赤目
赤目

一枚の所詮名刺というなかれ紙にすられて名こそ重たし

新幹線吾の赤き目乗せてゆく気づけばまわりもみな赤目なり

転勤にあつき人情身にしみて明日という日に優しくありたし

愛しきはどこか受話器の向こう側あなたと私を隔てて優し

厳しさか遊びに行くよという上司肩に重たし予算ばかりは

業績をあげる苦労は身にしみて呻きもせずに努力あるのみ

紐に似てほそき望みににじみ出て熱意よ燃えよ油のごとく

こころをばほっと慰む真水かなただ一瞬に詩が滲みきたる

脈うちて吾の肺腑に響くのは血の轟きか歌の叫びか


うんこ太郎
2013年03月25日(月) 22時16分13秒 公開
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■作者からのメッセージ
東京駅から新大阪への車中で。詩があること、送り出してくれる皆様に感謝の気持で。

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No.2  うんこ太郎  評価:0点  ■2013-04-06 19:27  ID:WUd6OUOgl4U
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ゆうすけ様

ご感想ありがとうございます。
赤い目は寝不足か、お酒を飲んでいるからか、新幹線でまわりを見渡すとみな赤目でした。
ゆうすけさんの詩も楽しみにしています。
No.1  ゆうすけ  評価:30点  ■2013-03-31 16:12  ID:H87a8i8YBtQ
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赤い目……血走った目で見つめる先には何があるのでしょうか? 仕事に集中している己の眼差しを、ふと鏡で見て、その獰猛な輝きに戦いたことを彷彿とさせてくれます。
環境の変化、仕事への想い、詩に込めた魂の叫び、私にも届きますよ。共鳴してまた詩を書きたくなります。

陣頭指揮 悪戦苦闘孤軍奮闘 暗中模索五里霧中
裏切れない あの日誓った言葉たち 堅忍不抜不撓不屈
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