病棟トワイライト |
病棟307号室。 そこに一人の女性と一人の小さな女の子が、ベッドの上で寄り添い合っていました。女性はリクライニング式のベッドを背もたれにして身を起こし、女の子はそんな女性に頭を預けてすやすやと寝息を立てていました。 女性の体は細く痩せていて、鼻や腕からチューブがベッド脇へと伸びていました。お腹だけが対照的に大きく膨らんでいました。四角い機械が音も無く何かを刻み続け、しかしそれは決して力強いものではありませんでした。 女性はそっと、女の子の頭を撫でました。それから女の子を撫でたのとは反対の手で、今度は自分のお腹を撫でました。 臨月を迎えたばかりのお腹を撫でました。 307号室のずいぶん向こう、廊下をずっと行った先。 病棟275号室。 そこに一人の女性と一人の男性が、ベッドの上で寄り添い合っていました。女性はリクライニング式のベッドを頼ること無く身を起こし、男性はそんな女性の手に自分の手を重ねて呆然としていました。女性の体はふっくらとしていて、特に目立った医療機器も周辺に無く、実際普通に立って歩くこともできる状態でした。 二人の前には一人の医師と看護師がいて、何か言いたげな憂いに満ちた瞳を向けていました。 女性はそっと、自分のお腹を撫でました。それから急に顔を歪めて、次の瞬間大声を上げて泣き出しました。世界の終わりを告げられたかのような悲しげな声が、病棟全体に響き渡ったのでした。男性は黙って、女性の手を握っていました。女性はお腹に手を当てたまま、延々泣き続けました。 生まれてくるはずだった我が子を呼び戻そうと、延々泣き続けました。 窓硝子から透ける空は、その澄んだ青に淡い桃色を溶かして、細く走る雲を染めていました。水彩のように薄く世界を満たして、ゆっくりと、しかし着実に、世界を闇へ沈めようとしていました。 遠くから聞こえた泣き声に、女性はびくっとして女の子を撫でる手を止めました。 病棟307号室。 妊婦の女性は少しだけ悲しそうな顔をして、すぐにまた女の子を撫で始め、 「あれは、明日の貴女かもしれない」 突然、自分の思考に割り込んできた知らない声に、手を止めました。 「……え?」 「明日でなくとも、明後日か、明々後日か、はたまた一週間後か」 ――電気の点いていない病室の窓辺に、いつ入ってきたのか、見慣れない一人の青年が立っていたのでした。黄昏を迎えようとする空を背にして、端正な顔に無機質な微笑みを浮かべています。逆光の中のそれはどこか憂いを秘めており、あまりにも不気味に見えました。 驚いてナースコールに手を伸ばそうとする女性に青年は、 「貴女は、この運命を呪うかい?」 ――女性は一瞬固まって、少し考えて、努めて冷静に答えました。 「……ええ。……呪うわ」 「何故?」 「……何故って……」 自分のお腹を撫でて、 「……この子には、何の罪も無いもの……」 蚊の鳴くような声で、呟きました。 女性には夫と娘が一人います。 その一人目の時は母子ともに健康体で、何の問題も無く産めました。夫と二人、心底喜んだのでした。 しかし二人目を妊娠して半年ほど経った頃に、母体の方に異常が見付かりました。担当の医師は早急に手術、もしくは薬での治療を薦めましたが、それはどちらもお腹の子を諦めなければできないことでした。 その上、例え出産まで漕ぎ着けたとしても、母子ともに生き残れる確率は通常の半分程度であることも告げられ、最悪どちらを優先するのか、決めておくよう言われたのでした。 しかし女性は臨月になった現在も、どちらにするのか決めかねていました。 ……夫は母体を優先しようとしている。 まだ小さい娘には、お前が必要だ、お腹の子も大事だけれど、お前の方が俺にとっては大切なんだ。 医師も夫に賛成のようだった。 実際そうだろう。 けれどそんな理由で、お腹の子の未来を奪ってしまってもいいのだろうか……。 女性の気持ちとは裏腹に、流れは母体優先になっているようでした。 女性はそのことに、大きな罪悪感と、母としての劣等感を抱かずにはいられないのでした。 「……私が病気になったせいで……私が悪いのに、どうしてこの子の未来を潰せるの……?」 「まだ、生まれてすらいなくて……名前も、……生まれてから、みんなで決めようね、って……言って……なのに……あんなに簡単に……」 うつむいて、 「……あんまりだわ……」 青年が問います。 「だから『運命を呪う』?」 「……そうね、呪わずにはいられないの」 「本当に貴女が呪いたいのは、運命ではなく貴女自身なのではありませんか?」 ――唐突な質問でしたが、女性は自分でも驚くほどわかりやすく動揺してしまいました。 それは青年の言葉が、まったくもって図星であったことを意味していました。 「……どうして……?」 やっとの思いで訊くと、 「今の貴女の顔を見れば、誰でもわかりますよ」 「……」 女性は、今度は自虐的な笑みを浮かべ、相変わらず眠り続ける女の子を撫でました。 