自殺願望者は笑わない
人は皆、色眼鏡を掛けて生きている
それは固定概念、主観や客観あるいは価値観などと呼ばれている
色眼鏡とは不思議なもので同じものでも違って見える代物だ
例えば何かを失敗したとしよう
それを成功までの手順だという者もいれば
人生の汚点だという者もいる
もしくはそんなことはどうでもいいと最初から見ていない者もいるかもしれない
領域と境界
その2点があるからこそ人間は自分の箱を定義付けし
それに似合った色眼鏡を自分に掛ける
そうした概念が曖昧な人が世界に絶望し
希望を持つこともなく生きて
糸が耐えきれなくて切れた時に
逝く
何もかもに絶望して
生きることを無意味に感じて笑えなくなった私でも
死ぬのは怖いと感じることが出来る
だからもう少し
あと少しだけなら頑張ってみてもいいと
そう、思えるんだ
中亜多
2013年04月10日(水) 23時25分51秒 公開
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No.1  陽炎  評価:30点  ■2013-04-11 16:21  ID:dJ/dE12Tc8A
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はじめまして、拝読しました

色眼鏡、というとあれですけど
人間誰しも、自分が思っていることが正しいのだと
そういうふうに思いたいですよね
この詩の例でいえば
何かに失敗してつまずいてしまった場合
そこから立ち上がろうとする人は
その立ち上がろうとしている自分を信じるだろうし
自分なんてダメだと落胆し、絶望してしまう人は
自分はダメだということを強く信じ込んで絶望してしまう

結局は誰も、みんな何かを信じてるんですよ
それが肯定だろうが否定だろうが

ちょっと趣旨とずれた感想になってしまってすみません

そういうあなた自身も
あなたという人間を色眼鏡で見ているのではないか

そんな感想を持ちました
総レス数 1  合計 30

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