたちとの出会い、自分にあたえていただいた、この貴重な時間をめでたく、言葉をつみかさねていきたいとおもうのです。 言葉はすごい発明とおもいます。どのようなおもいも、いいつくすことはできずとも、言葉に残るのでしょうから。 |
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No.3 ゆうすけ 評価:30点 ■2013-06-02 09:57 ID:lvspLO.e7O6 | |||||
ロマン溢れる紀行のような面白味がありますね。 一つ一つ味わい深く、楽しめました。通天閣は笑っちゃいました。 出歩いたらその思い出を詩に残す……いいですね〜。私も心がけたいものです。 感情の記憶を言葉に残す、いつか読み返すと蘇る当時の想い、そんな詩を書きたいものです。 |
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No.2 うんこ太郎 評価:--点 ■2013-06-01 23:32 ID:Sk8TrUaahuU | |||||
えんがわさん、ご感想ありがとうございます。 まじめに創作として詩を書くということは自分にとってはすでに遠い感じで、 日々過ぎ去っていこうとする感情を、誰ともこころのなかに思い出として 積み重ねていけないのであれば、何か形にとどめておきたいという、 そういう思いが詩になるような気がいたします。 思うがままに進んで感動をあたえられるような人物ではないですが、 もっと自分の言葉でせいいっぱい考えて吟味したものを書けるように 努力いたします。 ご感想をありがとうございました。 |
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No.1 えんがわ 評価:30点 ■2013-05-31 21:49 ID:OzTd61mldZ2 | |||||
モチーフの幅が広いなぁ。博多から富士山まで…… うん、それも切り口にバリエーションがあって、凄いです。それに! 祈りのような「ちいさな歯茎」とかも描くんですよね。太郎さんは本当に挑戦心旺盛な感じがして、それが上手くいっていると思います。羨ましい。 自分は詩のテクニックとかは、よくわかんないんだけど、楽しめました。 何回か読んでみて一番印象に残ったのがこれです。 ・<奈良興福寺 阿修羅像> 顔が浮かぶというか、若々しさみたいなのが、とても力強い。 「何をか」、敢えて伏せる。 タイトルのことかなと思いつつも、そこに留まらない広がりを感じました。 ・<博多出張中州> は、一見からしっくりくるというか、共感しました。 いや、台地育ちなので、活き造りとかは実際に目にしたことはないのだけど、あー、そう思うよね、と頷いてしまう。視点のユニークさよりも、何だろう、共に感じるという視点で、とても刺激を受けた詩です。 <通天閣 新世界> は、じんわりと来ます。結局、自分はこうしか言えないのだけど好みだけで語れば、とても好きです。 天丼の油を吸ったぐちゃっとした感じと残念感があって、でも「新世界」という締めに、明るさというのかな、笑い飛ばして未来へ行こうという、そんな感じがしました。比較的、平易な言葉なのに、異世界観と発見がある。うーん、好きだ。 何か思いつくままで書いたので、あんま気にしないでください。 こういう日常を描ける視線と素養。あー、このまま思うがままに進んでも、感動を与えられる人なんだなーと思いました。ほんと、羨ましい。 |
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総レス数 5 合計 70点 |
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