あなたに
今さらどうしようもないとしても

過去を想って震えるような

そんな瞬間が僕にも訪れるようになった

それは決まってひとりの夜で

時々、未来さえもが

崩れていくような気分になる

両の手には大切なものがそれぞれあって

今はしっかり掴んでいるけど

いつか手放す瞬間が

きっと、やっぱり訪れる

その時嫌でも耳にする

指先から、離れていく音



朝になれば忘れるような

とてもかすかで悲しい気持ち

行き着くその先は

怖い場所なんかじゃないよって

嘘でもいいから言って欲しい

どうか、どうか

他でもない、あなたに


みずの
2011年04月11日(月) 00時37分38秒 公開
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No.1  闇の吟遊詩人  評価:30点  ■2011-05-27 09:26  ID:6X8bzIOa1F6
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みずのさんの「心の声」が伝わってきていい詩だと思います。気になったのは目で見て「とてもかすかで悲しい気持ち」を「とても幽か(微か)で悲しい気持ち」にした方がいいかなと思ったことぐらいです。視覚的にこの部分が浮いているように感じたもので。ですが、取るに足らない話なので聞き流してください。
総レス数 1  合計 30

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