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RSSフィード [380] 即興三語小説 ―「春風」「狩猟」「サーバー」締め切りを4/1に延期します
   
日時: 2018/03/25 21:44
名前: RYO ID:CVzdlbzs

●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲必須お題:「春風」「狩猟」「サーバー」
▲任意お題:
▲任意縛り:

▲投稿締切:4/1(日)23:59まで 基本的に毎週日曜です。連休のときは連休の末日。投稿がない場合、延長することがあります。

▲文字数制限:6000字以内程度

▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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Re: 即興三語小説 ―「春風」「狩猟」「サーバー」 ( No.1 )
   
日時: 2018/03/25 21:45
名前: もげ ID:ANuFAjr2

こんばんは。
継続は力なりと信じて投稿しております。
お題をセリフのみで回収するのはちょっと負けた気がしますが今回はこんな感じで。よろしくお願いいたします。
------------------------

「人類は狩猟採集生活に戻るべきだわ」
「伺おうか」
 キーボードを軽くはたいて言った私の言葉に、新庄英治は腕を組んだまま椅子をくるりと回してこちらを向いた。
 新庄は決して派手な顔立ちではないが、引き締まった体つきとこざっぱりした出で立ちが年齢相応の魅力を感じさせる。まくり上げたシャツの袖から覗く腕がセクシーだ。
 私はその様子を横目でちらりと見るだけにとどめ、パソコンのディスプレイの方を見たまま足を組んだ。
「かつて私達はその日の獲物はその日に得て生活をしていた。確かに明日食えぬ不安は常に付きまとい、弱い者は命を落とすだろう。だが、その代わりに今日生きる喜びがあった。季節を感じ、今日の糧に感謝し、日々を全力で生きる。常に「今ここ」を生きることができた」
 視界の端で新庄が軽く顎を引くのが見える。先を促しているようだ。
「だが、今のこの生活はどうだ?春分を過ぎたが、春風を肌で感じたか?長い冬を越えて芽吹いてきた新たな命に喜びを感じただろうか?我々は今や常に未来を生きている。明日のため、来年のため、果ては老後のために。今ここに生きている者は誰だ?いつから私達はこの命をありのままに生きられなくなったのだろうか。今こそ、野に出て春風を自分の身をもって感じるべきではないだろうか!」
 新庄は、ゆっくりと目を閉じて顎を撫でた。
「つまり……要約すると、今日はもう帰りたいということでいいか?」
 私は心外だと言った風に大きく方をすくめて見せた。
「課長、私はもっと深遠な話をしているのです」
「もうそろそろサーバーは復旧する見込みだ。10分そこら花見をしてきて構わないから3時には戻ってこいよ」
 私はがしゃこんとキーボードに頭から突っ伏した。
「違うのです、そういうことではないのです。我々は未来の見もせぬ相手に向かって過剰なサービスをですね……」
「データが全部消えちまったのは気の毒だが、納期は明日なんだ、やるしかねーだろ」
「これは神が一度立ち止まって本質を見つめろという啓示を……」
「ほら、コーヒー入れてやっから現実と向き合え」
「しくしくしくしく……」
 かくして、社蓄たる私は野に出ることなくただひたすらパソコンに向き合うはめになったのであった。変わらぬ日常風景であった。
(おわり)

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