「……笑っちゃうわ」 「我が子のことを最優先で想っているはずなのに、我が子を犠牲にしないでくれと自信を持って言えないでいる自分に、ですか」 青年の遠慮容赦ない言い方。 しかし女性は、鈍く笑ったままでした。 「……最低の母親だと思わない?」 「母親である貴女がこれを最低と形容するのなら、最低なのでしょうね」 「はっきり言ってもいいのよ」 「あいにく僕は性別上男で、母親の気持ちなどわかりませんから、分析はできますが生意気に『母親』について批評できる権利は持っていません」 「……世の中には専門家でも何でもないのに、自分を正論と信じて『母親』について語り、批評する男もいるのに?」 「僕はそういった輩と一緒くたにされたくないので」 「……面白いことを、言うのね……」 青年の言葉に失笑しながら、女性はいつしか顔を曇らせていました。 ――彼の言うことは、皮肉にも正しい。 少なくとも私が今まで聞いてきた、どの男の台詞よりも。 夫だって、こんなことは言わなかった。 否、気付いてくれなかったのだ。 『我が子のことを最優先で想っているはずなのに、我が子を犠牲にしないでくれと自信を持って言えないでいる』、 私に。 知らず知らず、声は零れていました。 「……こんなんじゃ、この子を産むなんて、できないわね……例え産めても、母親として抱くなんて、無理だわ」 窓硝子の向こうは、暮れる日に色濃く染まっていました。 橙と、桃色と、まだほんのわずかに残る水色と、暗翳から世界を侵す紫が、淡く、深く、夜の帳を降ろそうとして、さながら夢幻というものの色を表しているかのようでした。 「『生まれたばかりの子供は、神様にもっとも近い』」 不意に青年が言いました。 「この続きが、僕はどうしても曖昧なままです。覚えている限りでは、『何故ならすべての行いが』望まれ、許され、みたいなフレーズが続いていた気がするんですが」 「……ええ、そうね」 女性の力ない相槌。 「一方で、こういうのも聞いたことがあります」 黄昏の映る窓に指を這わせ、 「――『生まれる前の子供は、人間ではない』」 呟きました。 「生まれる前の子供は、人間ではなくて、生まれたばかりの子供は、神様にもっとも近い。素直にこれを解釈しますと、『子供は、生まれる前は神様の一部で、生まれた途端神様にもっとも近い人間になる』となります」 「それがどうかしたの?」 「ならば何故、神様は自分の一部であった『子供』を、わざわざ自分よりも劣った存在の人間の『子供』として、母胎に宿し、人間として生きていかせるのでしょう?」 青年の問いかけに、女性はのろのろと顔を上げました。 「……。皮肉、かしら」 「一理あります。答えはさまざまですが、僕はこう解釈しました」 「神様は、『子供』に『自分には無いもの』を与えようとしたのではないか、と」 「自分には無いもの……?」 「何だと思いますか?」 女性が首を横に振ると、青年は静かに言いました。 「人間にあって、神様に無いもの。 それは『可能性』です」 「可能、性……?」 「ええ。……神様は世界のすべてを、自分の都合で動かすことができますから、そもそも可能性なんてお持ちではないんです。理はすべて自分でお決めになられますから、もちろん自分の理も。 一方で人間は、神様の気の赴くままに存在している。思い通りにいかないことがあるのは、神様がそれをお許しになっていないから。そこで生じるのは『選択肢』です。 選択肢及び選択は、『可能性』の眷属です。 選択肢が生じるのは、事が思い通りにいかない時だけ。 つまり神様は、『可能性』の無い自分の一部である『子供』に可能性を学ばせるため母胎に宿し、可能性溢れる人生を送らせ、再び自分のもとへと還らせているのではないかと、僕は思っているんです」 「貴女が今恐れているのは、我が子の可能性を奪ってしまう可能性があるということ。それは逆に、我が子の可能性を奪わない可能性もまた、あるということ」 女性が青年を見ました。両目は見開かれ、希望のような疑問のような色が混じり合っていました。 「しかしながら、この二つの可能性は、貴女がそれ以前の選択肢に踏み切らなければ生じません」 「……私に選択肢なんて……無……」 「いいえ、あります。貴女も『子供』の一人ですから、それこそ貴女が今日まで迷い続けた、大きな選択肢が」 「現状はどう考えても貴女の思い通りではない。そこで生じた選択肢…… 『母体を優先するか』、『子供を優先するか』 ――選んでください。可能性は、その先です」 視線。交差。夕闇。脆弱。 暫時、女性は呆然としていました。 ――やがて、 「……私は……」 窓の向こうの景色も、手前の部屋も、もうすっかり暗くなっていました。濃い紫と薄い黒が影とともに伸び、名残惜しげな光を空の果てへと追いやりながら、世界を長い長い夜へ沈めようとしていました。 数週間後のとある夕方。 病棟307号室。 「ねぇ、ママ」 「うん……?」 「……赤ちゃん、可愛い」 「……そうね」 姉になった女の子は、母親に抱かれる小さな妹の額を、指先でそっと撫で、言いました。 