第六天魔王降臨
 誰がやっても何も変わらない、既存の政治家にはもう何も期待できない、総理大臣なんか何も決められない、そんな無責任な国民の声に政治家達はついにキレた。
「だったら国民投票で選ぼうじゃないか。総理大臣じゃないで大統領をだ。誰になっても文句言うなよ。お前らの自己責任だ。俺たちはそいつの下で働いてやるよ」
 かくして、この国の統治者は国民投票で選出されることとなり、代わり映えのしない政治家たちに飽き飽きしていた国民は欣喜雀躍して投票用紙に好きな名前を書いたのだった。
 映画監督もこなす大物お笑いタレントがまず選ばれた。次には右翼系老人やイケメン俳優なども選ばれた。しかし結局反対勢力に足を引っ張られてなんら変革はできないのだった。優先順位の上位から選出されては失敗を繰り返し、ついに歴史上の人物が選ばれることになった。誰もが冗談だと目を疑ったその人物は、日本が世界に誇るバイオ技術によって見事に蘇生した。
 織田信長、戦国時代を駆け抜けた革命児だ。

「で、あるか」
 事の顛末を聞き終えた信長は一言呟いた。戦国時代において、唯一地球が丸いことを理解できたといわれる明晰な頭脳が、彼が生きた時代から現代までの歴史と社会情勢、今自分が置かれている状況を速やかに理解する。引き締まった肉体と整った顔立ち、現代においても美男子の範疇に入るであろう、しかしその双眸は鋭く、近づく者に威圧感を与えた。
 最初の仕事は所信表明演説。現代に蘇った信長がいったい何を言うのか? きっと面白い政策を打ち出してくれるだろう、いやいやどうせ時代遅れだろうから笑ってやろう。日本中が興味を持って見守った。信長のスーツ姿、意外と見事に着こなしているのだが、博物館から持ち出した愛刀を腰に差した姿がいかにも信長らしい。国会議事堂に現れた信長は、いならぶ政治家たちを見据えて言う。
「とうの昔に鬼籍に入ったこの信長を頼るとは、うぬらは揃いも揃って烏合の衆か。仕事のできぬ役人は斬って捨てるから覚悟しておけい。なんじゃあの原子力発電所とは? 事故を起こして国土を汚し責任を取らぬ者共をここへ連れてこい、即刻打ち首じゃ! なんじゃこの借金の多さは? 中韓の侵略を受けてなにゆえ黙っておるのじゃ? 国防をアメリカに委ねておるのは何故じゃ? よかろう、この信長が真に強い日本を作ろうぞ。まずは膿を出さねばならぬな」
 それを聞いた老政治家からヤジが飛んだ「日米安保がなければ日本は滅ぶぞ」
 左翼議員からも非難の声があがる「日本は過去の侵略戦争の歴史を見据えるべきだ。いたずらにアジア諸国を刺激するな」甲高い女の声が響いた。
 信長は黙って彼らに歩み寄り、おもむろに刀を抜いた。愛刀「へし切長谷部」が机もろとも彼らを真っ二つにする。血しぶきの中、眉一つ動かさない信長に議事堂内は騒然となり、生放送を観ていた日本中が震撼した。
 腰を抜かした議員が辛うじて叫ぶ「あいつを、あいつを取り押さえろ……SPはどうした?」その声に呼応したか、スーツ姿の逞しい男達が信長に群がってきた。先頭に立つヒゲ面の巨漢が信長の前に平服して言う。
「殿、命じられた警察とSPの掌握を完了してまいりました」
「うむ、権六、大義である」
 そこに現れたのは、信長の重臣であり武勇を謳われた柴田勝家と滝川一益だった。信長は自身を蘇生させた装置を用いて、彼の家臣たちも蘇生させていたのだ。
 信長は国民に向けて宣言する。
「この信長に刃向かう者は殺す」
 場内は水を打ったように静まった。誰もが恐怖に身がすくんで悲鳴すらあげられないのだった。信長の周囲を固めるおっとり刀の男達の迫力と、何よりも信長の覇気に恐れをなしているのだ。信長は澄んだ声で語り始めた。
「この国には資源は少ないが、優れた技術があるようじゃな。優れた技術を活かして国を豊かにする。我と思う者は名乗り出て、この丹羽長秀に申し出よ、五郎左」
 五郎左と呼ばれた丹羽長秀が「はは」と信長に返事をする。
「まずは原発事故の収束じゃ、何も出来ぬ責任者を集め打ち首とせよ。世界中より技術者を集め、成し遂げたものには褒美を取らせ。次はエネルギー資源問題じゃ。メタンハイドレート採掘を急げ、バイオマス発電所と大規模室内型農場を併設させて東北の過疎地を活性化させよ。バイオテクノロジーにて石油の生産も急げ。レアメタル採掘も急ぐのじゃ。行けい」
 丹羽長秀は「ははあ」と返事をし、その場を駆け足で立ち去った。信長は続ける。
「国家財政が破綻寸前とは、今まで何をやってきたのじゃ。今後は竹千代……徳川家康に任す。この信長は派手が好きなのじゃが、そうも言っておられぬようじゃな。家康、任せたぞ」
 ずんぐりとした徳川家康が団栗眼を見開いて「ははあ」と返事をして進み出た。その傍らには黒い甲冑に身を固めた大男と赤い甲冑の美丈夫が控えている。
 信長は続ける。
「子供が自殺したり虐めが蔓延するような学校教育は狂っておる。日教組は悉く打ち首じゃ。無駄な知識を詰め込むだけの教育制度は廃止して郷中教育を用いる。太原雪斎と立花道雪に任す。雪斎殿、道雪殿、お頼み申す。この国の未来を委ねる若者達の教育を任せられるのは、徳川家康と立花宗茂を育てた貴殿らしかおらぬ」
 そこに現れたのは信長の家臣ではなく、今川家の太原雪斎と大友家の立花道雪だった。雪斎と道雪は微笑んで答える「かしこまり申した。鬼となって厳しく教育いたそう」
 信長は続ける。
「真の強国となるには強大な軍事力が必要じゃが、支那に対抗して数に数で対抗するなど愚の骨頂、新兵器を開発せよ。サル」
 サルと呼ばれた痩身の小男が信長の前に平服し、「ははあ」と甲高い声で返事をした。
「九鬼嘉隆と共に驚天動地の新兵器を作れ。ここに原案がある。急げい」
 秀吉は「お任せあれ!」と陽気に答え、信長から図面を受け取ると素早くその場を立ち去った。信長は尚も続ける。
「移動する度に費用がかかるようでは物流が滞るであろう。高速道路と普通電車は全て無料とせよ。なんじゃあのパチンコとかいう賭博は? 賭博は全て国営ではないのか? 風俗もしかりじゃ、支那朝鮮の輩を追い出せ。パチンコは廃止して公営の賭博場を設け、国営の風俗を作り財源とせよ。私服を肥やしたり国政に口出しする宗教も許さぬ、税金を取立てよ。この信長に歯向かえば、比叡山や本願寺の如く悉く焼き討ちにするぞ。十兵衛」
 ハゲ頭の青白い男が進み出て「ははあ」と応える。明智光秀である。
「国政に口出しする邪な宗教団体は悉く焼き討ちじゃ、灰燼と化せ! 行けい!」
 光秀は一瞬狼狽えた表情を見せたがすぐに持ち直し、「ははあ」と答えて立ち去った。
 信長は国民に向けて叫ぶ。
「農業、工業、商業に邁進する国民の生活はこの信長が守る。国民よ、励むが良いぞ!」

