イガラシマスダオ、のはなし
「どうぞ笑ってよ」
 と言われ、ぎこちなく動く顔筋はいかんともしがたい。引きつった笑みの不格好を鏡で見るだけ、それだけで背筋の凍る思いがする。見慣れた自分ですらこうなのだから、初対面の人はそれはもう大変なことになって、あからさまに目をそらす、なんていうのはいい方だ。胆の小さい人になると、その場から逃げ出したり、腰を抜かしたり、あげくの果てには胃の中身を全部ぶちまけたりする。なにがそんなに悪いのか、自分ではまったく分からないのだけど、とにかく笑うのは駄目だ。まるで人間のそれではなく、キチガイの書いた長い々い数式にも似た、ある種慄然とした狂気の銅像、そんなものを思わせるから駄目だ。あまりうまく例えられないのだけれど、生理的な、遺伝子に刻み込まれた恐怖、カニバリズムとかゴキブリとか、スカトロジーだとかに近い、そういう笑顔だから、駄目だ。
 元の見た目は悪くない。はずだ。すくなくとも周囲の人間はそう思っている。はずだ。だからこうしてモデルの仕事なんかも回ってくるわけだし、笑顔、以外の注文はたいていこなせるくらいには、慣れた。八歳からはじめたこの仕事も足かけ六年になるわけで、ベテラン、なんて大したものでもないけれど、事務所の中ではそこそこ長い方だ。気がつけば後輩の数も増えて、人付き合いのよくない私にも、可愛くってしょうがない、なんて子が二人三人は出来た。古橋みぃ子もその一人だった。
 黒い長い髪を腰まであるポニーテールにまとめた彼女は、私の事務所でもトップクラスに可愛い娘だ。媚びるみたいな顔つきがよくて、ぼんやりしてると女の私でもぞくぞくする。仕草ひとつひとつの、装ったような無邪気さも嫌いじゃない。生まれるならこういう子がよかった、と思う。いじらしくて、愛くるしくて、そういうものは嫌いじゃない。
 だから、みぃ子はお気に入りだ。近所に喫茶店の素敵なやつがあるので、仕事終わりなんかによく連れて行ってあげる。一緒に甘いコーヒーを飲みながら、二時間でも三時間でもおしゃべりをする。彼女と喋るのは楽しい。年の割に聡明で、話題の引き出しが多いのだ。くだらない知識を集めるのが好きで、夜通しネットを巡回しては、次の日、得た獲物を嬉しげに話してくれる。
 ――イガラシマスダオ、の話も彼女から聞いたのだ。
「……なにそれ。知らない」
「やー、最近流行ってるんだよ。都市伝説。女の子をおそう変質者の話なんだけど」
「変質者」
 と、思わず眉をしかめてしまう。額に寄ったしわを、みぃ子の細い指がなぞった。
「女の子がそんな顔しないの」
 そう言って、えへえへ、と嬌声をあげる。それから、また真面目な顔に戻って、くるくるとよく動く表情。視線だけは、すこし上目遣いで、じっとこっちを見ている。これもみぃ子の特徴。
「変質者、というか、そもそもにんげんなのかどうか、よく分からないんだけど。ちょっと異常なくらい頭の大きなシルエットで、一〇〇メートルを六秒で走るとか、走らないとか」
「なに、その一〇〇メートルを、って。一気にうさんくさいなあ」
 口裂け女を思い出した。あいつは確か、一〇〇メートルを三秒で走るんだっけ。そんなことをみぃ子が言ってた。ような気がする。
「うさんくささは都市伝説の華、なんてね。いいんだよ、それで楽しめるんなら、いちいち疑うことないじゃんか」
 実存は認識に先立つんだよ、と彼女は言った。なら。と私は考える。なら、私の笑顔、みぃ子みたいな、明るくて、華やかで、あんなに素敵な笑顔も、この世のどこかに存在するのかしら。いつ、どこに落っことしてしまったのか、それは分からないけど、世界中の隅から隅まで草の根をかき分けて探せば、きっと……。そんなことを考えた。その思考になにひとつ感情はなく、あるのはぼんやりした無関心と、ぬらぬらぬめる不安ばかりだった。
「そろそろ行こうか」
 と、言った。あ、もうこんな時間なの? 遅れちゃう! と、みぃ子の声がして、苦笑しそうになるのに耐えた。真綿で首を絞めるように、耐えた。

