蒼い街角

 絹糸のごとくに天はほつれゆき蒼い街角うつしはじめる

 「ねえ」と呼ぶまでの近さに今君はタイムマシンを操っている

 ベランダのきゅうりが育ちこんなにも酸素の多い世界を思う

 たくさんのあだ名をもっていつの間に多面体へとなっていくわれ

 水たまりぬるまりてまた冷えていく変わる思いを溜めながら消ゆ

 
貴音
2011年10月08日(土) 16時24分02秒 公開
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■作者からのメッセージ
短歌を詠みました。見て頂けると嬉しいです。

この作品の感想をお寄せください。
No.11  貴音  評価:--点  ■2011-10-18 21:57  ID:ehlEiC0vTxA
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Phys  様へ

コメントありがとうございます。
丁寧に読んで頂いて、1首ずつの感想を
頂くことができて嬉しいです。
どの歌のコメントもとても参考になります。
特に1首目は視覚的な感じを表したかったので、
表現力の拙さを省みましたが、温かいコメントを
頂けて良かったです。
他の歌もイメージしたことを少しでも伝えること
ができたなら嬉しいなと思いました。
私もきゅうりは好きです。特に浅漬けが(笑)
また、水たまりのくぼみは気になって踏んでしまいます。
Phy様は理系なんですね。私は英文科だったので
理系の言葉や知識を使って表現できたら良いな
という憧れが常にあります(汗)

2首目の歌は、好きな人と近くで会話できるようになるまでには
出会ってからたくさんの時間を使ってそこに到達するんだな、
という気持ちで作ってみました。でも同時に一緒にいる時間も
タイムマシンに乗っているみたいですよね。そういう歌の解釈の
方が素敵だ、と思いました。

歌からイメージを膨らませて頂けるなんて嬉しいです(照)
ぜひタイムマシンをテーマに物語を書いて読ませてください。
No.10  Phys  評価:40点  ■2011-10-20 08:50  ID:1de82lzNo0Q
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拝読しました。

短歌を評価できるような素養は全くないのですが、読ませて頂きましたので、
感想を書かせてください。以下、的外れかもしれませんが、よろしくお願い
いたします。

1首目は、空から差す白い光と、絹糸の解けていくイメージが私の中で綺麗に
重なりました。朝方なのでしょうか、夜明けを待つ「蒼い街角」の姿が映像的
でした。たおやかで、繊細さを感じさせてくれる一首ですね。
私は一番好きです。

二首目は、好きな人といる時に、駆け足で流れていく時間を「タイムマシン」
は暗喩しているのかな、と妄想しました。もしくは、世界の命運をかけて時を
超える二人の旅人、みたいな妄想です。ちょっと頭おかしいですね、私。笑

三首目は、きゅうりを食べたくなりました。きゅうり大好きです。味噌で頂く
のがおすすめです。(何を言ってるんだろう……)酸素と水素って、どちらも
生命を象徴する「水」を構成する元素なのに、水素にはいいイメージがない
なぁ……と理系の私は考えたりしました。

四首目は、なんだか自分自身の人生を見ているような気がしました。真球の
ように無垢な子供だった(はずの)私は、いつのまにかごつごつと角のある
多面体になってしまったなぁ、と思いました。あだ名もいくつかあります。

五首目は、なんとなく失恋した女性が雨上がりの水たまりを覗いているような
映像を思い浮かべました。ぬるくなった水たまり、あの生暖かい澱みを覗いて
いると、頽廃していくような、鬱々とした気分になります。道端の窪みとかを
見つけると、なんだか落ち着かない私です。

他のみなさんのように、今後の創作に役立つような感想を残せなくて申し訳
ありません。一読者の受けた印象として受け取って下さいませ。

というか、二首目なんかは、想起されたイメージを元に短編小説が書けちゃい
そうだなぁ、と思いました。もし私がタイムマシンをテーマにした作品を投稿
しても、どうかご容赦ください。汗

また、読ませてください。
No.9  貴音  評価:--点  ■2011-10-16 02:14  ID:ehlEiC0vTxA
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楠山歳幸 様へ

コメントありがとうございます。
5首を連作として読んで頂いての感想
大変参考になります。
全体を物語のように読んで頂きたいと思って
順序なども考えるのですが、仰る通り、最後の歌が
オチがなくていきどころがないという点があると思います。
連作としての意識の薄さがあったと思います。
2首目と5首目を入れ替えたら
少しは変わるでしょうか・・・・・・。(無理かも)
大変拙い短歌ですが、広がりのある歌を作れたらという
思いで、上達できるようにしたいと思います。
No.8  楠山歳幸  評価:40点  ■2011-10-14 00:00  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。

