Re: 即興三語小説 ―来週だけで残業が20時間オーバーな予感― ( No.9 ) |
- 日時: 2013/06/16 02:16
- 名前: しん ID:QkEYAG/k
感想 ・星野日さん 題名なし 何か軸をつくって話を書いてほしいですね。 謎があり、それを最後にその謎の答えを匂わせておわるというのは一つの定番ですけど、途中に書かれているのが、白い液体についてですが、ああでもない、こうでもないというとりとめのない思考が突飛で読みにくいです。例えば長編で主人公が突飛な人間であるとなっていて、異常性を強調しつつ、この文章がはいれば、主人公は変人なんだなあ、と印象付けれますけど、短編だとちょっとわかりません。短いものは、その短いものの中で完成されている小説であってほしいです。
・ひさん 題名なし 短く書かねばならない、ということからでしょうか。物語には少々の謎を残した方が良いと思うのですが、これは大事な部分が抜け落ちている感じです。 ちょっと三題の遣い方が個人的にあまり印象がよろしくありません。タグにダイイングメッセージをのこしていて、タグの一部がそうであるということなのでしょうか。この方法だと三題がどんなものでも簡単に消費できるので、この使い方は三題で書く必要性がなさすぎるからです。
・卯月 燐太郎 題名:人工島の猫 軍艦島の話なのかな? でもあそこは人住んでいるときいたきもしますが。 話はまとまっているのですが、何故か少し読みにくかったです。多分個人的に主人公(もしくは話自体)の目的意識みたいなのが序盤に書かれていないせいかもしれません。 私も長編を書いていて、知り合いに見てもらったとき、この話はどこにむかっているの? 何を書きたいの? それがわからないと読みにくいといわれたことがあります。例えば推理小説で、最初に死体を書き、それを読むひとは、それが誰に、何故、どうやって、殺されたのか、それをどうやって推理して犯人にたどり着くのかを、読みたいのだと思います。だから最初に読みたい理由の根源にある死体をまず序盤で転がすわけです。これを読むと、主人公が何をしたくて、ここに来たのかが最後に書かれています。序盤に書いて、少しだけほっこりする締めを用意できれば読みやすくなるのではないかと思います。
・Azuさん 題名:伝えたい 纏まっていて、いいお話です。今までここの三題を読ませていただいて、一番好きな話だと感じました。 タイムマシンが開発されて、すぐそんな載れるわけがない とかのつっこみは、この話には野暮ですね。思わず書いてしまいましたけど、私も野暮ですね。 『イノカ・ノエル』 主人公の名前を少し入れ替えてつくっているのでしょうか。なんとなくわかりましたが、ちゃんと確認していません。こういう遊び心も大事ですね。 こういうタイムマシンものは、卵が先か、鶏か先かの問題が発生するという矛盾があるのは知っていますが、好きです。
・Φさん 題名なし。 少しもったいないですね。本のようにルビふりであれば、もっと雰囲気がでましたね。ルビのかわりに()で書いても、書かないよりかは雰囲気は出ているのですが。 ひとときの休息。もう少し二人の関係性について書いてほしかったです。
・toriさん 題名なし 雰囲気がでていますね。綺麗にまとまっています。 ▲縛り:「異性が作中の現実には登場しない(現実として登場するのは、男性のみ、もしくは女性のみであること)」 ↑がなければぼくっ娘と絵描き男子の話として脳内を信じ込ませて読めるのですが。腐耐性がない私には少ししんどいです。 白ビールは難しかったですね。岩絵具とセットで考えると私も非常にしんどかったです。
――――――――――――――――――――――― 感想に対するレスはここで書き足させていただきます。 読んでいただき、さらに感想までいただきありがとうございます。
・卯月 燐太郎さん 読んで感想をいただきありがとうございます。
「三題漫才」読みました。 漫才になっていました。 型どおりですね。 先生が「飲酒したらあかんやろ」に対して「先生、わたし白です」は決まりましたね。 岩絵の具=「こうぶつ」 はよかったのですが、そこに至るまでの「A:それってあれちゃうんか? 岩絵具で白色つけているだけちゃうんか?」これが少し苦しいかな。
ちなみにこれだと「淫行」も行けますね、疑われたときに「うち白やで」とスカートをまくりあげる。 「パンツ降ろしんかい」と言われたら、黒になるけれど(これを二段オチと言う)。
ちょっと不自然な部分はありましたかね。漫才のネタをかいて、ちゃんと漫才のネタによめたようで、少し安心しました。 ぶっさいくなので淫行はあr……Zzz
「えもいわれぬ」読みました。