 かくして信長の施政が始まった。
 滝川一益によって、身贔屓をしたりパチンコ業界から賄賂を貰っていた警察官僚は悉く打ち首となった。さらにサムライ制度を導入し、剣術と誇りを持ったものは帯刀とその使用を許された。彼らを見て犯罪者は恐れおののき、犯罪発生率は大幅に減少した。
 柴田勝家によって自衛隊は日本軍となり、実戦さながらの激しい練兵に明け暮れた。さらに柴田勝家は平和維持部隊を新設、どんな戦場にも衣食住の提供、高度医療、インフラ復旧などを展開できて、世界中の紛争地域で平和維持活動に活躍し、日本のイメージアップに貢献した。
 東北地方沿岸部にはメタンハイドレート発電所とバイオマス発電所が立ち並び、大規模室内型農場からは高品質な野菜が量産されて世界のトップブランドとなり大いに賑わった。減り続けていた東北の人口も増えて街は賑やかになった。米五郎左(コメのように大事な武将)と言われた丹羽長秀は日本の米を世界中に売り込むことに成功し、国庫を大いに潤わせた。農協は解体され、個人経営の農家も多くは消滅し、代わりに国営の大農場が国際競争力を発揮。雇用の確保にもなった。
 吝嗇として知られた徳川家康はまず公務員のボーナスを廃止した。医療費が財政を圧迫している事を憂いた家康は、健康を阻害するものにその健康阻害度数によって税率が増える健康阻害税をかけることにした。これによってタバコや酒、ファーストフードなどが増税となり、増え続ける医療費の財源となった。家康は「親の面倒をみるのは子の責務」であると強く主張し、太原雪斎とともに若者の育成にも励んだ。さすがの家康も、ここまで破綻した年金問題には手を焼くのだった。
 年長者が年少者を指導して年少者は年長者を慕う郷中教育。誰もが年少者を指導する責任ある立場になる。太原雪斎は言う「責任は重いほどいい。それが人を作る」
立花道雪のもと、郷中教育によって「心身の鍛錬」「嘘を言うな」「負けるな」「質実剛健たれ」などが子供たちに叩き込まれた。戦国時代さながらの武術の稽古によって鍛え抜かれる子供たち。卑怯卑劣を憎み、仲間同士の和を尊ぶ教えによって虐めや自殺は減少した。
 日本は信長の施政の下、確実に強国となっていくのだった。
 一方そのころアジアでは、中国の支援を得られなくなった北朝鮮は崩壊し、韓国は中国の属国となっていた。中国はアジア諸国への侵略を継続し、フィリピンやブータンは国土の大半を奪い取られていた。アメリカは求心力を失い、アジアは混迷を極めていた。
 太平洋を支配して資源を独占したい中国共産党はその核心的利益のために、ついに尖閣諸島を本格的に侵略することにした。
 人民解放軍空母機動艦隊が、尖閣諸島に向けて出撃する。

「殿、支那の軍船が侵略してきましたぞ。今こそ新兵器を使うべき時かと」秀吉が信長に報告する。
「うむ、不埒な支那の軍船を悉く海の藻屑とせい!」
「はは、仰せのままに。草薙の剣発射!」
 高度二○○○キロの人工衛星が、位置を補正してハッチを開き照準を合わせ、タングステン製の槍を射出した。最も熱に強い金属であるタングステン製の槍がマッハ三○に達するスピードで中国の空母に炸裂する。大気との摩擦熱で灼熱となった槍は容易く空母を貫通し、その衝撃波で周囲の艦隊を粉砕する。新兵器草薙の剣は、地球上どこにでも半径数メートルの誤差で狙い撃ちできるのだ。

