やったね!詩人気取り
誰もが持ってる心の闇を 掠める言葉を散りばめて
少し捻った言い回し 曖昧模糊に仕立てれば
頭のよろしい人たちが 勝手に意味を見出して
褒めてくれるぜ ありがたい
やったね 詩人の仲間入り

“落とした後で持ち上げる”子供騙しのテクニック
「綺麗事だけじゃない」なんて そんなうたこそ綺麗事
心の中ではいつだって “本物のうた”を書きたくて
だけどそんなの無理だから
衒うぜ 奇だって何だって

叶わぬ恋に涙して
届かぬ空に想い馳せ
永遠とわなる愛を紡ぎ合う
……そんな過去など 僕には無くて

僕にあるのは、役に立たない、小難しいものだけ詰め込んだアタマと
路傍の花や遥かな星に 憂いを抱けない乾いたココロ

詩人気取りはやめられぬ
愉悦と虚しさ相抱え
何になるでもないけれど
詠うぜ 惨めな半端者

…なーんてことを つらつら並べ
憐れみ誘えりゃ 万々歳
心の優しい人たちが 勝手に悲劇を作り上げ
同情くれれば ありがたい
やったね 惨めな半端者
リリヤ
2013年02月09日(土) 17時53分28秒 公開
■この作品の著作権はリリヤさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
詩に限らず創作活動(の、真似事のようなもの)は様々な場所で行なってきたのですが、そんな中でこの詩で詠んだような思いがいつの間にか芽生え、常に胸の片隅にありました。
今では流石に折り合いも付いていますが。
痛々しい詩で申し訳ございません。

この作品の感想をお寄せください。
No.3  リリヤ  評価:0点  ■2013-02-10 21:40  ID:ZEOlA7Da3OU
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>>笹百合様
確かに、詩は小説など他の文学とはその部分において異なる気はしますね。
幸せな人には詩はいらない、その通りだと思います。
いつか誰かの心にぴったりとはまるような、そんな詩を作りたいです。

>>ゆうすけ様
自分に対する戒めも込めて、この詩は書きました。
僕も今まで、小説や歌詞を書いたりしてきましたが、その中には穴があったら入りたいようなものも少なくありません。
今を恥ずかしいと思えるように成長していければ、というお言葉にはハッとさせられました。
僕も精進していこうと思います。
No.2  ゆうすけ  評価:20点  ■2013-02-10 17:26  ID:MGDDi6qv44A
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どのような境遇も詩の題材になり得ると思いますし、惨めさの中でもがく様もまたいい題材であろうと思います。
にじみ出る青臭さが、素通りできな雰囲気を醸し出していて立ち止まってみました。私自身、このサイトにおいて気取っていたのではないか? 胸に手をあてて考えてみます。過去を思い返せばあまりにも恥ずかしい作品を自信満々で出していましたしね。いつか、今を恥ずかしいと思えるように成長していければと思います。
No.1  笹百合  評価:20点  ■2013-02-09 18:28  ID:gc6YYKZMLsk
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しあわせなひとにしなんていらないの。
ふしあわせなひとはじぶんにあうしをさがしているの。
わたしのしがだれかにあえばそれがしあわせ。
そんなもの、ね。
総レス数 3  合計 40

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