もっとも ちかい よる
何よりも
どこよりも
ここよりも
君よりも

暗い、
隙間

誰を見ているんだい?
何を見ているんだい?
誰が見ているんだい?
何が見ているんだい?

暗い、暗い、
隙間

覗き込む
覗き返す
目を逸らす
まだ見ている

暗い、暗い、暗い、
隙間

ほらもう遅い
ゆっくり
ゆっくり


這い出てきたぞ


暗い、暗い、暗い、暗い、

隙間から
ABYSS.
2011年07月31日(日) 05時36分27秒 公開
■この作品の著作権はABYSS.さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんばんは。
どうにもこうにも今年の夏は暑いので皆様の熱中症を危惧して涼しくなるような詩を書いてみました。

例えば、その閉め損ねたドアや襖
例えば、その立て付けの悪いタンス
例えば、その一冊だけ抜いた本棚
例えば、その風を入れるためにちょっと開けた窓
隙間、開いてますよね。
気を付けてくださいね、夜中は隙間の向こう側が見辛いですから。
そこに何がいるか、わかりませんからね。

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