 中国共産党はパニックに陥った。よもや万年弱腰の日本がこれほどの反撃をしてこようとは。
「日本のマネをしろ! 偉人再生技術を盗んでこい。織田信長に対抗するために曹操孟徳を復活させろ」
 根強く生き残っていた反日政党の残党や、買収された技術者によって日本の技術は盗まれて、ついに曹操が復活する「曹操、中国共産党の為に信長を倒して日本を占領するのだ!」
 曹操は直ちに状況を理解し、まずは豪傑の典韋と許チョを再生させた。
「倭人ごときを恐れるとは我ら漢民族も地に落ちたものだな。それにしても我が中華の歴史、腐敗に明け暮れているとは嘆かわしい。まあよい、信長とやらを倒してやろう。だがその前にやることがある」
 曹操が顎をしゃくると、傍らの典韋と許チョが躍り出て共産党幹部をなで切りにする。
「誰か……誰か曹操を取り押さえろ。人民解放軍はどうした?」
 いつの間にか再生されていた曹操の部下たちによって人民解放軍は完全に掌握されていた。圧倒的カリスマこそが英雄を英雄たらしめる。不正と怠惰を憎む曹操の姿勢に、若き軍人は熱狂した。曹操は偉人再生システムによって、自分の家臣は当然のこと、敵将であった関羽や諸葛亮、周瑜までも復活させた。曹操は大の武将コレクターであり、彼らを活かす事に長けているのだ。
 治世の能臣、乱世の奸雄といわれる曹操はまず国政を正した。血の粛清によって中国共産党は壊滅した。曹操の指導の下、恐るべき軍事大国が誕生する。
 中華思想、中国こそが世界の中心であるとする思想からすれば日本など辺境の小国にすぎない。小賢しく歯向ってくるのなら鎧袖一触で粉砕してやろうと軍議を開いた。
 曹操の従兄弟であり、魏国四天王の一人曹仁が吼える。
「辺境の倭国ごとき恐るるに足らん。鎧袖一触蹴散らしてくれん。殿、出陣の下知を!」他の豪傑たちも「おう!」と目を輝かせた。
 新兵器の開発を得意とする李典が自信満々で進言する。
「奴らの武器、草薙の剣を解析しましたぞ。天空より飛来する槍のようです。既に対策は進んでおります。重装甲の亀甲船なら防げると思います。諸葛孔明どのと開発した新兵器を披露する機会を下され」
 曹操の傍らの軍師荀ケが進言する。
「信長という男は確かに強いですが、独断専行に過ぎますし仁の心が欠けています。いずれ自からこけるでしょう。歴史を鑑みるに真に恐るべきは欧米であり、残虐非道にして欲深い白人どもでしょう。兵は詭道なり、まずは信長を尖兵として利用するのが上策かと。今、日本に攻め込めば世界から孤立します」
 軍師郭嘉が反論する。
「覇道を行くものはいかなる悪評も恐れてはなりません。信長を捻り潰して我が軍の威力を世界に示すのです。人に致して人に致されず、先手を打たねばなりません」
 曹操を窮地に追い込んだこともある謀臣賈クが進言する。
「日本には信長の事をよく思っていない勢力があるようです。明智光秀や徳川家康などは、密かにそういった勢力を匿っておるようですから彼らを利用して内部から崩しましょう。既に調略を進めております」
 曹操の家臣団は意気揚々と進言する。有能な家臣を集め、その力を存分に発揮させるのが曹操の真骨頂だ。曹操はふと海の方を眺めて呟く。
「海か……。俺は海というものを見たことがない。見物がてらその信長とやらに会いに行ってみようか。取るに足りない男だったらその場で蹴散らせばよかろう」

 曹操自から率いる百万の軍勢が日本に向けて出陣した。亀の甲羅のような巨大軍船が日本海に殺到する。いち早く察知した羽柴秀吉が迎撃する。
「草薙の剣発射!」
 天空より高速で飛来するタングステンの槍、灼熱の剛槍が唸りを上げて曹操の艦隊に殺到する。立ち上る水飛沫と湯気。しかし、そのほとんどが無傷。諸葛孔明と李典が開発したチタン装甲亀甲船は、上空からの攻撃に対して無敵なのだった。
 
 羽柴秀吉は慌てて信長に報告する。
「殿、支那の軍船は恐るべき力を持っておりますぞ。最早最終兵器しか対抗手段がござりません」
「で、あるか。よし、この信長自から出陣しようぞ。スサノオ部隊発進じゃ!」
 超巨大人型兵器スサノオ、それは暴走したバイオテクノロジーと密教の秘術によって作られた恐るべき究極兵器だ。口から発射する光子砲カムナビは、対象物を一瞬にして加熱気化させる力を持つ。
 甲冑に身を固めた巨大人型兵器の群れが、ざぶざぶと波をかき分けて日本海を進軍して曹操艦隊と対峙した。いよいよ決戦の時かと思われたとき、曹操艦隊から一艘の小舟が進み出てきた。なんと曹操自から乗船しているではないか。
「殿! 敵大将曹操から入電『信長殿、ちと二人きりで話をしないか』如何致しましょうか?」秀吉が震える声で信長に報告する。
「で、あるか。是非に及ばず、会ってやろう。用意せよ」信長は躊躇わずに即決し、小舟に乗って単身曹操に会いに行く。
 唯我独尊の覇王二人の会談、家臣たちがはらはらして見守る中、二人は笑顔で双方の陣営に戻ってきた。そしてそれぞれの家臣団に宣言する。
「兵を引けい。我らはこれより朋友じゃ! ともに世界を統治する」
 大歓声に包まれる信長曹操連合軍。