 ○

 外はもう夕暮れで、けぶる黄昏が、みぃ子の手のひらに渦を巻いていた。触ったら弾力がありそうなほど、濃密な夕。その手のひらをとって、繋いで、ふたり、歩いて帰っていた。
「明日はお仕事おやすみだっけ?」
 と聞いた。
「うん。今日はとってもハードだったから、さすがに、ね」
「おしっこは、さすがに、ね」
「うんこよりは、ましだけど、ね」
「そうだ、ね」
 あはは、と声だけで笑う。排泄なんてなんともないんだよ、と言いたくなるのを、あはは、の声でごまかす。生命のマグマだ、とカメラマンは言っていた。生命のみが生み出す、この上なく崇高な臭気だ、と。糞食らえだ、と思う。おまえもいちど、あの弾力を咀嚼してみればいいのだ。
 繋いでない方の手でみぃ子の頭を撫でてやる。彼女はふいの出来事に戸惑いながらも、目をつぶってそれを受け入れる。ちょっと低めの小鼻が、ぴくぴくと引きつるように動く。
 可愛いものは、好きだ。それもなるべく汚れていないのがいい。そういうのを見ていると、自分の中の欠けた何かが埋め立てられていくような、やさしい気持ちになる。やさしくて、研ぎ澄まされて、つめたい、とてもいい気持ちになる。
 がだんだん、だんだん、と音がして、電車が遠くへ行ってしまった。
「乗り過ごしたね」
「乗り過ごしたね」
 みぃ子が笑って、私は笑わない。
「ゆっくり行こうか」
「そうだね」
 別にもともと急いでなんてなかった歩みを、さらに遅くして、空の色が沈む速度で、くだらないあれこれを話しながら駅まで向かった。その途中、ふいに前から人影だ。なにか異様な人影だ。街全体が朱に暗くて、よく見えないのだけれど、人のようで、人でなくて、空気とか時間とかと一緒に、しいんとじっと静まっている。身動きひとつなく、ただ、やけに大きい頭だけが、右に、左に、周期をもって揺れている。
「イガラシマスダオだね」
「そうだね」
「走らないんだね」
「処女以外は興味ないんじゃないかな」
「ええ、そういうのって、なんか差別」
「うーん、でも分からないでもないけど」
 横を通り過ぎるときも、イガラシマスダオは動かない。ただ、笑っていた。
 ――イガラシマスダオは、笑っていた。
 その笑みは、なんだか私のそれそっくりで、あはは、と私は声だけでなく笑った。あはは、とみぃ子も笑った。彼女の顔をひょい、と見てみれば、これも私そっくりの笑みで、いっそうおかしく、私と、みぃ子と、イガラシマスダオの三人で、あはは、あは、と笑っていた。
 がだんだん、だんだん、と音がして、もう一本、電車を逃す。みぃ子の可愛い笑顔は、いったいどこに落としたのだろう。それを思うと、悲しくて、嬉しくて、ひときわ高く、あはは、と唸った。
弥田
2011年08月18日(木) 17時34分39秒 公開
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■作者からのメッセージ
ミニイベント板に投稿したものを改稿しました。
これはホラーなのか? 等のご指摘もありましょうが、これはホラーです! と言い張っておきます。よろしくおねがいします。

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No.16  弥田  評価:--点  ■2011-09-19 03:10  ID:ic3DEXrcaRw
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うひゃー、ひゃー! 返信遅れてごめんなさい><
なんというか、こんなにも色々と想像してくださってなんだかとても嬉しい気持ちいっぱいです。HALさんの感想を読むとすごく魅力的な話に思えてくるから不思議ですね! ありがとうございました!
No.15  HAL  評価:40点  ■2011-09-03 20:54  ID:VTNJW6kplLg
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 自分自身、「怖さがホラーの第一目的なら、これはホラーではないな」みたいな怖くないホラーやオカルトをちょいちょい書いて、しょっちゅうジャンルのスキマにダイブしてしまうので、「これはホラーなのか」のお言葉に、へんなところで感情移入してしまいました。
 ……なんて横道の話はさておき。遅くなりましたが、拝読しました。

 相変わらずの文章のお美しさ。少女を食い物にしているろくでもない大人たちという構図、作中に直接は登場しない、暗い背景。そのあたりほのめかされているというよりも、むしろ相当露骨に描かれていると思いましたが、なんだろう、露骨なんだけど、直接描写する部分は絞り込んであって、あとは読み手の想像を最大限に喚起させる文章のお手本みたいな。……書いていて、いまうらやましくてたまらないわけですが。し、嫉妬は前向きに使います……!

