夜の空気が瞼をひたす

アンデスの麓の街にある
ちいさな屋外レストランで
ぼくは星空を見ていた

この街では
音をたてながら
黄金の星がふりそそぐ

もしもテーブルの上で
象牙の箸をあわせたような
乾いたちいさな音がすれば

それは星とトウモロコシとが
混ざりあう音だ

萌葱色の器に盛られた
黄金の粒をつまみにして
ひとびとはつめたいビールを飲む

星をくちにするからだろうか

この街では
女たちのくちびるは
ふるふると潤み

男たちの目には
青い火影がゆらめいている

うんこ太郎
2012年03月25日(日) 09時12分28秒 公開
■この作品の著作権はうんこ太郎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
コロンビアのボゴタの街を詩にしてみたいと思いました。色々な街を詩にして、自分だけの地図がつくれたらいいなと思います。

この作品の感想をお寄せください。
No.9  うんこ太郎  評価:0点  ■2012-04-29 04:17  ID:7KchoCYyAto
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ザイチ様、返信が遅くなってしまい大変申し訳ございません。ご感想をありがとうございます。
ちょっと過分なコメントをいただいてしまったようで恐縮しております。
もう少しまともなものが書けるようになれたらと思っているのですが、なかなかうまくいきません。
あたたかいご感想をありがとうございました。
No.8  ザイチ  評価:0点  ■2012-04-08 19:48  ID:73fIoKfy.y6
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素晴らしいです。
久しぶりに感覚を強く揺さぶられました。
ボゴタがどんな街か知りませんでしたが、ものすごくリアルに情景と雰囲気、街のにおいまで感じられ、一瞬その街に瞬間移動したような気になりました。

(相変わらず、評価が付けられない性分ですみません(>_<))
No.7  うんこ太郎  評価:--点  ■2012-04-07 01:59  ID:iIHEYcW9En.
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■白星奏夜様

ご感想ありがとうございます。こちらこそ返信が遅くなりましてごめんなさい。

>最初は、詩を頼りに自分の頭の中で街の様子を思い浮かべて楽しみました。
次に、私もボゴタの街を検索して見てみました。

うわ、わざわざ検索までして読んでくださってありがとうございます。

>う〜ん、これだけで短編が一つ書けそうな意欲が湧いてきます。

書いてください、是非ボゴタやらどこかの街を舞台とした小説を!
コロンビアを舞台とした小説では「百年の孤独」というかなり有名な
小説があります。私は知らなかったのですが、この小説に書かれている
エピソードはほとんど実話をベースにしているそうです(バナナ労働者の虐殺事件とか)。
実話がベースと聞いたのはごく最近のことで、私も驚いちゃったのですけど。

「百年の孤独」は白星様のお好きなファンタジーの要素も強いのですが、
こういう物語が生まれてくる土地、生まれやすい土地には、独特の雰囲気が
あるような気がします……。

なんだか話がそれましたが、ご感想ありがとうございました。
白星様のファンタジーも楽しみにしています。

■小夜様

ご感想をありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございません。

>ふるふると潤んだくちびる。う、羨ましい…。憧れちゃうわん(照)

笑ってしまいました。そう来たか!

>Physさん同様、私も『街シリーズ』読みたいですぅ☆
ぜひ。ぜひ。シリーズ化してTCに投稿して下さぁい♪

あたたかいお言葉をありがとうございます。
小夜さんの「夜道」もよかったです。私は小夜さんのように人のつながりを
詩にすることができなくて、「夜道」を読んでやはり女性(母)の表現力や
感覚はすごいと思いました。

>追伸 : 変なテンションで御免なさい(苦笑)
いえいえ、ご感想どうもありがとうございました。
No.6  うんこ太郎  評価:--点  ■2012-04-03 12:41  ID:iIHEYcW9En.
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■Physさん
返信遅れてすみません。ご感想ありがとうございます。
Physさんの因数分解もできればこの週末には読みたい。楽しみにしています。
私には残念ながら非凡な感性はなくて、本当に普通というかどちらかといえば
鈍感です。私もPhysさんと一緒で、小説や詩に触れると、新しい発見があるから
それに詩のことを考えていると、あっという間に時間がたってしまうので、
そういうことが楽しくて、下手でも趣味として詩を書いています。
だからこのサイトで、真剣に自分の未来を賭けて書かれている方たちの、
そういう気持ちが時にちらりと見えたりすると、烈しさにとても惹かれますし、
尊敬の念を抱きますし、がんばって欲しいと思います。
Physさんはどうでしょうか。私と同じで趣味程度で満足しちゃっているかな…。
まだ仕事にどっぷり漬からないうちに、一生に一度と思って、必死に書いてみ
るのもいいかもしれないですよ。なんて、最近すごい作品がたくさん投稿され
ているので口をすべらしましたが、人に言われたからって、一生に一度と
思って書けるようだったら苦労しないですね……。

>なんとなくですが、男の人ってふるふるが大好きですよね。笑
コロンビアの女性は本当にきれいな方が多いんですよ。
それからトマトがめちゃくちゃに美味しいです。さすが本場。
あと、日本で母の日に贈るカーネーションはほとんどコロンビアから輸入されています。
カーネーションを買うことがあったら、コロンビアに思いをめぐらせてみましょう笑。