 この同盟を知ったEU各国では、それぞれの国でそれぞれの国の英雄が蘇生されていた。日中同盟軍に対抗できる人材の発掘に焦ったドイツでは、とんでもない英雄が復活してしまった。彼は瞬く間にヨーロッパを席捲、ロシアで復活したスターリンをも撃破、世界は来るべき未曾有の決戦に戦慄した。
ゆうすけ
2013年08月05日(月) 09時39分10秒 公開
■この作品の著作権はゆうすけさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 この作品を書く動機として、中二病作品を読んで私もこういうハジけた作品を書きたいと思ったのもありますし、私に書き続けたいと思わせてくれた作者様の存在もあります。名前を書いて感謝の意を表したいのですが、自分たちのせいでこんな無茶苦茶なものを書かれたと思われると切ないので自粛します。
 書き込めば書き込むほど読者を置き去りにしそうな展開、歴史上の人物を扱う難しさ、脳内のイメージを文章にして読者に伝える困難さ、毎度初陣の心もとなさです。

この作品の感想をお寄せください。
No.25  ゆうすけ  評価:0点  ■2014-01-14 17:53  ID:DAvaaUkXOeE
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青空様

返信が大変遅くなって申し訳ありませんでした。賞味期限切れっぽい我が作品に御批評ありがとうございます。
いい歳したおっさんが思っていることを、いかに作品に盛り込むか? 盛り込みつつも批判されないような方法はないか? いろいろと考えて書きました。
毎度思うのは、適当な所で攻めの姿勢を弱めると「物足りない」と言われることです。やるなら徹底的に攻めまくる熱意がないと、読者の心に波紋を作る作品はできないようです。

随分とこのサイトにも御無沙汰になってしまって寂しいです。忙しい日常に追いまくられて一日一日を乗り越えるのに精一杯。とほほ。今年の目標は、大河ドラマを観るです。
No.24  青空  評価:40点  ■2014-01-03 12:37  ID:wiRqsZaBBm2
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(==す、凄いですね。云いたいことが沢山あったけれど、マイナス面は最後の作者コメントに一括されていたので割愛させてもらいたいと思います。
 偏っているシュールさがあって、なかなか……作者の価値観である政治問題がダイレクトに迫ってきて、有無を言わせなかったです。

 フィクションなので良かったという感じですね。ツッコまれるのはそこらへんで賛否両論がでそうな書き方でした。
No.23  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-09-21 17:52  ID:ka2JhsoTEZ6
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D坂ノボル様
文句なしの満点……身に余る光栄です。私の作品はTCで読んだ作品からもたくさん影響を受けておりまして、D坂さんの作品からも私が面白いと感じる要素を頂いております。私が今作を書けたのはまさしくTCあってのことで、歴代管理人様、そして感想の応酬をしてくださった方々には感謝感激雨あられ。せめて少しでも賑やかにしていこうと、枯れ木も山の賑わい要員として頑張っていく所存。D坂さんもまた面白い作品を投稿してくださいね。
No.22  D坂ノボル  評価:50点  ■2013-09-19 22:10  ID:cPQ6sklUjQ.
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序盤の国政への痛快さから中盤の大戦争、さらなるカオスへと突き進む終盤と、パートごとの見せ場が確立していてすごい面白かったですー。
筒井康隆っぽいスラップスティックさですね。文句なしで満点あげたい。
No.21  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-09-11 18:33  ID:61veEDPjlCw
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お様
どもども〜。
十年後……知命を越えてしまいますよ〜お互い。頭ハゲらかして、胴回りメタボ完成して、それでも、なおそれでもこういったバカな話を真剣に書いていきたい気持ちはあります。応援有り難くいただきます。
確かに今作は、急ぎすぎですしダイジェスト版感がありますし、挿入したかったエピソードも、構成とバランスの都合でカットしてあります。マニアックすぎて誰も付いてこれないのではないか? この不安も大きく、マニアックな知識を駆使して興味がない人には興味を抱かせつつ、知っている者をうならせる、この目標への踏み込みが甘かったようにも思います。コツコツと書き続けていこうと思います。
No.20  お  評価:30点  ■2013-09-08 14:51  ID:wxwaeJFv2JA
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どもどもー。
ど、ど、ど、ドリフターズ!? 
とそんな感じで、おバカ感がめっちゃ楽しかったです。
短編なので勢いでだーと書かれた感じですが、長編としてじっくり戦略を練って書いてみるのも面白そうですよ、きっと楽しいですよ、楽しいに決まってます! ライフワークとして10年後完成を目指して!楽しみに待ってます。
No.19  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-19 18:21  ID:1SHiiT1PETY
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時雨ノ宮 蜉蝣丸様
感想ありがとうございます。楽しく読んでいただけて嬉しく思います。
指摘されはしないかと、内心ビクビクしていた要素がまったくスルーされていてほっとしております。これに味をしめて、よりハジけた話を考えていきたいと思います。
No.18  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:50点  ■2013-08-17 23:24  ID:WlfWMIqHymQ
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とても楽しく読ませていただきました。
題名に惹かれて「の、信長ァ!?」……(驚)
まさに第六天魔王!