> 真綿で首を絞めるように、耐えた。
 ここ、すごく好きな一文です。あとラスト一文。

 面白いってどういうことなんだろう、とこのごろよく考え込んでしまうんですが、面白かったです。不条理な要素を含むものって、「よくわからない」で終わってしまうときと、「わからない部分があるながらも面白かった」と思うときとあるのですが。
 設定や配役や道具立てや描写に、不条理な要素があっても、ストーリーライン……というか、感情のラインかな、読んでいるほうの意識の流れ自体が、すっときれいな一本の脈絡になっているので、わからない不条理な部分が残っていても、腑に落ちる感じがするのかなって思います。

 道具立てや描写の仕方をのぞいて、ストーリーだけを抽出すると、とてもシンプルでまっすぐですよね。少女二人が、話している。主人公は自分の笑顔が嫌いだ。嫌悪感を抱かせる笑いだからだ。もうひとりの少女は、自分と違って可愛い笑顔を持っていて、そこに主人公は惹かれている。(そしておそらく、嫉妬も感じている。)少女が抱いている自己嫌悪と絶望の背景には、こういう状況があって……と、順を追って描写されていく。少女たちは、自分たちの置かれた状況を笑っているけれど、笑うしかないから笑っている。自分たちではその状況を変えることができない。失ったものは取り返しがつかない。……

 かなしいですね。苦しくて、寂しくて、悲しいお話だと思いました。個人的に、寂しさのにじむ文章というものが、すごく好きです。やりきれない少女二人の状況が、ラストシーンのどこか滑稽な風景の中に落とし込まれて、奇妙な、悲しい美しさ。

 ……と。もし見当違いな読み方をしていたら申し訳ないですが。拙い感想、大変失礼いたしました。
No.14  弥田  評価:--点  ■2011-09-02 19:10  ID:ic3DEXrcaRw
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感想ありがとうございます。
あいにくねこぢるうどんはまだ読んだことないのですが、映画のねこぢる草はみました。豚のエピソードをよく覚えています。あの豚は、かなしいくらいに豚でした。
もし僕がこんな存在に出会ったらきっと笑ってはいられないだろうと思います。そういう意味では僕もおとなのなったのかもしれません。

ありがとうございました。
No.13  H.T.Facteaur  評価:40点  ■2011-08-30 13:10  ID:tqthLNVEL6k
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拝読致しました。

読んでいて、最初に思い浮かんだのは「ねこぢるうどん」でした。ガロに掲載されていた漫画作品です。
日常に突然現れる認識できない存在に出くわしたとき、笑っていられるのは子供の特権なのかな、と。あえて正体を明かすことなく話が完結したことで、奇妙な読後感に襲われました。好きです。

イガラシマスダオって、なんだかすごい名前ですよね。じわじわ来ます笑
No.12  弥田  評価:--点  ■2011-08-27 15:25  ID:ic3DEXrcaRw
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toriさんとは趣味趣向がわりと似ている(と、勝手に思い込んでいる)ので、こうして感想いただくとなんだかドキドキですね……!
やはりラスト、ですかね。あそこからもっと展開したほうがよかったのかもです。
ながいながい、はなんかちょっとやっちまいましたw ああいう重複も、もっといい感じに書けるだけの技量があればよかったのですが……。次は、もうちょっとなんとかしてみたいです。

ありがとうございました……!
No.11  tori  評価:30点  ■2011-08-25 01:55  ID:nyv4PhU4HKM
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 拝読しました。toriです。こんばんわー。
 こうして感想を残すのは始めてですね。と、さて。

 文章の雰囲気や話題の選び方、その他もろもろ何だかとても私の嗜好にがっつり一致するのが、嬉しいやら悔しいやらで、堪能いたしましたが、やっぱオチの部分はいまいち分からなかったかな、と思いました。みぃ子が笑顔を落とした理由が、自然と分かるか、ステキな方法での解説があるとよかったのかしら、と。
 もしくは、もう少し物語とか、ストーリーとか呼ばれるものの比重を増やしてもいいんじゃないかな、と思いました。文章で読ませるか、展開で読ませるか、それは難しい選択ではありますが、展開で読ませる部分があったほうが読後のすっきり感があります。なぞの感動っていうものですね。意味不明な設定、意味不明な描写で幻惑するなら、ストレートで感動的な物語があると、意味分からないけど満足感がでるものではないでしょうか。

