とんで はねた |
一様に とんで はねた げんきなんてもの あるはずないのに 一様に とんで はねた うしなったものの 数を数える作業が どんどんうまくなっていくよ 効率だけが上がって 視線は ぜんぜん 前に行かないよ だから 一様に とんで はねた 後ろを向いたまま とんで はねた 不思議と 目線が 上に行って うしなったもの 数える効率が 少しさがった それで もう数えるの 辞めようと思うんだ なんかいも くりかえし くりかえし うしなったもの その数ばかり 数えるんを だってそうだろう 生まれたものだって あるのだから 立ち止まっているだけでも 昨日は遠ざかって 昨日は遠ざかって・・・過去になった 失った日に たくさんの涙が 置かれているよ だから 一様に とんで はねた それはけして 行動ではないんだ でも 一様に 飛んで 跳ねた 後ろを向いたまま 向かえる未来に 希望がないとしても そういう生き方しか もうできないのだ だからせめて 一様に 飛んで はねた 後ろ向きでも 目線を上に 向けるために |
asanow
2011年04月22日(金) 18時05分52秒 公開 ■この作品の著作権はasanowさんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
この作品の感想をお寄せください。 | |||||
---|---|---|---|---|---|
No.1 闇の吟遊詩人 評価:20点 ■2011-05-26 06:46 ID:Wat3LHNOkRk | |||||
……今の私が「この詩のような心情」です(苦笑)。「ひらがな」で「八木重吉の詩」のような優しい雰囲気を出していると思います。「後ろ向きでも 目線を上に 向けるために」という言葉に勇気をもらいました。 気になったのは「数えるのを」と「数えるんを」をどちらかに統一した方がいいということぐらいです。 |
|||||
総レス数 1 合計 20点 |
E-Mail(任意) | |
メッセージ | |
評価(必須) | 削除用パス Cookie |