着ぐるみ強さ |
もしあの時の僕に ほんの少しでも勇気があったなら もっとまともに抵抗できたのだろうか もし今の僕に あの人ほどの強さがあったなら もっと自信を持てるのだろうか 悔しくて 悔しくて 本当は言い返したかったんだ 違う そんなことないって言いたくて でも何も言えなかった 誰かが否定してくれるのを待っていた 誰も否定してくれなかった 強くなるしかないじゃないか 強さを装うしかないじゃないか 泣くこともできずに 心から笑うことすら忘れて 唇噛み締めて生きてきた時間なんかに どれほどの価値があるのだろう あの人の優しさに縋り付いた あの人の強さが欲しかった こんな僕じゃ手が届かなくて でも ずっと憧れた光だったんだ ようやく手に入れたささやかな抗いすら 簡単に無効化されるのなら 僕はあの人の強さを想うんだ ずるい 弱い でもそれでいい 消えない傷に屈するよりずっといい |
緋色彰弥
2010年12月21日(火) 11時59分03秒 公開 ■この作品の著作権は緋色彰弥さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
この作品の感想をお寄せください。 | |||||
---|---|---|---|---|---|
No.3 緋色彰弥 評価:0点 ■2011-01-09 13:22 ID:Np7gcZbqAQs | |||||
ゆうすけさま 感想ありがとうございます。 弱さは誰でも持っていて、それをどううまく自分の中で処理するかが分かれ道なのかなと思いました。 辛いのも苦しいのも私だけじゃないのに、どうしても周りも同じだって感じられないんですよ。 もっと上手に弱さと付き合えたらいいな、と思っています。 ありがとうございました。 陽炎さま 感想ありがとうございます。 弱さを出せるようになったのは、ごく最近のことです。 心から信頼できる人が傍にいてくれるようになって、やっと認めることができました。 我慢し続けていると、心も麻痺していく。 ありがとうございました。 |
|||||
No.2 陽炎 評価:30点 ■2010-12-25 10:44 ID:AmGH0NyvUK2 | |||||
心が強くなりたいって、私もずっと思ってました 弱いからすぐに負けそうになってしまう 弱いからすぐに逃げたくなってしまう いつも我慢して、云いたいことも飲み込んで でも、この詩を読んで思うに 緋色さんはもう十分に強さを身につけてる気がしました 自分が弱い、ということをさらけだせることこそ 強さの証ではないでしょうか 弱さを認められる、それってすごいことですよ もっと自分に自信を持っていいと思います 偉そうにごめんなさい また読ませてください あなたの剥き出しの言葉を |
|||||
No.1 ゆうすけ 評価:30点 ■2010-12-23 17:05 ID:oTFI4ZinOLw | |||||
己の不甲斐なさに打ちのめされて、悔しくて泣いて泣いて、そこから立ち上がるたびに人は強くなるのでしょうね。 強くなりたい、その気持ちがストレートに伝わってきました。 心に鎧を着て、盾を持って、貧弱な自我を守りながら戦い続けた日々を思い出し、こうして感想を書きたくなりました。 |
|||||
総レス数 3 合計 60点 |
E-Mail(任意) | |
メッセージ | |
評価(必須) | 削除用パス Cookie |