主人公が呼ばれた彼女の彼は抽象画でも描くのですかね? そしてその意味を謎解きにする。 御作では主人公と彼女のやり取りの細部が描かれていました。 だから内容はよく伝わりましたが、主人公と彼女とはどういった関係なのでしょうね? 「困った友人」と言うだけでは、もうひとつわかりませんでした。何しろ異性ですから。
>>そこに人は描かれておらず、ただ床に牛乳がぶちまけられたような絵が描かれている。 「なにか、いってなかったの?」 「なんかね。白の岩絵具の材料は貝だとかなんか、ハマグリがどうのって貝の話してた」<<
床=子宮 牛乳=精子 ハマグリ=女性器 と私は解釈しました。 子供を作ろうという事ではないですかね? 結局はプロポーズと言うことになりますけれど。
二作品投稿お疲れ様でした(笑)。
私の実力不足で、しっかりとわかるように書けなかったようです。頑張ります。 チャットルームで他の方にもいっていただいたのですが、ハマグリが少し女性のイメージで固まってしまったのかな。アワビでないので、いい気もしたのですが。 主人公は女性なのですが、どっかで書くべきでしたかね。地の文章を女性言葉を基本に書いたつもりなのですが、私の実力不足ですね。
謎解きもさらっと書きすぎたようで、全然伝えれていなかったようです。さらっと書いて、気付いてもらえると、インパクトが強いと思っているのですが、今回はあまりよくなかったようです。 ネタばらしになりますが書かせていただきます。 彼女の絵=題名『光彩(希望)』 光り輝き、希望にあふれている 交際希望ということです。 牛乳(本当は血)の絵=題名『血痕(白)』 血痕が白い 結婚しろ。(プロポーズ) ハマグリ=文中そのまま、二枚貝で、必ず二枚セットの貝殻で中身をまもり、その二枚は必ず綺麗にかさなり、他の貝だと絶対にはまらないので、無二の一対ということで夫婦の象徴であり、結婚のときにお祝いで使ったりすることもあるようです。
・toriさん >出鼻でいじって、そのあとネタ出しして。漫才は詳しくないけれど、笑点なんかでときどき見る漫才がたしかにこんな感じでした。 話芸が加わるとすごく化けそうですね、うん。
漫才っぽくなったようでよかったです。ありがとうございます。
>なんていうか、爆ぜろ、ですね。 通じあっているのに信じられないというのは、切ないというかもどかしいというか、爆ぜろ、です。うらやましくなんかない。 あと100%好みの問題ですが、文章のテンションのON/OFFの振れ幅がきつめかなと思いました。その緩急がいいっていうひともいれば、もっとなめらかなほうがいいというひともいると思うのだけど。
後半の文章のオンオフについて、ちょっと詳しくかいてほしかったです。ちょっと私本人にはいまいちつかめません。短文のあとに、長い文章がきたりすることかな?
・φさん >漫才に関しては作法というものはさっぱりわからないのですが、とにかく後半の単語の消化の仕方がちゃんとネタに繋がってて「おおっ」と思いました。 ただ、前半のネタ密度が薄いかな、とも。ブサイクでいじるよりもちょっと捻りが欲しかったです。
最初は引き込みなので、わかりやすくぱっと笑える部分をもってこようとしたのですが、よく考えたこのネタは本人がいてブサイクな映像がないといまいち笑えないですよね。そして結局ネタといっても文字なのでそちらを重視すべきだったかもしれません。一応後半部分がメインなのでそっちがうけたようでよかったです。
>ううむ、ちょっとわかりにくかったです。****=ケッコンで、「血痕」と思ったら「結婚」、つまりプロポーズだったということですか? 彼氏の意図としては、ハマグリが夫婦の象徴という意味で、プロポーズをしているものだと私は受け取りました。ただ、そうすると >血の跡が、白いのは、きっと、血痕が白いのだ。 >赤いはずの血を白く描いた このへんがよくわからず…解説が欲しいところです。
****は本当は 血の跡 です。書いてしまうと一瞬でネタバレするので、最後にだけちょろっとかいたのですよね。 ネタバレはもうすこししっかりしなければならなかったようです。反省します。 解説がほしいといっていただけるなら、卯月さんへの感想のお礼の部分をよんでくださるとうれしいです。
・ひさん >三語の扱いがむりなくかつコンパクトで「おっ」と膝を打ちました。 (えもいわれぬ) 面倒な友人とはいいますが、この話、男のほうがそれに輪をかけて面倒ですよね……。 だじゃれがわかると読んでる側も馬鹿らしくなるというかなんというか。「私」もなかなか奇特な方です。
漫才になっていたようでよかったです。
似たもの夫婦みたいなかんじです。類が友をよんだかんじです。
感想ありがとうございました。
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