書くのを辞めた日
書くことを辞めたその日

少し、息をする
わたし、
そわそわして
せつない

バス停で待っている
学生服の恋人たちは
心を砕いて
優しげな言葉を掛け合う

書くことなく雄弁に
彼らは愛を語れる

見えない何かを
守ろうとする、
私はとても卑怯なのだと
せつなく、


私は愛を書きたかったのに
私に愛が無かったから


これから、始めてみようかと
詩作を砕く想いです

だから、辞めた日にいたします、
少しの息のよろこび)

限りは限りなく一粒の恋人
もとから、何も無いわたしが
繰り返すレスポンスは
ある時はかなしく
ある日は難しく
いずれの消滅


ねぇ、君、
現実逃避は人間の性だよ



恋人たちがつぶやけば
なんだか、しあわせ、



愛する人が
出来る気がする


私はロマンチストなの、
なんか変なの
はぁ、と

息を吐いて、
眼が潤んだ


懲りもなく車内では
早く降りろと罵倒されましたが
久しぶりに息をした、
ガードレールの隅っこで

軽やかな寝息を立て、
私は
しあわせです。
はじめまして、
2012年12月05日(水) 01時41分55秒 公開
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No.6  はじめまして、  評価:--点  ■2012-12-11 01:15  ID:3K0bQ3b/IHs
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藤村さん

ありがとうございます。
本当に、ありがとうです。
No.5  藤村  評価:40点  ■2012-12-10 00:49  ID:X.hGWCL/N6g
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はぁ、と
なんてとても素敵なのではないですか、とおもうのです。
草に埋もれては寝たのです。
No.4  はじめまして、  評価:--点  ■2012-12-08 20:10  ID:3K0bQ3b/IHs
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謝染はかなしさん、

ありがとうございました。
正直に。
私の詩は、とてもつまらないです。
私には何もないからです。
思考を持ち、新しい事柄を始め、詩作に投じている方々を、
尊敬しています。
謝染はかなしさんも、その一人です。
バトンタッチ、などさぁーっと爽やかな風が吹いて、
心地よく感じます。あ、書く場所はここではないですね…
すみません。
ありがとうございました。




No.3  謝染はかなし  評価:30点  ■2012-12-08 02:07  ID:2zca26HrJGA
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どうも。

巧いね。特に「繰り返すレスポンス」という一行が良いと思いました。
しかし巧いからあまり言うことがないですね…。ちょっと書法が、実にここには反現代詩という人がいて、その人とニアな感じは受けましたが。

また次の作品で出会いましょう。

No.2  はじめまして、  評価:--点  ■2012-12-06 00:07  ID:3K0bQ3b/IHs
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うんたさん
ありがとうございます。
本当にありがとうです。
No.1  うんた  評価:30点  ■2012-12-05 10:36  ID:iIHEYcW9En.
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 読ませていただきました。私はしあわせです。の最終行に至るまでに、そわそわ、せつなく、卑怯、よろこび、始めよう、何もない、難しい、ロマンチスト、変、罵倒され、寝息たてる、などなど、ぽんぽんと軽やかに自分がうつりかわっていくところがおもしろくて、最後もしあわせとまとめられるところが重くなくていいなと思いました。
総レス数 6  合計 100

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