なにしてるんだろう
真夜中 一人暮らしの部屋で
誰かの歌い声を聞く
住宅地の間を 多分酔った男が 歩いているんだ
春の猫は盛り 叫び声をあげ
私は一人でチューハイを飲む
上の階からは 木を叩くような 規則的な音
きっと引っ越してきたばかりで
何かを組み立てている
真夜中にする必要なんて ひとつもないのに

真夜中 一人暮らしの部屋で
突発的な 笑い声を聞く
住宅地の間を 多分数人の学生が 歩いているんだ
静的な空気が 不意に震わされ
私はオーディオのボリュームを落とす
明日書ける物語を 夜更かししてまで打ち込んで
きっと明日は昼まで眠る
今 起きている必要なんて ひとつもないのに

今 私が一人でいる必要だって ひとつもないのに

言葉に 意味を持たせないことは難しく
けれど 必要なものは驚くほど少なく

必要のないものに 囲まれて
必要のないものに 意味を持たせながら
言いわけをしながら
私は一人でチューハイを飲む
春矢トタン
http://redroof.hanamizake.com/index.html
2012年03月21日(水) 01時13分20秒 公開
■この作品の著作権は春矢トタンさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
詩板に投稿するのは初めてです。
TCに投稿するのはお久しぶりです、春矢です。

詩板に投稿されたものを読んでいたら、自分も書きたくなって、書いてしまいました。
チューハイじゃなくってビール飲みながら書いてましたけどね。
大分荒っぽく、強引にまとめてしまった感がありますが、どうすればいいのかもわからず、
えいや! っと投稿してしまいました。

よろしくお願いします。

この作品の感想をお寄せください。
No.7  春矢トタン  評価:0点  ■2012-05-05 23:07  ID:vHvfTd8tra6
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> ザイチ様
感想いただいていることに気付くのが遅くなり、申し訳ありません。
コメントありがとうございます!
小説も詩も、読んでいる人に(すべてではなくても)共感してもらいたい、
ということを常に考えて書いているので、そう言っていただけてとても嬉しいです。

それでは失礼いたします。
No.6  ザイチ  評価:0点  ■2012-04-08 20:56  ID:73fIoKfy.y6
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ほかの方の感想にも書きましたが、何気ないことに本当に大切な“気づき”が宿っているように思います。
この詩はまさにそれで、読み手に想像し易く、『今自分はここにいるんだな』って再確認させてもらえるような、静かだけど確かな響きがありました。

(評価が付けられない性分で申し訳ないです<m(__)m>)
No.5  春矢トタン  評価:0点  ■2012-04-01 21:29  ID:T2C02Baw5hk
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> 白星奏夜様
コメントありがとうございます!
お返事遅くなり申し訳ございません。
朝よりも、昼よりも、物思いにふけるにふさわしいのは、
たしかに夜かもしれません。
リアリティがあるとおっしゃっていただけて嬉しいです!
白星さんの名前も、幻想的で素敵ですね。
白く輝く星が夜を奏でる……。
名前だけで詩みたいです。
ありがとうございました、ではでは。

> 小夜様
コメントありがとうございます!
好きと言ってくださってありがとうございます。
自分の書いたものを好きと言ってもらえるのは、
書き手としてとても幸せです。
詩はあまり書かないのですが、もしまた書いた時は、
ぜひ読んで頂ければ嬉しいです。
ではでは。
No.4  小夜  評価:30点  ■2012-04-01 13:59  ID:kzVZi6vy1G.
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こんにちわ。
小夜(さよ)と申します。
遅ればせながら、コメントを。

まず、タイトル。
個人的に、すごい好きです☆
なんか、こぉ…。
ぎゅぅってしたくなる可愛さです☆

そして、作品についてですが。
うまく説明できないけれど、全体的に好きです。
ごちそうさまでしたぁ☆

追伸 : 短いコメントで御免なさい(汗)
     ぜひ。ぜひ。
     次回作も読ませて下さいね☆


No.3  白星奏夜  評価:40点  ■2012-03-27 16:43  ID:NnSVjWbdC36
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こんにちは、白星です。コメ、付けるのが遅くてごめんなさい!
夜の描写、リアリティが何か心に迫ってくるものがありました。鬱々としたものを抱えつつ、う〜んやっぱり夜はいろいろ考えてしまいますね。夜には、不思議な力があります。そんなことを考えてしまいました。
拙い感想ですみません、ではでは失礼いたします!
No.2  春矢トタン  評価:0点  ■2012-03-25 00:37  ID:Yz3kP1P3Xso
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> ゆうすけさん
感想ありがとうございます!
確かに詩を書くと、ちょっとアンニュイな気持ちになってしまうかもしれません(´ω`)
でも、読んでると、うずうずしてきてしまいます。
小説でもそうなんですよね。人に影響受けやすいなーと思いつつ、
でもそれが楽しかったり。

共感できるかも、とおっしゃってくださってありがとうございます(´ω`)
詩や小説を書いていて、他の人と共通の感覚を書けたときって、ちょっと達成感があります^^

お酒弱いんですけどね、好きなんです。
頭がふわーってしてる時にだらだら書くのが好きと言いますか笑

ではでは、失礼します、ありがとうございました!
No.1  ゆうすけ  評価:30点  ■2012-03-22 08:43  ID:1SHiiT1PETY
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そうそう、この板で詩を読むと、なんだか詩を書きたくなるんですよね。
心が共鳴する、触発される、心の池にぽちゃんと石を投げ落とされてできた波紋が言葉を紡ぐ、そんな感じですね。
私も基本的にはSFホラミスだったのですが、ここで詩を読むのも好きなんですよ。今はちょっと仕事が忙しくて、詩を書くと切ない感じになるので控えているんです。

なんとなく寂しくて、なんとなく苛立っているような、
何かのせいにしたくても、自分のせいだとわかっているような、
ありもしない答えを探しながら、既に知っている答えを探すような、
ああ、この感じ、分かるかも

飲みながら詩を書く、風流ですね。
「酒に対してまさに歌うべし 人生幾ばくぞ」
曹操の詩を思い出しました。

変な感想で申し訳ないです。
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