Re: 即興三語小説 ―一気に夏な今日この頃 ~締切りを6/15に延長 ( No.1 ) |
- 日時: 2014/06/09 23:14
- 名前: しん ID:QkEYAG/k
題:光
学園祭で、わがクラスの出し物は「展示」とあいなった。 色々と案自体はあったのだけど、コスプレ喫茶などの飲食店系は色々と面倒なことがあるらしく、学園祭を楽しもうという押していた人々も鼻白み、できるだけ手間がかからないものがよいと展示となったのだ。 展示のなかでももしかしてこれは最強に楽な部類ではないだろうか。 写真の展示を壁にはるだけ。 必要なものは壁用のベニアだけ。 写真は各々携帯などの写真でよいとおもったものをプリントアウトして貼っていくのである。 わたしの写真は「UFO」だ。 満天の星が円を描いている写真を見たことアルひともおおいのではないだろうか。あれをとるにはカメラを定点におき、長い時間をかけてシャッターをきるのだ。 わたしの写真はその星がたったひとつで不規則な、「の」の字を描くようにとんでいる光の線がうつっている。 トリックではない。本当にとれたのだこの写真は。 他のやつの写真をみると、とてもどうでもいいものが多い。 複数の女子が思い思いのポーズをとり、「ずっともだよ!」と書かれているプリクラなんかもまざっていてある意味すごい。ちなみに最近のプリクラはあまりに高性能なので、プリクラにうつっている人物をさがしても見つからないほどに人相がかわっている。 あとは無難に日の出や、夕方を写した安直なものがおおい。 日が昇るとき、もしくは沈む前の陽差しは非常におもむきがあるものではあるけれど、当たり前すぎて、なんということはない。 わたしみたいに知性をかんじさせてくれる作品はないのかと探していたら、思わずみいってしまった。 お題は「蛍」わたしの作品に非常に似ているけれどこれは、フラッシュがたかれている。 わたしは管理者にいって、だれの写真かと問いただして、本人をよびだして、こんこんと説教をした。 本人は苦笑いをしながらも納得してくれた。 カメラの熟練者として見過ごせない内容だった。 蛍の撮影のときに、フラッシュはたいてはいけない。そんなの常識ではないか。 そして校門のしまる時間となるころには、わたしの写真とかれの写真の名前は逆になっていた。 夕日をあびながら校門をでるときにかかっていたのは、蛍の光だった。
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なにか延長していますね。久々にきたら使いやすいお題だったので投稿してみました。 ▲表現文章テーマ(任意):陽 ↑ これの意味があまりわからなかったので、適当です。なんかこういうことではないということならごめんなさい。
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