 短歌を(他のジャンルもですが)わかっていない者が感想をいれさせていただくのは恐縮ですが、
 かっこいいです。素敵でした。
 蒼い街角(人々の生活)→酸素(自然)→多面体(いろいろな自我)の流れの中に意識の集中と同時に広がりを感じました。
 名前から多面体、まるで我々の中に数字のコントラストがあるような不思議を感じました。一首目のように風景を物に例えるのも様々な場所へつながるようで、素敵でした。それらのことが短歌で表現されているというところがまた凄かったです。
 僕の我ままでありますが、オチ(と言っていいのかわかりませんが)として最後にまた広がりを感じさせる歌が欲しいかな、と思いました。小説や漫才ではありませんと叱られそうですが……。

 変な感想、失礼しました。
No.7  貴音  評価:--点  ■2011-10-11 23:12  ID:ehlEiC0vTxA
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藤村 様へ

コメントありがとうございます。
拙い短歌なのですが、あたたかいお言葉を
頂いて嬉しいです。
ふとした時に思ったことが上手く
言葉になっているとはとても言えませんが、
こまやかさが感じられる言って頂けることは
励みになります。
少しずつでも上達していきたいと思います。
No.6  藤村  評価:30点  ■2011-10-10 22:25  ID:a.wIe4au8.Y
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拝読しました。
きゅうりの歌のイメージのさあっとしているのも好きだったのですが、二首めや四首めのような感触の短歌もひさしぶりにみたような気がして新鮮でした。
自分にはない、こまやかさのようなものが感じられてよかったです。また読ませてください。
No.5  貴音  評価:0点  ■2011-10-10 00:59  ID:te6yfYFg2XA
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うんこ太郎 様へ

コメントありがとうございます。
詩を読んだ実感があるというお言葉はとても嬉しいです。
また、ひとりよがりというコメントも考えさせられます。

5首の中で解釈が比較的固定する作品、というのが私の中では
きゅうりの歌でした。
(様々なイメージを感じて頂きたいとは思いましたが)
だから地味だと思っていたのですが、他の歌よりも具体的な
ものがあったのかもしれない、と皆さまのコメントから
思いました。

皆さまからの様々なご感想を頂くと色々と気付くことも多く、
大変参考になります。ありがとうございます。
No.4  うんこ太郎  評価:40点  ■2011-10-09 06:31  ID:MSnHZH1V1XI
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すげえよかったです。私も夕凪さんと同じで、きゅうりがよかったです。
蒼い街角のベランダできゅうりを育てている。きゅうりが育っていく、酸素の多い世界=街角に想いを寄せる。
私には透明感のあるきゅうりが感じられてよかった。
想像力を刺激されて、久しぶりに詩を読んだ実感があってよかったです。
残念だったのは、全体を通して他の歌はひとりよがりかなと。
あだなの歌は意味が分かりましたが、他の歌はあまり意味がわからなかったです。
これは私の読解力の問題とも思います。ありがとうございました。
No.3  貴音  評価:0点  ■2011-10-09 02:30  ID:/dxzQ0Wmf36
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夕凪 様へ

コメントありがとうございます。
常々技巧的になりたいと思い、うまくいかないでいます。
ですが、今回力強い歌というコメントを頂けて嬉しく思います。
特にきゅうりの歌は5首の中でも一番地味だと思っていたので
注目頂いて感謝です。
きゅうりの育つ環境と日常の閉塞感を比べてイメージしたのですが、
なんとなく感じて頂ければ幸いです。
技術的にももっと上手になりたいと思います。

紅月セイル 様へ

コメントありがとうございます。
拙い短歌なのですが、読んで頂いてありがとうございます。
なかなか上達しないのですが、好きなので作っています。
水たまりで心情を表したかったのですが、目にとめて頂けて
良かったです。
紅月様のHP少し拝見しました。詠まれている歌の雰囲気が
私には出せない感じで好きなので、楽しかったです。
No.2  紅月 セイル  評価:30点  ■2011-10-08 21:07  ID:CLZCgRw6omg
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読ませていただきました。

全体的にいいなぁと思いつつ、特に五首目がツボでした。
冷えていく水たまりと変わる思いそして消ゆの言葉に心の移ろい、その儚さを感じました。

感想下手ですみません。
ありがとうございました。
No.1  夕凪  評価:40点  ■2011-10-08 20:58  ID:qwuq6su/k/I
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 ベランダの胡瓜の作品が、何故か非常に 心に強く来ました。俳句とか短歌の、ええっと巧い作品はたまに見て「おお、巧いなぁ成る程〜」と思うんですが、、。この作品は、何か全然 あれ是コテコテ作って無い 実に率直なんですが 良かったです。素朴で?力強い。自分も、文芸作品を書く時 こういう
単刀直入な作品を書く・・・のは、理想だが、、、無理だなと思ひました。第一、沢山書いて 修行しないと 偶に一つポロっと良いのが出来るみたいで・・これを、読んで何でか 実に心強く 青い胡瓜に励まされました。
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