 あとあと「長い々い」はどうなのかしら、と思いました。ルールどおりに音読すると、「ながいいい」となりますし。「長いながい」を縦書で、






みたいに「く」の縦長になっている記号で繰り返しにするのはあるけれど、横書きだと様にならないんですよね。

以上です。これからも期待しています!
No.10  弥田  評価:--点  ■2011-08-21 18:14  ID:ic3DEXrcaRw
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感想ありがとうございます

>藤村さん
怪異譚……! な、なるほどです。
今回はちょっと読点を使いすぎた、かな、と思うので、次はもうちょっと上手くやりたいな、と思います。いつもいろいろありがとうございます。
No.9  藤村  評価:40点  ■2011-08-21 05:04  ID:a.wIe4au8.Y
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こんばんは、拝読しました。
文章のリズム・テンポ・呼吸とかいいまわしとか、人物の感じとか、こわさへの持っていきかたとか、タイトルとか、イガラシマスダオっていう名前がすごく好みです、とか、そういうものぜんぶをひっくるめたテイストとか、いろいろなところでよいとおもいました。ぼく自身は読んでいてこわいと感じたのですが、ホラーよりは怪異譚(というのでしょうか)とかそういうもの寄りではあるのかなあという印象です。ぼくの好みもたぶんそっちなのですが。
なんともうまくいえないのですがそんな感想です。おもしろかったです。
No.8  弥田  評価:--点  ■2011-08-21 04:30  ID:ic3DEXrcaRw
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僕も眠れないですこんばんは! 感想ありがとうございます。

>ラトリーさん
ひ、ひい! 影響受けた作品を、こうも簡単に言い当てられるとそれだけでなんだかホラーですね……w
こういう話に必要なのは牽引力だと思うですが、みなさんの感想を拝読していると、そういう読んでる方の興味を引っ張る力が弱い(もしくは欠けている)のかな、とそんなことを思いました。
たいへん参考になります、ありがとうございます!
No.7  ラトリー  評価:30点  ■2011-08-21 03:04  ID:x1xfMMn8lDg
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 眠れぬ夜にこんばんは。読みましたので、感想など書いてみます。
 何となく、『不安の種』という友人宅で読んだ漫画を思い出しました。日常の一場面を切り取って、ごく短いページで異質な存在と一般人との接触を描くようなオムニバス作品なんですが、それを読んだ時に感じた淡々とした空気を同じように感じております。
 とにかく、あらゆるところに淡々なるものと見せかけつつ衝撃的な事実が潜んでいる。気の弱い人が吐きたくなるような笑みを見せる少女がモデルをやっていたり、人糞食べたんですか!? な一文が仕込まれていたり、少女が十四歳以下らしきその後輩とそろって処女を卒業していたり(まあ、今どき珍しくはないですよね)、その年齢で実存と認識の関係を語ってみせたり。現実からほんの少しずれた位相の物語のように思えたので、そこにチャンネルを合わせられる人かどうかで見方が大きく変わる話かなと思いました。

 何かといえば文章に「意味」を求める癖があるので、不条理なお話を読むのは苦手だったんですが、最近は流されるのを楽しむような気持ちで読むといいんじゃないかと気づき始めています。自分ではうかつに近づけない場所で輝いている物語。この世ならぬものへの感覚をとぎすませていくと、見えてくるものがあるのかもしれませんね。それでは。
No.6  弥田  評価:--点  ■2011-08-21 00:07  ID:ic3DEXrcaRw
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感想ありがとうございます。

>陣屋さん
うーん、と思わず唸ってしまいました、なるほど、そういう読み方もあるのか! と。そういう視点は、ちょっと予想の外でした。
なんだか文体のテンションも相まって、これは負けたな、と感心しきりです。降伏です。完全敗北です。うーん。
せめてもの抵抗に「これはホラーです!」と言い張っておきます。ありがとうございました。
No.5  陣家  評価:40点  ■2011-08-20 23:43  ID:1fwNzkM.QkM
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拝読させていただきました。
陣家と申します。

これってホラーなんですか。
なんだかとっても楽しそうで子供と時のごっこ遊びを思い出しました。
きみとあたしがいればいつもの帰り道だって誰もいないデストピア。
逢魔が時のスパイス一つでカーネルおじさんだって噂の妖怪に早変わり。
だってうちらは14歳のヤリマンデルモで向かうに敵なし最強タッグ。

