一秒 |
今日はついにやってきた後期期末テストの返却日だ。 学校に着くとみんなざわついている。 「どうよ。今回のテスト。」と前の奴が単語帳をとじ聞いてきた。 「ん〜分からん。」 と答えると満面の笑みで単語帳を再び眺めている。 きっと彼は手ごたえがあるのだろう。 チャイムが鳴り先生が入ってきた。 「え〜ではテストを返します。テストの解説はプリン見てね。」 はぁ、せっかくの休憩時間がなくなる。 「出席番号で先生が呼ぶので取りに来てください。 今日は、3月17日なので20番からで、20番、21番、22番、23番・・・・・・・・ テストの内容は・・・・・まずまずだった。 帰宅途中、妙にお腹が痛くなった。 金沢城の中でトイレをして帰ろうと考えた。 トイレを済ませふと前を見るとトンネルがある。 そう。金沢城には、不思議なトンネルがあるのだ。 昔、陸軍の要塞として作られたと言われており 今は周りが木で囲まれており何か不気味な空気をトンネル内から流していた。 少しまわりの木の葉をかき分けて中に入ろうとした。 そのとき前から観光客らしきひとがぞろぞろと列をなして歩いてきた。 こんな所に観光する対象となる物があるのかと思い手をとめその場を離れることにした。 今日は冒険できないだろうと思い家に帰ることにした。 翌日、学校の帰りに寄ってみることにした。 今日は観光客や清掃員が見えなく妙にしずかだった。 が、しかしこの奇妙さが妙にわくわく感を強めた。 最近、何か心躍るようなことをしたいと思っていたのでちょうどいい冒険だ。 このわくわく感は昔万引きをした時のような感覚だ。 早速、持ってきた枝切りばさみで木の枝を切りトンネル内に入る通路を作りこのトンネル内に侵入を試みた。 ゆっくりゆっくりと入るつもりだったのにいきなり後ろで大きな声がした。 「こっちに来い。そこは立ち入り禁止だぞ。」 振り返ることはできなかった。 僕は大きく足を踏み出した。 トンネル内は冷気が漂っていてた。 後ろから誰かが追ってきた。 しつこい野郎だと心の中で考える暇もなく 頭のなかに「逃げろ」の文字が大きく浮かんだ。 気づいた時には僕はもうこのトンネルの中をタッタッタと走っていた。 何分走っただろうか。 ふと立ち止まって前を見た。 光が見えるがおかしい。とてもおかしいのだ。 トンネルは見た目で考えれば10秒で通り抜けれそうなのに・・・・・ と思い後ろを振り返る。 何もなかった。いやただ暗い暗い空間が広がっていた。 閉じ込められたのだろうか。 もしかして妖怪の仕業かと思ったが良く分からない。 とにかく、走ってみた。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。とにかく怖い。 そのとき何かが体にあたった。というより首を掴まれた。 振り返った。そこには何か黒い物体がいた。 「おいしそう」 と奴は言った。 ああ、これで人生の終わりだ。 おしっこがでた。 もう終わったのだ。 左腕の感覚がない。 たぶん食われたのだろう。 次に右腕、左足、右足、胴体と体の感覚がなくなっていった。 落ちているのだろうか。 首だけで。ふっ、おもしろい。 死とはなんだろう。 人が考えることを放棄すると死なのだろうか、それとも体がうごかなくなったら? 答えはなんだろうか? 分からない。だが両方とも死ではないとしたら 僕は生きている。口が動くし考えることだってできている。 ためしに大声を出してみよう。 生きてるぞ〜か、いやアーーーだろうか。 まあ、とにかく大声を出してみた。 「僕の〜名前は〜 |
雄太
2013年03月18日(月) 16時46分07秒 公開 ■この作品の著作権は雄太さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価:30点 ■2013-08-17 11:19 ID:WlfWMIqHymQ | |||||
SFチックなストーリー自体はいいと思います。 俺個人はこういうの好きです。 ただ、もう少し表現を詳しく、たとえば最後に出てきた「黒い物体」について、大きさや雰囲気(主人公が感じた恐怖・緊張感)などを、書いてもよかったのではとも思いました。 頑張ってください。次回作楽しみにしています。 |
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No.1 雄太 評価:--点 ■2013-03-18 17:01 ID:MobMWTKi8yk | |||||
これを書いたものです。 皆さんの作品を読みました。 俺にはもっと他人の作品を読み自分でもっともっと試行錯誤しなければと 思いました。 |
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総レス数 2 合計 30点 |
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