ハジけたお話、面白かったです。
No.17  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-14 16:36  ID:1SHiiT1PETY
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陣家様
感想ありがとうございます。すっかり見抜かれておりますね。
信長による世直しを描きたい! その気持ちだけで書いた作品です。
どんな世直しネタを盛り込むか? これ書いたらやばいんじゃないか? 中途半端にしたら面白み半減だろうか? そんな事を半年考えて書いたものです。

凄い! 陣屋さんテイスト満載のアイディアですね。そのネタでハリウッド映画として映画館で観てみたいと、映像として観られたらどんなに痛快だろうかと思いますよ。ラスボスはやっぱりアメリカですか、確かに最も日本を蹴散らした仇敵ですからね、原爆に空襲、情報操作による原発推進とか。面白そうですが、かなり展開とか描写とか難しそうです。常日頃からニュースを見たりして勉強しなきゃ。
妄想とか脱線とか、とても嬉しいですよ。それだけ陣屋さんの心に波紋を起こせたわけですからね。
言い忘れておりましたが、陣屋さんの中二病作品も、今作を書く動機の一つでした。感謝です。
No.16  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-14 16:25  ID:1SHiiT1PETY
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白星奏夜様
歴史トーク! 大歓迎です。信長に対するイメージ、好きならば好きなほど各自持っているので、自分のイメージと違うと感じてしまうのはしょうがないかな、とも思っています。私も、ドラマや漫画に出てくる「武田勝頼」が戦バカの乱暴者だと非常にがっかりしますしね。新田次郎「武田信玄」「武田勝頼」を愛する私は、信長の野望だと彼らを使うんですよ。武田勝頼が戦にしか使えないのが悲しい。いつか長篠の戦いで、武田勝頼に織田徳川連合軍を木っ端微塵に粉砕させてみたい……訳のわからない夢を持っています。我がオヤジがうちの先祖だと主張する(嘘くさい)柴田勝家も好きです。豪快素朴な彼の人柄、前田利家の秀吉への寝返りすら容認してしまう人の良さ、あくまで信長のために忠節を尽くす律儀さ、好きです。池波正太郎「真田太平記」も好きなので、真田昌幸で何度も天下統一したものです。
一応、信長が彼の家臣団を、ただの駒として使っているだけのつもりだったんですが、確かに信長だったら時代すら問わずに日本史で活躍した偉人を、その能力だけ活用したような気がします。
中国歴代英雄軍団! 圧倒的な人材量ですよね。実はもうちょっと曹操配下を増やそうとしたんですが、収拾不能になりそうなので削ったのです。孫子、呉氏、太公望など兵法の大家とかも出したかったし。儒教嫌いの曹操だと、私が好きな老子や孔子は出せないし。「豊臣三国志」なる小説がありまして、秀吉対孔明対ナポレオンの戦い、ちょっと大味なんですが、検索するとありますよ。
No.15  陣家  評価:30点  ■2013-08-13 22:45  ID:0hloaAbaykQ
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遅ればせながら拝読しました。
これは……本当に趣味全開ですね。
とにかく信長に世直しさせてみたい、という願望オンリーで押し切る痛快さは堪能できました。

ただ、信長復活! というプロットに期待が膨らみすぎたせいか、ちょっと単調な感じもしてしまいました。
信長復活して、快刀乱麻な政策を打ち出して世直し、という基本はそれで良いのですが、ちょっと順風満帆すぎかなあと。
なんとなく恐怖政治で敵対意見を抹殺となると、どこぞの将軍様と同じに思えてしまいます。
そもそも話の結末が破滅へのカウントダウンであるならば、最初から驚天動地なカタルシスが起きてもいいような気もするのですが、とりあえず悪徳っぽい政治家が数人殺されるだけなので肩すかしっぽかったです。

軍事クーデターみたいなのが成功するところまではよいのですが(というか成功しないと話がすすまないのですが)そこからはもう少々はちゃめちゃでブラックなテイストが欲しいと思いました。

信長独裁政権誕生!
日米安保一方的破棄。
国際社会から孤立。
経済制裁により円大暴落。
毎度おなじみハイパーインフレ突入。
信長は眉ひとつ動かさず、国内消費税率五千%を発布。
一年後、インフレ率897垓%を記録。
二年後、国庫残高一万九千七百円。
三年後、国内餓死者が一千万人突破(ヒトラーのホロコーストでは犠牲者600万人だったので、もう一声ってことで)

てな感じで、殺すならこのくらいやるほうが信長らしいんじゃないかと。
そして多分この辺からが、超展開の出しどころだと思うのです。
とりあえず、刀狩り(金属類回収令)発令。元服制度復活、即徴兵かな。
まあ、一億総玉砕ですね。
そうなると日本人は強いですから。

でも最後はやはりアメリカと雌雄を決して欲しいと思いました。
序盤で一気に衰退したかに見えたアメリカはバイオ蘇生技術でエリア51の宇宙人、通称グレイタイプを蘇生させて地球外テクノロジーで反撃とか。
どこが偉人やねん、と。
しかも地球外テクノロジーは秀吉が使ってそうな気もしますしね。
やっぱり、アインシュタインを生き返らせて亜空間相対性理論を完成させて超兵器開発でしょうね。
広島、長崎に投下された超兵器はアインシュタインがいなければ存在しえなかったわけですから。
まあ、歴史は繰り返す、ってのは、落ちとしてはなんかありきたりですかね。

脱線しすぎました。すいません。
とにかくいろいろと妄想をかき立てられる刺激的な作品でした。
これからも楽しい作品お願いします。

早々不一

No.14  白星奏夜  評価:30点  ■2013-08-13 17:51  ID:z.8rLriEhkg
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こんにちは、白星です。まずは、楽しい作品を仕上げられたこと、心からお祝いを申し上げます。本当に良かったですね! お待ちしていました!