「ママ」 「ん……?」 「ママって、凄いんだね」 『これでいいのよね……?』 『母親の貴女がそう言うのなら』 『また同じ言い方。……他には無いの?』 『母親というのは、世界に新たな「可能性」を産み落とした人、「可能性」を育てる人のことです。「母親」は無条件に世界で一番偉いと、僕は思っています』 『……あなたは、実は死神様なのかしら?』 『何故ですか?』 『……あなたを最初見た時、私達を迎えに来たんだって、私思ったもの』 『だとしたら、僕は貴女に可能性の話などしていませんよ』 『……それもそうね』 ――女性はわずかに返事を滞らせて、ふっと笑いました。 「……ママだけじゃないのよ、……『ママ』になる人はみんな、凄い人なのよ……」 「わたし、ママみたいなママになりたい!」 屈託の無い笑顔。 女性は姉妹を抱き寄せると、優しい声で、囁きました。 この子達が、私の「可能性」。 もう迷わない。 ……私を母親に選んでくれて、私なんかの娘に生まれてきてくれて、……ありがとう。 「……愛してる」 窓硝子の向こうで、世界は夜を迎えようとしていました。 (END) |
時雨ノ宮 蜉蝣丸
2013年08月28日(水) 00時12分05秒 公開 ■この作品の著作権は時雨ノ宮 蜉蝣丸さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.6 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:--点 ■2013-09-19 17:05 ID:BRJp3f6m15E | |||||
白星奏夜 様 こんにちは。いろいろ思い出しながら読んでいただけて、とても嬉しく思います。 青年の立ち位置は、これは対である前作の時も問われたのですが、基本読者さんの想像にお任せしています。が、死神と思われる方が多いので、俺もそれに近い感覚で位置付けしています。……無責任ですみません。 また、「夕闇の無慈悲さ」についてですが、俺の中では「どんな結末であったとしても、夜は必ず訪れる」というふうになっています。ですが、確かにそうするのであれば、白星さんの仰るような描写があった方が、よかったのかもしれません。 参考にさせていただきます。 ありがとうございました。またどこかで会えることを祈って。 |
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No.5 白星奏夜 評価:30点 ■2013-09-19 00:57 ID:FaS9bFR4fFM | |||||
こんにちは、白星です。 出産は、人の命というものを考えさせる数少ない機会の一つだなあと感じました。私事ですが、二歳下の妹が母のお腹にいた時、私は酷い喘息で入院していました。同じ総合病院にいたので、母が時折、私の様子を見に来てくれたのですが、あの時の慈みに満ちた顔を今でも忘れることができません。 母親にとって子供というものは、本当にかけがえのない存在なのだなあ、と今作を読みながら思い返しました。 明示されていたなら申し訳ないのですが、青年の立ち位置が私にはよく掴めませんでした。死神なら死神でも雰囲気があったように思ったのですが……。あれ自体が、可能性ということ……なのでしょうか。 夕闇の無慈悲さも、ちょっと分かり難いように思いました。対とするなら、最後に夕暮れの中、二組の家族が擦れ違うなどの描写があった方が、無慈悲さが伝わるように思います。 と、余計な一言ですよね。ごめんなさい。それと、拙作への感想、ありがとうございました。また、お互いにお会いできる機会があることを願いつつ、失礼させて頂きます。ではでは〜。 |
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No.4 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:0点 ■2013-09-17 17:58 ID:hwImAIlqQYQ | |||||
ゆうすけ 様 前作に引き続き読んでいただけたことに心から感謝します。 対ということを意識した結果、前回同様、命題の重さに反してツメの甘い作品になってしまい、何だか申し訳ない気分です。 あとあと振り返れば、もう少し感情的なシーンがあった方が、引き立つものもあったかもしれないです。実際執筆中に母親をどこかで感情的にさせようかと思いましたが、思案しているうちにカットすることになってしまいました。これが駄目だったんでしょうね……。何にせよ経験不足というか、若造なんだなーと書きながら感じました。 病気の種類に関しては、現在勉強中です。深い世界です、溺れそうです……。 人生経験豊富な貴重コメントありがとうございます。 精進いたします。 |
