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RSSフィード [384] 即興三語小説 ―「シチュー」「目眩」「背表紙」
   
日時: 2018/05/13 22:09
名前: 朝陽 ID:Y/SwT8vQ

●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲必須お題:「シチュー」「目眩」「背表紙」
▲任意お題:
▲任意縛り:

▲投稿締切:5/20(日)23:59まで 基本的に毎週日曜です。連休のときは連休の末日。投稿がない場合、延長することがあります。

▲文字数制限:6000字以内程度

▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

メンテ

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Re: 即興三語小説 ―「シチュー」「目眩」「背表紙」 ( No.1 )
   
日時: 2018/05/20 00:30
名前: しん ID:iuUFbROU

優しい女主人のいる宿屋

 コンコン
 ドアのノック後、静かにドアが開いた。
「お加減はいかがですか」
 入ってきたのは、宿屋の女主人。
「お陰様で、どうにか」
「しびれや目眩、嘔吐や下痢なんかありませんか?」
 首を横にふる。
 女主人は俺の手首を触り、オデコで熱を測る。
 上着を脱がされ、汗をふいてもらう。
 ここ数日ずっとこんな調子でお世話になっている。
 宿屋滞在中、体調を崩し、それから甲斐甲斐しく看護をしてくれている。
 私の状態を確認し、体を拭き、お手洗いまで付き添ってくれている。
 そのお陰で体調は回復しつつある。
 そこまで世話を焼いてくれているので、もしや女主人は私に惚れているのではと邪推をしてしまったが、どうやらそうではないらしい。
 他の客でも同じ様に接しているので、勘違いしないようにと、他の客から忠告があった。
 実際、それは嘘ではないようだ。元々この宿屋に泊まったのが、噂によるもので、この優しい宿屋の女主人の評判をきいたからだ。
 実際、その介護はいたせり尽くせりで、体調を崩してからの延長分の宿屋代についても気にしないでいいの一点張りだ。
 旅人は死に場所を探す。旅人には大抵故郷を捨て、家族もなく最期は野垂れ死ぬ。あの女主人を見ていたら、ここでそれを迎える者も多いのが頷ける。安らかに眠れる宿屋だ。
「シチューくらいなら食べれますよね、持ってきますね」
「ありがとうございます」
 女主人が部屋から出ていった。

 女主人は男にシチューを食べさせると、自室にもどり、鍵を閉めた。
 ドアの鍵をしっかり確認して、蝋燭に火をともす。
 女主人の部屋には窓がないため、書きものをする時には蝋燭が必須だ。
 女主人が棚から分厚いノートを取り出し、その日のことを書き込んでいく。
 何度か悩み、修正してノートを閉じて、棚に戻した。
 その背表紙には、
 --毒物実験調台帳10

 体調が戻り、宿を出て、また旅へとでる。
 女主人は元気になるまでずっと助けてくれた。
 延長分の金銭を要求されることはなく、こちらから申し出ても断られた。
 介護のサービス料ももちろん請求されていない。
 女主人からはもし、感謝してもらえるなら、どこかで話になった時、良い評判を流してほしいといわれた。
 その程度のこと、言われなくともすることだ。
 私は旅の途中話すことがあれば、ことあるごとに言うだろう。
 優しい女主人のいる宿屋について。

メンテ

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