さてさて本題ですが……エンジン全開でしたねw 読んでいて楽しかったです。あちらこちらに小ネタがあって、一人でにやにやとしていました。秀吉の
兵器と、亀甲船、この細かい演出がもう。

信長の野望、を私も思い出しました。私は、史実通りに織田家プレイで、方面軍を再現してました。能力値的に、中国方面軍が異様に強いのですが。来年の大河ドラマは、官兵衛だとか。ちょっと期待です。

相変わらず、信長様は素敵だったのですが、やたらと過去の配下を蘇生させて重用するのが、ちょっと信長らしからぬと感じました。能力があれば重く用いる、古い血縁や慣習に左右されない、そういう信長のスタンスと違うような。
生意気言ってごめんなさい。

ともあれ、英雄の蘇生、とても楽しめました。想像が膨らみますしね! 個人的には、曹操対チンギスハーンとか、ナポレオン対ヒトラーとか、アレキサンダー対アーサー王とか見てみたかったりしましたw 
始皇帝、項羽、劉邦、武帝、光武帝、司馬一族、岳飛、鄭成功……名将、名君を全部蘇生されたら中国の層の厚さに戦慄します(笑)これ、勝てるんでしょうか。

何やら好き勝手にコメントしてしまいましたが、お許し下さい! そして、歴史トークができる作品をどんどん供給して下さい! また執筆や感想の時間が守られることを心から願いつつ、今回はここで失礼させて頂きます。でないと、いつまでも書いてしまいそうなのでw ではでは、またの機会に〜。 
No.13  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-12 16:16  ID:ka2JhsoTEZ6
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zooey様
お久しぶりです。歴史ファン以外の方にも楽しんでいただけたようで、嬉しく思います。
各武将に個性ですね。やりすぎると歴史ファン以外を置いていってしまいそうなので、少し自粛したのが裏目に出たようです。それぞれの持ち味を生かした配置をするべきですね。加減の難しさを感じます。信長のエピソードもたくさん挿入したかったけどしなかったものもあるんですよ「工事現場を視察する信長、通行人の女性をからかう作業員を問答無用で惨殺」「活躍した者には誰であろうとすぐに褒美をやる信長、オリンピックで活躍した走者に草鞋を贈呈」「格闘大会を行い、優勝者は側近として取り立てる」「敵対した団体の信者をその本部に追い込んで焼き討ち、皆殺し」信長がいかにぶっとんだ存在かを示すエピソードはたくさんありますからね。
信長の配下武将にも強烈なのが揃っておりまして、やりだすと調子に乗って暴走しそうです。瓶割柴田とか、関所殺しの森長可とか。
曹操配下武将は、セリフに特徴を出したつもりでしたがまったく足りませんね。正統派軍師「荀ケ」 攻撃的軍師「郭嘉」 謀略軍師「賈ク」 
やはり最後は最後まで描ききらないと尻切れトンボ感が否めないですね。ヨーロッパ連合との決戦、勉強して書いてみたいものです。
No.12  zooey  評価:30点  ■2013-08-11 10:10  ID:L6TukelU0BA
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お久しぶりです。読ませていただきました。
面白かったです。
私はあまり歴史に詳しい方ではないのですが、
出てくるキャラクターや言葉に、おおっと思わされることが多く、パロディ的に楽しむことができました。
軽快な語り口も作品にあっていて、いい意味でのジェットコースター的おもしろさがありました。

少し思ったのは、各武将に歴史的背景を思わせる個性がもうちょっとほしいかな、ということです。
私の知識が乏しいのもあるのかもしれませんが、
誰も似たような印象になってしまっている気がするんですよね。
スピーディな展開のなかに、ああ、こいつっぽいわ、みたいな瞬間がいくつもあるとさらに面白かったかな、と思いました。
また他の方も仰っていますが、ラスト、もう一捻り欲しいな、とも思ったのと、
もう少し文章であおっても良いのかなと感じました。
少しするっとしてしまってあるというか…。

スヒーディな展開と語り口、そのなかで次から次へ登場する歴史上の人物が楽しい作品でした。
あとほんのすこし、武将の個性とか捻りのある展開で、スピーディな中に知的好奇心を擽るとっかかりがあると私は好きかなと思いました。
こういった作品はあまり読まないので、検討違いでしたらごめんなさい。

ありがとうございました。
No.11  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-10 18:10  ID:ka2JhsoTEZ6
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坂倉圭一さん
各自好き勝手なプレイスタイルがありますよね。家臣団を教育しまくって最強軍団が完成した頃には全員高齢で、毎年1月に老衰で死にまくったのもいい思い出です。後期のシリーズでは、毎年1月にランダムで娘武将が出るのをセーブ&ロードを繰り返して毎年娘を武将にしたりとか。
さてさて選出された五人、今川義元以外はとても好きな武将です。私だったら斎藤道三にするかも。五人揃えば絶対喧嘩しそうですね。そんな妄想からもお話のアイディアが出るかもしれませんね。
面白くなって脱線しまくり!
No.10  坂倉圭一  評価:0点  ■2013-08-12 16:26  ID:md7rtEPfapg
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こんにちは。

話が逸れますが、僕の信長の野望の楽しみ方はわりとマニアックです。(笑
まず5人プレイを選びます。
上杉謙信、北条氏康、今川義元、武田信玄、織田信長の5人を選びます。
そして脅迫で束ね、「信濃」にこの5人で引きこもります。
家来はみんな逃がし、5人だけの楽園を築きます。

