Re: 即興三語小説 ―「あかぎれ」「汗」「まな板」 〆切を12/17に延期します ( No.1 ) |
- 日時: 2017/12/17 21:01
- 名前: マルメガネ ID:Gz9Aac16
切れなくなったステンレス包丁を野外に持ち出して、専用の砥石でもって研ぐ。 あかぎれになるのは別にして、汲んだバケツの水は冷たかったが、一心不乱に研いでいると往復させる手の運動からか汗が出て、吹く風で寒さを感じた。 研ぎあげた包丁は、息が切れるほどのモノから、それは日本刀のごとく丸めた新聞紙を両断できるまでの切れ味になった。 さてはてと、研ぎ減った砥石の面を荒砥石で磨き、角を擦り落として片付ける。 実際に使ってみなくては真の切れ味のほどは不明だ。 と、台所に立てかけてあったシリコン製のまな板を敷き、モノは試しとばかりに、野菜を切ってみるとすんなり切れ、力んで滑り大けがを負うこともなくなっていた。 ただ、あまりにも研ぎすぎたせいか、シリコン製のまな板に食い込む。 また数日しか持つまい、としか思えなかった。
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