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No.3 ゆうすけ 評価:30点 ■2013-09-17 12:08 ID:1SHiiT1PETY | |||||
拝読させていただきました。 母体と子供、どっちを優先させるか? 重い命題ですね。 今作では子供を優先し、尚且つ母体も大丈夫でハッピーエンドなわけですが、ここに至る葛藤が今作の核ですね。いかに悩み苦しみ、ここに至るか? さてさて、私も男ですが、一応三回立会出産しておりまして、生まれる瞬間を正面から(助産師さんにどけと言われた)見たものとして、そこに至る感覚は多少は分かる……まあ母親の足元にもおよびませんが……気もするようなしないような。妊娠が分かったときの驚き、エコーで心臓が動いているのを確認した時の感動は忘れられません、見えなくとも、今ここに己の分身がいるんだという感覚。そして検診ごとの一喜一憂喜怒哀楽、些細なことで不安になったりとか、私も出産をテーマに書いたことがありまして、自分の経験に、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」で読んだママたちの体験談を加味したものです。つまりなにが言いたいかといいますと、母親に存在感といいますか、個性がないんですよね。生きた一人の女性として、もっと深く書き込んで感情移入できるといいと思いました。このサイトは、私のような「不惑」を越えたおっさんもおりましてね、つい偉そうに語ってしまって申し訳ない。 あと病気マニアとして言わせてもらうと、おそらく母親の病気は子宮ガンあたりかと。ここの設定も、書かなくてもきっちり決めておくといいと思いますよ。 ではまた頑張ってくださいね。 |
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No.2 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:0点 ■2013-09-08 12:50 ID:W56rFULO0XY | |||||
お 様 ありがとうございます。お久しぶりです。 そうですね……「くだされば」……自分もこれでいいのかと思いました……。自然になるよう勉強します。その辺は生温かく見守ってやってください……。 俺も母親の気持ちというものは、漠然としかわからない人種なので、今作品は以前何かの拍子にお袋が零していた『母親の気持ち』から、いろいろ考えたり訊いたりして書き上げました。なので、あまり自信を持って「これだ!」とは言えませんね……。 ハッピーエンドなのは、お袋の話が『ハッピーエンド』だったからで、また、対の前作がアンハッピーエンドだったのもあります。 275号室は……対、という意味合いで。 長々申し訳ありません。コメント、嬉しかったです。 ありがとうございました。 |
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No.1 お 評価:30点 ■2013-09-08 00:56 ID:wxwaeJFv2JA | |||||
いつぞやはどうも。 よませていただきました。 ふむ。夕闇の無慈悲さはあまり伝わりませんでしたが、だって、いちおう、ハッピーエンドだし。ていうか、「伝わってくだされば」という日本語はちょっとどうだだろう、あまり聞き慣れない気がしますが。 さておき。 難しい命題ですね。僕に母親の経験はなく、そもそも女性だったことも一度も無いので、何とも分からないのですが、女性心理としては、そういうものなのかも知れないなぁと、漠然と思ってみたり。ただ、周囲からすると、一人元気に育てている中で、二人目となれば、リスクを冒すことはないんじゃないかと思うのもまた当然のようにも思われます。女性としてはお腹の中の赤ちゃんとの繋がりをどうしても一際強く感じるのでしょうが、実際には旦那や既に生まれた子供、他周囲の人々との関係もそう簡単にうっちゃらかしていいというわけにもいかないわけで、特に、すでに生まれ育ちつつある子供に対しては親としての責任もあるわけですからね。まぁ、こんなものは理屈だけで割り切れるものでもないのでしょうけどね。 結局、喩えどちらを選んだにしても、その結果をどう捕らえ向き合い、その後、どう生きるかが問題なのでしょう。 まぁ、今作では一番幸運な結果になったようですが。 さて。対比として出て来たはずの275号室、結局、あまり対比として機能してませんね。細かいことですが、同じ回の部屋で頭の桁の数字が揃わない事ってあるのかな。まぁ、なくはないのかなぁ、不自然な感じはするけど。 あと、語りが単調なので、このくらいの長さなら良いですが、もっと長い作品だと途中で飽きてきそうな感じを受けました。 てなことで。 |
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