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RSSフィード [66] 即興三語小説 -年度末みんな忙しいよね?
   
日時: 2012/03/25 22:03
名前: RYO ID:HHWNndeg

 なんか来年の忙殺が決定した主催者です。
 三語は今のうちかもしれない。

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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲お題:「猫毛」「磯野、野球しよーぜ」「ツバメ」
▲縛り: なし
▲任意お題:なし

▲投稿締切:3/25(日)23:59まで→投稿がないようなので、引き続き4/1までとします。
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

--------------------------------------------------------------------------------
 三語はいつでも飛び入り歓迎です。常連の方々も、初めましての方も、お気軽にご参加くださいませ!
 それでは今週も、楽しい執筆ライフを!

メンテ

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一時間三十分三語♪ ( No.1 )
   
日時: 2012/03/26 02:26
名前: 水樹 ID:PTvXzcU6

お題は、「猫毛」「磯野、野球しよーぜ」「ツバメ」です。
縛りは勝手に、「昼野っぽく」です。



「磯野、野球しよーぜ」
 名指しされた僕は呼吸が止まり、身体が硬直する。
 教科書やノートをランドセルに入れて、帰り支度する僕の肩を軽くポンポンと叩き、昼野君はニヤニヤと笑う。無邪気な子供の笑顔とはかけ離れた、卑屈で厭らしい笑みだ。
 昼野君は先生も見離す程の子供だった。きっと両親も見離しているだろう。一般の子供よりも一回り大きく、力も強く、上級生でも彼の前では廊下の端を選ぶ。暴君でも言い過ぎではない。運悪く、昼野君の陰口が本人に聞こえた時は、その女の子のランドセルの中に、クラスで飼っているハムスターの親子四匹や、絵具やアルコールランプを詰め込み、ランドセルのボールでサッカーを強制された。
 遠慮がちに蹴るが、隙間から黄土色の粘着物の花火が校庭に飛び散る。昼野君が思い切り、空高く蹴りあげる、着地したランドセルから滲み出る鮮やかな黄土色の波紋。
 ほらよと、昼野君はランドセルを返し、見なきゃ良いのに女の子はランドセルを見て、嬌声を上げて気絶した。その女の子は登校拒否になった。
 そんな昼野君が普通の野球などする分けが無い、家が近所と言うだけで、昼野君と帰りを共にする僕は生贄と言われていた。
 グラブは要らないと言われ、バットを持って空き地に行く。
 空き地と言えば、ドラ○もんの空き地をみんな思い浮かべるだろう。
 昼野君の空き地は最近出来た空き家の広々とした庭だった。
 何でも老夫婦が住んでいたらしく、二人とも急死したらしい。
 何故か鍵を持っている昼野君、平然と他人の家に入る行為に僕は歯が浮く程の寒気を覚えていた。
 冷蔵庫からオレンジジュースを持って来てラッパ飲みする。僕も喉が渇いていて少し飲む。
 庭には立派な松の木がある。生前まで丁寧に手入れしていたに違いない。
? クリスマスツリー? 良く見ると松の木から何か吊らされている。
 必死に身をよじり、その物は揺れていた。
 猫や鼠や燕、愛くるしいウェルシュ・コーギー・カーディガンも厳重に縛られて吊るされていた。
「さあ、野球やろうぜ、磯野」
 まさか、この吊るされているのをバットでフルスィング? とてもじゃないがそんな非人道的な事など僕には無理だ。
 昼野君が取り出したのは、硬球のテニスボールにオイルを掛けて、ライターで火を点ける。それをバットで打って当てると言う物だった。焼球と言っていたのだと分かる。
 一体この行為の何が面白いと言うのだろう。
 何球打った所で、猫毛は霞めても、直撃とまではいかなかった。
 当たらない事にイライラし、
「こっちの方が手っ取り早いぜ」
 と、フルスィングで動物達の息の根を途絶やす昼野君。
 一打で死ねないウェルシュ・コーギー・カーディガンは三度も打たれ、悲痛な叫びとともに、血肉を垂らした舌を出しグッタリした。
 それからすぐに親の都合で引っ越した僕は運がいいだろう。
 大人になった今でも彼との思い出は、凄惨で吐き気を催す。
 ネットが普及し、最近、噂で昼野君の事を知った。
 彼の精神は当時のままで、人を拒絶させる絵と小説を好み、ナイフの収集が趣味と。



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