>詩についての教養だとか、語彙の豊かさ、そういうバックグラウンドは私にはないのですが、
私はいつ頃からか、詩を小手先で読むようになってしまったような……。
小学校の頃に読んだ谷川俊太郎や寺村輝夫やレオレオ二やブルーハーツ。
中学生の頃に読んだ小山正孝や、大岡信やら萩原朔太郎。
何も知らなくても、いい詩はいい詩だったんですよね。

>次はどこでしょうか??
次はどうしようかな、がんばります。

変なテンションで結構ぐりぐり書いちゃったんですが、ご容赦くださいますよう。
No.5  小夜  評価:30点  ■2012-04-01 13:46  ID:kzVZi6vy1G.
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きゃはっ☆
とてもロマンちっくで素敵です♪

ふるふると潤んだくちびる。
う、羨ましい…。
憧れちゃうわん(照)

Physさん同様、私も『街シリーズ』読みたいですぅ☆
ぜひ。ぜひ。
シリーズ化してTCに投稿して下さぁい♪

追伸 : 変なテンションで御免なさい(苦笑)


No.4  白星奏夜  評価:40点  ■2012-03-31 21:41  ID:NnSVjWbdC36
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白星です。感想を書くのが遅くて、ごめんなさい。

素晴らしい詩、だと思います。最初は、詩を頼りに自分の頭の中で街の様子を思い浮かべて楽しみました。次に、私もボゴタの街を検索して見てみました。そうすると、よりこの詩が心に響いてきました。空と星に近い街。う〜ん、これだけで短編が一つ書けそうな意欲が湧いてきます。
素晴らしい一時をありがとうございました。失礼致します。
No.3  Phys  評価:40点  ■2012-03-31 08:23  ID:Bs9/eGPYnW.
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拝読しました。

>夜の空気が瞼をひたす

端的で鋭敏な出だしでした。例によってまた会社のトイレで(失礼ながら…)
読んでいたのですが、読み始めからわくわくしました。

>星とトウモロコシとが混ざりあう音
>星をくちにするからだろうか

気取った表現ではないのに、すごくドラマチックな響きですね。非凡な感性を
お持ちの太郎様に私はいつも嫉妬しています。ご存知かもしれませんが、私は
物の感じ方が平凡ですし、悲しいくらいにクリエイティブな能力に乏しい人間
です。同じ景色を見ても、私がつぶやく100の言葉は、太郎様の感じる1の
観念に敵わないんだろうなあ、と思います。

そんな私でも、TCで詩や小説に触れていると、自分には思いも寄らない言葉で
世界の断片を見せてもらえます。この素敵な集いの場で文字を追うだけでも、
自分の人生が豊かになるような気がしています。

>女たちのくちびるはふるふると潤み
ふるふる、っていい擬音語ですね。チワワとかダックスフントを連想しました。
なんとなくですが、男の人ってふるふるが大好きですよね。笑

詩についての教養だとか、語彙の豊かさ、そういうバックグラウンドは私には
ないのですが、少なくとも、太郎様の使う言葉の手触りは、私の嗜好に近く、
共感できるものばかりです。

>色々な街を詩にして、自分だけの地図がつくれたらいいな

自分だけ、なんてずるいですよ! 私たちにも太郎様のお作りになった地図を
見せて下さい。留学や出張がない限り、海外は好んで行きたくないので、太郎
様の瞳のフィルターを通した美しい景色を、私にもお見せ下さい。

また、楠山さんへの返信の最後には、太郎様も小説を書くとのこと、楽しみで
なりません。太郎様が小説を書いたらどんな素敵な作品が生まれるんだろう、
と今からドキドキしています。

太郎の地図〜コロンビア編〜
堪能致しました。ありがとうございました。次はどこでしょうか??

また、読ませてください。
No.2  うんこ太郎  評価:--点  ■2012-03-27 11:51  ID:iIHEYcW9En.
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 楠山さん、ご感想をありがとうございます。こんな拙いものを3、4回も
読み返していただいて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 コロンビアはきれいな女性で有名です。ふるふるしているのです。コロン
ビアが生んだ偉大な芸術家のフェルナンド・ボデロの絵みたいなのです。
 
 コロンビアは急速に治安が改善しています。 10年前は年間2千件くらい
発生していた誘拐事件も、最近では年間2百件くらいにおさまっています。
 経済も安定して成長していて、確か2001年からずっとプラス成長だったと
思います。 聞いた話では、コロンビアの人の80%は自分のことを幸せだ
と感じているようです。 街は希望と活気に満ちていて、私は正直コロンビ
アの方々をうらやましく思います。 
 でもこれは自分勝手ないやらしい考え方ですね……。

 僕もがんばって楠山さんみたいに小説を書いてみたいと思います。
No.1  楠山歳幸  評価:30点  ■2012-03-26 22:27  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。

 外国はイメージしにくいため、画像を検索した後の印象(技術的なことはわからないので)です。
 高所ですね。星が近いと思います。音がいいですね。芯までくるような寒さと星の瞬きが最後まで影響していると思います。黄金の星と言う表現も、街独特の雰囲気を連想します。一見メルヘンなイメージですが、最後の俯瞰した書き方が現地と外国人の書き手の不思議みたいな距離感があって良いです。星とつまみ(?)、主食(?)が混ざるのもいいですね。なんだか現地の日常が秘教みたいです。3,4回読み返すうち、別の星の世界に感じる不思議感がしました。
 ついでに美女画像も見ました。確かに、ふるふるしてますね。

 星というと○○大神様ははー m(__)mみたいなイメージもあるので、発想みたいなのが面白かったです。失礼しました。
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