この5人が一国にいる、ということに惚れ惚れしながら、田んぼを耕して楽しみます。
ここだけの話でした。(笑
No.9  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-10 16:42  ID:1SHiiT1PETY
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坂倉圭一様
嬉しいお言葉です。信長の野望は私もはまっておりましたよ。リアルタイムで、全国版からです。群雄伝が出た時は興奮したものですし、風雲録も随分とやりこみました。最新のは私のPCではまったく動かないようでがっかり、体験版をインストールしたらクラッシュしかけましたし。今は時折ネットで無料でダウンロードできる「戦国史」を仕事の合間にやったりしています。
似たような趣味の人がいると嬉しくなって脱線してしまい、我ながら恥ずかしいです。

政治ネタは、書きためるのに結構時間をかけました。批判されるのではないか? と怖い気持ちもあったのですが、意外とすんなりと受け入れられて、さらに攻めるべきだっただろうかと思っています。
No.8  坂倉圭一  評価:30点  ■2013-08-10 14:30  ID:md7rtEPfapg
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読ませていただきました。

スーツ姿の信長、面白かったです。
政治に関する悪口もいっぱいあり楽しめました。

ゲームですが、信長の野望を久しぶりにやりたくなりました。
面白いご作品ありがとうございました。
No.7  ゆうすけ  評価:0点  ■2013-08-09 18:37  ID:1SHiiT1PETY
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gokui様
おお! 三国志ファンがいた! 戦国時代についても詳しそうですね。ファンの方って、私もそうなんですが、各武将に自分なりのイメージがあるんですよね。そのイメージに合わないと違和感を感じてしまいます。こんなのは俺の信長(曹操)じゃな〜いって感じで。私もテレビドラマでやる武田信玄とかでは毎度「こんなのは俺の信玄じゃな〜い」って文句言ったりウンチクたれたり。
歴史上の人物を扱う困難さ、知らない人にはちんぷんかんぷん、好きな人には違和感。書いて楽しく、読んでうんざり。だから「武将がわけわかんなかった」と思われるのをいかに軽減しつつ、分かる人には違和感を抱かせないように書かないといけないわけで、そんな事を半年考えておりました。
面白いアイディア有り難く頂戴いたします。信長ややっぱりかぶいた格好の方が似合いそうですね。若い頃の暴れん坊スタイルで国会に乗り込んだ方インパクトありそうです。曹操陣営との駆け引き、考えましたよ。賈ク対黒田官兵衛謀略合戦とか、暴走しそうなので切り上げちゃいましたけど。脳内にある武将イメージがどんどん膨らみますし。ヨーロッパの禁断の同盟! 恐ろしい軍団ができそうですね。参考にさせていただきます。有難うございました。
No.6  gokui  評価:40点  ■2013-08-08 23:08  ID:SczqTa1aH02
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読ませて頂きました。
痛快でユーモラスで、とても楽しませて頂きました。危ないネタも、ここまでやっちゃえば安全です。偉人再生技術って、自分の国の偉人しか蘇生出来ないんですか? 私は文字化けしても誰だか分かるぐらいの三国志ファンなのですけど……
内容に関しては特に言うことないので、キャラに対する私の要望でも書きましょう。信長はもっとヤンキーっぽく、特攻服で国会に乗り込むぐらいで。信長も曹操も、天子をも恐れぬ野心家だから、同盟はちょっと意外。同盟の裏で双方の陰謀があれば良かったかな。これもあり得ないけど、信長と曹操が同盟を組むなら、ヒ*ラーはスターリンと同盟組んで対抗すべし。
以上、個人的な要望でした。
それでは、また楽しい作品を期待しています。頑張って下さいね。
No.5  ゆうすけ  評価:--点  ■2013-08-07 19:43  ID:1SHiiT1PETY
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かたぎり様
お久しぶりです。文章上とはいえ、再会できてとても嬉しく思います。すっかりご無沙汰しておりましたけど、このサイトを盛り上げていきたいと思いますよ。
声を出して笑っていただけた……半年かけて積み上げた想いが報われます。
危険なネタですよね。正直言ってやりすぎたかなとも思っておりますが、以前このサイトで踏み込みが甘い私の作品に対して「やるなら徹底的にやれ」「恐れないで踏み込め」「さらにひとひねり欲しい」などとの批評を貰っておりましたので、それらの意見に背中を押してもらい、攻めてみました。
私の『痛みを知れ!』における、臓器の性格書き分け、これはかたぎりさんのご意見を参考にして書いたものですし、毎度ありがたく頂戴しております。
分別盛りの歳になっても、攻めの姿勢で書いていきたいものです。

私のギャグのパターンとしては、今作は力技かも。大量の情報量で一気呵成に責め立てる感じですね。
「ポリシー自縄自爆」パターンも好きです。俺はこうなんだ! というポリシーに縛られて苦しむ姿って第三者から見ると笑えちゃいます。これは自分を客観的に見たときに思いついたものですし。



ありゃりゃ、曹操家臣団の名前の表示が変になっちゃって残念。カタカナに変更。
No.4  かたぎり  評価:40点  ■2013-08-07 23:53  ID:n6zPrmhGsPg
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こんにちは。そしてお久しぶりです。感想を送らせていただきます。

にやにやとしながら読み進め、何箇所かは声を出して笑いました。
冒頭で簡単な説明があったのち、「で、あるか」から始めているところが個人的にセンスをひしひし感じるところ。
現代に蘇った信長が政治的な問題をバッサバッサと斬りまくるさまは、非常に痛快でした。風刺というよりは、フィクションという方法を借りた政治批判とも読め、どこまで踏み込むのだろうと、ある意味ひやひやもしましたw。
個人的にツボだったのは、