いやあ正直すごい好きです、こういう右脳と左脳が光ブロードバンドな感じ。
もっと読みたいです。
この路線でまたお願いします。
No.4  弥田  評価:--点  ■2011-08-20 22:54  ID:ic3DEXrcaRw
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感想ありがとうございます

>片桐さん
まあ、はっきり言ってしまえば意味なんてなくて、よくわかんないのがよくわかんないままうごうごしてたらこわいだろうな、とまあストーリーに関してはそれくらいのことしか考えていないのです、すいません。
根幹は、それこそ都市伝説的なホラーを念頭に置いてあるのですが、多分そのへんが上手くいってなくて変なふうになってしまっているのかな、と思います。ご指摘ありがとうございます。
文章に関しては色々と試行錯誤中です……。この文体も気に入っていないわけではないけど、ちょっと物足りないな、というのは自分でも思います。
また遊びましょう。

>みずのさん
みぃ子に関してはその通りです。指摘されてから気づきました……。後半があっさりしすぎているな、と今読んで思います。語彙、が今後の課題のひとつなのかもしれません。
ありがとうございました。

>山田さんさん
たしか前もザッパに例えてくだすったな、とそんなことを思い出して懐かしくなりましたw
「よくわからないものがうごうご」というのがテーマだったので他のものにはあまり踏み込んでしまわないよう注意してみました。結果、このありさまなのかな、と思います。よくわからないものがもっとうごうごしていたら、もうちょっと変わったのかな、と思います。
ありがとうございました。


総じて敗因はラストの文量かな、と思います。もうちょっと分厚く、それでいてしつこくないまったりとした描写が出来ればよかったのかな、と思います。
ありがとうございました。
No.3  山田さん  評価:30点  ■2011-08-20 21:29  ID:.WwVyG/QyxU
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 拝読しました。

 僕も多分、意味、わかってません。
 わかってませんが、わからないなりに、あるいはわからないからこその面白さはありました。
 ロックで言えばフランク・ザッパをわからないなりに素直にゲラゲラと笑いながら聞く、って感じに近いかなぁと思います。
 って、弥田さんがフランク・ザッパを知らなければ、それこそ意味不明な例えですね……申し訳ないです。

 そもそも不条理って何? (不条理=カミュくらいしかわからないです)ってくらいの不勉強な人間ですから、難しいことはとんとわからないのです。
 それでも、この作品読んでいて面白いなぁ、と感じられるのは何故なんだろう。
 思うにこのわからない世界を、自分なりに色々と妄想しては物語を再構築する、みたいな面白さがあるのかな、なんて思いました。
 例えばこの子たちは何のモデルなのか、とかですね(色々と想像できる小道具がそろってますしね)。

 あまり役に立ちそうもないレスで失礼しました。
No.2  みずの  評価:30点  ■2011-08-20 01:06  ID:tUYcy0OjL5E
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読ませていただきました。

終盤に比べるとあまりおいしくないはずのさわりの部分でもなんの苦もなく読めるのは、文章のテンポとかイメージとかがいいからだと思いました。当たり前のことかもしれませんが。
あと、ちょいちょい匂わせる不条理さっていうのも光ってて面白かったです。
イガラシマスダオが出てからの展開が個人的には凄く好みなんですが、この部分に関してはミニイベント板の作品の方が好きかな、と思いました。
あちらのみぃ子の方がなんかこう、「私」をわくわくさせる魅力を持っていたような気がしています。
好き勝手言って申し訳ありませんでした。以上です。

ありがとうございました。
No.1  片桐秀和  評価:30点  ■2011-08-19 22:58  ID:n6zPrmhGsPg
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読ませてもらいました。
先に言えば、意味、わかってません。すいません。実存って言葉をまだ理解してなくて、内容がつかめてないんだと思う。でも面白くなかったかと問われると、面白いと感じたから、どう感想を書いて良いのか迷います。はい、迷ってます。
不条理な会話は、いびつながら論理性を感じ、謎の存在イガラシマスダオは、謎なままとして奇妙に印象的です。文章は弥田さんにしてはオーソドックスよりかなと思いましたが、それでもやっぱり面白さが滲んでました。

と、こんなところかな。僕が書けるのは。
きっと、僕より遥かにこの作品を楽しめる方がいらっしゃるのだろうなと、少し悔しく思いつつ、感想を終えます。また何かしましょうね。
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