>日教組は悉く打ち首じゃ。
>この信長に歯向かえば、比叡山や本願寺の如く悉く焼き討ちにするぞ。

といったあたり。
ともすれば危険思想と言われそうなところを、織田信長が言っているという体にすることで妙な説得力を与え、かつ笑いに変える技はお見事。
豊富な知識が背景としてあるからこそ、こういった高度なおふざけ(変な表現ですが)が成り立つのでしょうね。後半、草薙の剣のくだりなどは、超展開にも増して超展開なのに、それもありだと思えてしまうのは、作者の知識や力量が下地にあってこそだと思います。

落ちは、話の流れから考えると十分決まっているのですが、もし贅沢を言えるならば、もう一ひねりあるとなお良いと思いました。もっとも私に提示できるわけではないので、心苦しいのですけれど。

小説という表現方法は、笑いに向いていないと私は思っています。キャラ立てした上での軽快な掛け合いや、ユーモア、ウィットといったものには親和性があるけれど、声を出して笑わせることに特化したものを書くのは本当に難しい。一箇所寒いところがあると、以降は延々冷めた目で見られるおそれもあって、それを避けるために、笑いのなかに、ちょっとした深みだったり、社会風刺を盛り込んだりするのが普通のやり方だと思います。この作品もそういう意味では、笑いだけの作品ではない。
しかし、これもまた出過ぎた要望かもしれませんが、ゆうすけさんならば、そういった笑いのための笑いを描いてくださるかもしれないと、ひそかに思ってしまいます。私自身もまた挑戦してみたいです。滑るのは怖いですがw。

ということで、とりとめのないことを多く書いてしまいましたが、私からは以上です。これからも面白い作品を書いていってください。
No.3  ゆうすけ  評価:--点  ■2013-08-06 18:23  ID:1SHiiT1PETY
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楠山歳幸様
感想の先鋒ありがとうございます。貴殿こそ私に創作意欲を充填してくださった作者の一人です。
題名の「第六天魔王」とは信長の別名でして、知っている人しか面白くないのですが、知らなくとも恐ろしさは伝わるであろうと思ってつけてみました。
アメリカには思い入れのある偉人がいなかったので無視しちゃっています。当然今作の状況になったら武力介入はあると思うので、勝手に衰退している設定にしたのです。
曹操家臣団は、マニアックさを増加させてしまうのを防ぐために登場させない予定でっしたが、つい調子に乗ってやってしまいました。ってあれ? 許褚が表示されていない?
最後はやはり名前を伏せたほうが怖さが増すと思いますし、政治家がその名を語れば失脚するほどの名ですから。

えんがわ様
感想ありがとうございます。笑っていただけた、ギャグを書くものとして最高の評価だと嬉しく思います。何度もすべっておりますし、家族内では「あんたのギャグは分かりにくい、回りくどい、めんどくさい」などと言われ放題、女房に至っては……悲しくなってきたのでこれ以上はちょっと。
もっと早く書き上げたかったのですが、私の力ではこの程度のものでも半年かかっているんですよ。このSFホラミス板に投稿するのも随分久しぶりですしね。以前投稿したものも随分と後ろに行ってしまったようです。
歴史上の人物を扱うのは非常に難しいと痛感しました。私の脳内にある「信長」や「曹操」を制御できなくなりそうになったのです。好きすぎるジャンルは暴走する……故に今まで彼らを敬遠していたのです。
No.2  えんがわ  評価:30点  ■2013-08-06 02:39  ID:1rXVLSXzIUI
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痛快! 一通り笑えて、何だかスッキリしました。
何だろう、民主政っていうかそういう現状の歪な部分を斬りながら、どんどん事態を発展させ、オチで作品の設定全体を斬る。
日本史、東洋史をあまり知らない自分でも信長っぽさとか伝わってきたし、正直中国は人名の時点でワケワカランかったのですが、勢いで読んでしまいました。
そして西洋史をかじった身としては、オチに戦慄しました。
ヨーロッパでは極右、愛国主義の台頭が目立ってきていて、ちょっと他人事じゃないぞって感じがするオチでした。
でも、やっぱり原始本能の部分では笑ってしまいましたー。
真面目っぽいかなと思い始めたところで出てきた、愛刀「へし切長谷部」がいい味出してました。


自分も国民投票するなら、「なんだ、このバカヤロー」って人に一票入れると思います。
歴史上の人とかだったら、坂本龍馬とか野口英世とか、うう安易。でも、色々、妄想が広がってきます。

ちょっとこの作品で惜しいと思ったのは、投下タイミングで、あともう少し早い時期に触れていたかったってのがあります。
例えば「アラブの春」からの展開で革命の限界が見えたり、失言で自滅する前の「維新の会」のカリスマリーダーとかが舌好調だったり、
原発がもっと危機的だったり、民主党が与党なのに支持率を獲得できず政治不信が色濃かったり。
そういう時期に読めれば、責めて参院選前に読めてれば、とてもタイムリーだっただろうなって思います。

でも、信長さんが原発を廃止するって主張してくれたのは、たとえ仮想現実内でも胸がすく思いでした。
多分、その時点で自分は信長信者になってたでしょう。そして破滅へと。ああ……
No.1  楠山歳幸  評価:30点  ■2013-08-05 21:53  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。
 初めに題名で笑わせていただきました。
 ありえるなあ、というおもしろさと突き抜けたテンポに一気に読んでしまいました。少し知的好奇心をくすぐられたため少し理想も入ってるんじゃないかかなあ、まずアメリカが侵攻するんじゃないかなあ、と思いましたがこれはわたしの読み方が間違っています。
 歴史上の人物は、中国編ではなじみの無い名前ばかりでしたがこういう人だったんだな、と妙に納得?してしまいました。
 最後もハジけた内容にふさわしいオチと思いました。
 失礼しました。
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